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ハイデフ入門道

第9回 東芝 HD DVD撤退(終息)を正式発表
     東芝のブルーレイ対応レコーダーはいつ? 【ミニコラム】

2008/02/19
 

本日、東芝が会見を開き、正式にHD DVDを終息させることを発表しました。既にニュースでも報道されているのでご存知の方も多いと思います。

今回の発表、次世代DVDでの敗北ですが、詳しくない一般消費者にはAV家電全般で東芝を敬遠する気配が出るかもしれません。とりわけブルーレイでの再起を否定したことは店員さんにとっても東芝を薦めにくくなったとは言えないでしょうか。

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Reported By 神崎洋治

▼図版0

HD DVDは消えても、
東芝RDは消すな!!

HD DVD VARDIA RD-A600
 

■ 東芝のレコーダーRDシリーズのファンが思うことは・・・?

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 ●東芝の会見に思う

 

正式に発表した HD DVDの「終息」

本日、東芝が会見を開き、正式にHD DVDを終息させることを発表しました。既にニュースでも報道されているのでご存知の方も多いと思います。

さて、この発表はおおかたの予想通りだったわけでしょうけれど、私がひっかかるのが「ブルーレイ対応レコーダーの生産と販売の計画はない」というひとこと。これによって、多くの消費者は「東芝は"DVDレコーダー"から徹底」と勘違いし、DVDレコーダー市場や、もしかすると連携が進む薄型テレビ市場でも売り上げ減に見舞われる可能性があります。

このひとことは多くの東芝ファンを失望させただけでなく、まだ東芝が混迷の状態にあることを示しているのではないでしょうか。

このコメントを聞いて、かつてパソコン業界で大きな話題となった、NECがPC-9800シリーズの独自路線からPC-AT互換機路線に舵取りを変更したときのことを思い出しました。

パソコン日本昔話 むかしキューハチという神様がおった・・

その昔、日本国内では、パソコンと言えばNECの独壇場、PC-9801(キューハチ)のひとり舞台でした。純粋に性能を比べれば、富士通のFM TOWNSやシャープのX68000、Macintoshなど、素晴らしい機種があったにもかかわらず、国内のパソコン業界は作れば売れるキューハチを中心に回っていたのです。

しかし、キューハチはいわば日本固有種。黒船に乗ってやってきたIBMのPC/AT互換機「DOS/V」の急襲を受けます。それでも膨大なゲームやソフトウェア資産を武器に売れ続けますが、DOS/VがWindowsに代わり、やがてWindows95が浸透する頃(キューハチのWindows95はキューハチ用のWindowsだった)、パソコンユーザーは世界標準のDOS/V互換マシンを支持し、キューハチはすっかりトップブランドから転落していました。そして遂に1997年9月、NECが重大な発表をします。独自のハードウェアだったキューハチの別路線としての新型「PC98-NXシリーズ」は、その姿を一新し限りなくIBM PC/ATに近い・・DOS/Vマシンそのものと言っていいものになりました(正確にはPC97規格仕様+PC98規格仕様準拠、ちなみにPC98規格とは本来キューハチの意味ではなく、1998年の意味のはず)。

そう、ユーザだってその頃はもうNECのIBM PC/AT互換機を待っていたはずです(一部オフィスや工場ユースは別として)。

ところが会見場で発せられたひと言は「これはPC-9800シリーズでもPC/AT互換機でもない、次世代スタンダードだ」。とっても意味のわからない説明を付けました。
それまでパソコン業界を牽引してきたトップブランドの意地が言わせたのでしょうか。

多くの記者やジャーナリストは失笑し、ユーザは肩を落としたのです。
ユーザは「キューハチでもDOS/Vでもない、あの新製品は何?」と困惑し、NECのDOS/Vマシンを待っていたファンにも総スカンをくらってしまいました。後にNECはその発言を反省したのか、互換機&Windows色を強調することにより、ユーザは安心してNEC製のWindowsパソコンを購入することができるようになったのです。もちろん、今では日本を代表するウィンドウズパソコンメーカーです。

東芝ブルーレイレコーダーはいつ?

東芝はDVDレコーダーは続けるとコメントしていますが、次世代のないDVDレコーダー事業がうまくいくと考えているのでしょうか。

それよりも信頼が高くファンが多いRDシリーズにブルーレイをいち早く載せる姿勢を見せるのが、多くのユーザを抱えるメーカーの行く道ではないでしょうか。

「ドライブを買ってでも北京オリンピックにブルーレイのRDシリーズを間に合わせるよう努力する」とか「オリンピックはダメでも来年のお正月番組は新しいRDでハイビジョン録画を楽しんで欲しい」とか、ファンは言って欲しかったように思います。

もちろん正解なんてありませんが、ビジネス現場ではそれこそ前進の一歩のように思えたのです。部品の何年間保有する、なんて話は、ファンにとっては常識をトレースしただけに過ぎないのですから。

まぁ、HD DVDについてきたんと決着を付けた後でないと、対抗勢力になびくなんて話はできないぞ、それが武士道だ・・ということでしょうけれど。それとも、光ディスクには未来はない、ネットワークこそAVの未来だ・・とか言い出したり?

また、一般消費者の中は敗北の報道だけが印象に残ると、DVDレコーダーや薄型テレビを含めてAV製品全般について「いま東芝はやめといた方がいいかな」という風潮にもなりかねません。早急にこの負のイメージから再起する決意が必要です。




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