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フォトショップ・エレメンツ de ゴーゴー!
第20回 ショボイ構図や遠くてちっちゃい被写体をトリミング
トリミングの基本講座 2006/12/20
 
1.トリミングのはなし
2.構図とトリミング
3.Photoshop Elements5.0でトリミング

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Photoshop Elements 5.0のトリミングを使うと、遠くて小さ〜い写真(上)が、ドドーンとド迫力の写真(下)に生まれ変わる・・。

 

NEWS
本題の前にちょっとしたお知らせ
雑誌『日経アーキテクチュア』の2006 12-11号で「画像修正、どこまでなら許せる?」という記事(P36-37)を書きました。建築写真に携わっている方には、ちょっと面白い記事だと思いますので読んでみてね。

1.トリミングのはなし
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画像A
望遠が足りないため、遠くでワイワイやっているようにしか見えなかった少年サッカーの写真(上)です。構図も手前の地面ばかりでちょっと変です。
でも、トリミングしてみると、ボールを追いかけている子供達の一生懸命さが伝わってくる写真(下)になりました。

 

 いやぁ、ビックリしましたな。
ちょっと油断した隙に、3ヶ月もPhotoshop Elements講座を放置していたなんて・・・。読者アンケートでお叱りの声を頂くはずですよ。
反省。反省しました・・来年は頑張ります・・・!!
来年こそは・・・(汗;)

さて、今年も運動会でデジタルカメラが活躍したことと思います。また、秋は「スポーツ」ということで子供達の試合の応援にカメラを持っていった人も多いことでしょう。わたしも我が子のスポーツ写真をたくさん撮りましたし、知人に頼まれて撮りに出かけたりもしました。そんなとき、知人曰く「コンパクトデジカメだから、望遠がダメでねぇ・・」とか。

ふむ。

まぁ、反論はしませんが、最近のコンパクトデジカメは高画素化されていますので、望遠が足りなくて遠くて小さくしか被写体が写っていない写真であっても、トリミングで意外とシャキっとした写真になるんですよ〜。

まんざら捨てたもんじゃございませんて。

 

2.構図とトリミング
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トリミングを辞書で引くと「写真で、焼き付け・引き伸ばしを行う際、不要な部分を取り除いて画面を整えること」とあります(JapanKnowledge 大辞泉より)。

画像B
構図を考えると写真の魅力が一層深まります(オヤジがキスデジで撮る! 初心者向けスナップ講座)。撮影:神崎洋治、model:藍海夏

 

写真にとって「構図(フレーミング)」はとても重要な要素ですよね。

みなさん既に十分実感されている方も多いようで、このスタグラでも構図をテーマにした「イカした構図、広告っぽい構図 (?) を考える」や「光と構図のまとめ 〜 スナップ撮影からのステップアップ02〜」などはいつもアクセス数が多い記事であります。

で、この構図、写真を撮るときにバッチリ決められればそれに超したことはありませんが、スポーツ写真の場合、早い動きを追いながら瞬時にピント合わせやフレーミングなどやること満載になりがち。

そんなときはまずピント合わせや手ブレに注意することを念頭に置き、構図については後でトリミングするのを前提に余裕を持ったフレーミングを心がけるといいように思います。

 

3.Photoshop Elements5.0でトリミング
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画像C
メニューバーの「切り抜きツール」をクリック。

画像D
トリミング機能で便利なのが縦横比の指定。印刷に合わせて指定したり、ブログに掲載するなら「自由な形に」を選択したり。

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画像E
斜めにドラッグすると、指定した縦横比で四角い囲みができる。

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画像F
斜めにドラッグすると、指定した縦横比で四角い囲みができる。

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画像G
トリミングが実行された。だいぶよくなったけれど、更にテーマをはっきりさせるとなお良いかも。

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画像H
ボールに絡んでいる選手に絞り込んでトリミング。熱い戦いの迫力がバッチリ伝わってくる。

 

 Photoshop Elementsでのトリミングはとても簡単。

まずPhotoshop Elementsでトリミングしたい写真を開いたら、メニューパレットの「切り抜きツール」をクリックします(画像C)。

 

次が便利なポイント、トリミングの際に縦横比を指定することができます。例えば、"この写真をトリミングしてA4プリントしたいな" と思えば「縦横比の選択」をクリックして「A4」を選択すればOKだし、"L版でお店プリントやプリンタ印刷したい" なら「L版」、"他に撮った写真と同じに扱いたい" なら「写真の縦横比を使用」を選べばOKなのです(画像D)。

 

縦横比が決まったら、マウスを写真に乗せて斜めに線を引いてサイズを決めます。黒い縁の部分は切り捨てられます。囲みができたこの状態(画面E)でも、囲みは自由にマウスでドラッグして位置を変えられます。また、サイズも変更することができます。

 

位置とサイズが決まったら、囲みの右下に表示されている「○」をクリックするとトリミングが実行されます(画像F)。

いろいろと構図を考えながらトリミングをしてみるのも楽しいものです((画像G,画像H)。トリミングを変えるだけで写真から伝わってくるメッセージも変わってくるから不思議ですね。

ちなみに、600万画素のデジカメで撮影した写真をL版でプリントを前提にした場合、1/4くらいにトリミングしても実用に耐えます。A4ででかプリントしたい、となるとあまりダイナミックにトリミングすることはできませんが(相対的に解像度が下がってしまうので粗くなる)、L版やポストカードサイズならキバってトリミングしてみるのもいいでしょう。

これなら望遠レンズがなくても撮影がまた楽しくなりますよね。フレーミングを撮影時にドンピシャで決めよう、というプレッシャーからも解放されます。眠っている写真・・トリミングで生き返るものもあるんじゃないですか?


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※Photoshop等はアドビシステムズ社の商標です。
 
初出:2006/12/20
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