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初心者向けスナップ講座
7回めの旅:
イカした構図、広告っぽい構図 (?) を考える
 

構図は自分のアイディアを表現するもの
フレームを3分割して考える
 
>>「はじめに」と「ご挨拶」はコチラ
 

2004/12/01

 

■体系的に学び直す
    デジタルカメラのしくみ


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Model : 藍 海夏
写真 : 神崎洋治

 
■構図は自分のアイディアを表現するもの
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●習うよりやってみようよ構図のあれこれ

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<写真B>
モデルの顔を中心に置いた構図。 オートフォーカス機能付きのカメラでは、フレーム中央でピントを合わせることが多いこともあり、顔を中央に配置するこのような構図になりがちです。
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<写真C>
モデルの顔を上1/3(ここでは2/3と表現します)に置いた構図。 少し構図を変えただけでも、見栄えが違ったものになりますね。
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<写真D>
モデルの顔を下1/3に追いやった構図。ちょっと変わった印象を受ける構図ですが、意図するところはなんでしょうか? 案外、最もメッセージ性が高い構図かもしれません。

  写真はカメラマンにとっては自分を表現するはずのものです。職業で写真を撮っているとねぇ、つまらないもんですよ時として・・撮るべき写真と構図が決まっていて撮ってくれ、ですからねぇ・・そこへいくとあーた(誰?)、趣味なら好きに写真を撮れるんですからアイディアだのイメージだの湧き出す感情を、そら抑え切れませんがな・・なんでこれ口調?

ということで今回は写真の構図、フレーミングのあれこれについて解説します。

 右にある構図の異なる3つの写真、どれが好みですか?

 今、申し上げましたが、写真の構図とは自分のイメージやメッセージを表現するものです。厳密にはセオリーなんてものもないと思っています。だからこの講座でもいろいろな構図を見て一緒に考えていきましょう。そして、その後で実際に本当にいろいろと試してみるのがいいんです。試しているうちに自分が好きな構図もだんだん分かってきます。それを自分流のスタイルと呼べばいいんです。

 EOS Kiss Digitalの場合、高解像度の写真画像が撮影できますから、L版はもちろん、六切サイズでも撮影後にトリミング調整が十分可能です。だから、まずはだいたいの構図を撮るときに考えて、撮り終えてプリントに出す前にパソコンでレタッチしてトリミングを調整すればいいでしょう。

●日の丸構図はどうよ?

 女性が被写体のスナップ撮影の場合、やはりなんといっても大事なのが女性そのものをフレームのどこに配置するかということですよね。まずは縦か横かを考えますが、ポートレートというぐらいですから基本は縦ですね。次に、見た人が女性のどこに視線を集めるのか、目を奪われるのかを考えることも重要です。

 では、仮に女性の顔に視線を集めるとして、顔をどこに置くか、を考えてみます。よく「日の丸構図はダメ」といいますね。初心者が陥りやすい罠が日の丸構図だ、と。前回、解説しましたがピントはフレームの中心で合いやすいし、合わせがちなので、被写体をフレームのど真ん中に配置してしまう例が多いからです。

 写真Bの感じが「日の丸構図」です。どうでしょうか。顔が真ん中に配置され、フレームの半分は背景の空になっています。なぜか何も感じない写真になってしまいます。新鮮みがない、そう、いつもの視界と同じ、メッセージを感じない構図だからでしょう。

 女性を見せたいなら写真Cのように配置するのが自然でしょうか。構図の中に女性に関する情報が増えて、見たいものが十分に見えるという状態になりました。

いや、できるだけ青い空を見せたかったんだよ、という人は写真Dのように思い切って女性をフレームの1/3まで追いやるとメッセージが伝わります。また、一番、目を引く写真かもしれません。

 

■フレームを3分割して考える
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●あえて1/3構図にもこだわってみる

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<写真E>
下1/3構図の例。
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<写真F>
写真Cを年賀状に使った例。
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<写真G>
写真Dを年賀状に使った例。
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<写真H>
1/3構図に文字を乗せた例。

 フレーム(画面)を3分割してイメージすると、2/3に配置したのが写真C、1/3に配置したのが写真Dといえます。見せたいものが被写体中心なのか、背景との融和なのか、というメッセージの違いといえるでしょう。日の丸構図は1/2だからメッセージが弱くなるのですね、きっと。

 これは3分割法とか、縦横に計9分割してその交点に被写体を置くという9分割法と呼ばれています。

 ちなみに1/3の写真Dは思い切った構図で勇気がいります。しかし、背景に被写体を演出させることができて意外とうまくいく場合が多いのです。写真Dでは背景が空ですからレタッチで抜けるような青空に脚色すべきですが、スタグラのトップページでお馴染みの右の写真Eのような背景だと、カラフルで、かつ街の活気が伝わる写真が演出できるのではないでしょうか。

●1/3構図は文字を乗せると更にGood

 広告やカタログなど、写真に文字を乗せる場合は、このような1/3構図はけっこう生きてきます。そうそう、もうすぐ年賀状の季節ですが、年賀状にも1/3構図はとても活用できます。

 例えば、年賀状に写真を活用したいとします。写真Cの場合、フレームいっぱいに被写体が写っていますので、文字を乗せるときにスタンダードでは写真Fのような処理になります(ちょっと絵的に無理がありますが、そこはご勘弁を(笑))。

 写真Fは、よく家族写真でもらう年賀状の感じですね。広告にもこのようなレイアウトを用いることがよくあります。でもこういうのは好みではありません。

 私は広告のデザインをするときにはいつも写真は誌面いっぱいにつかう、いわゆる全面裁ち落とし(カクハン)を基本にします。全面裁ち落としが好きなんです。裁ち落とすと、写真Dの1/3構図を右の写真Gように応用するとしっくりきます。もし広告だったら、「明けまして〜」のところにキャッチコピーを置いて、その付近に『Tripper Next』を切り抜いた写真を置いたらどうかな・・なんて考えながらね。

 下の写真Hも同じアイディアですね。暑中見舞いっぽく演出しました。暑いさなかに緑の綺麗な芝生と木陰の写真で元気だそーね、という感じですね。

 つまり、その写真をどのように使うかによっても最適な構図は変わってくるのかもしれません。とにもかくにも、あれこれ構図を考えながらやってみる、それも撮影の醍醐味に違いありません。

 

 

●ファッション誌でよく見る構図

 さて、セオリーなんてない、って言ったくせに話がセオリーっぽいぞとおっゃるあなた。最後にちょっとアドバイス。昔から写真集ではよく見られ、最近はファッション誌でもちょくちょく見るようになってきたのが写真I、Jのような構図です。1/3構図では、顔を向けた方向にスペースを設ける方が落ち着くのですが、そんなセオリーに反して、逆方向にスペースを空ける手法です。
 なんだか不思議な印象になりますよね。背景が魅力的なものであればなおさらこの手法は引き立ちます。
 セオリーなんてない、いろいろやってみるべきですね。

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<写真I>
1/3構図ですがスペースを空ける側を故意に変えています。
 
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<写真J>
これも同様です。
 

 


 
 
 
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