●あえて1/3構図にもこだわってみる
フレーム(画面)を3分割してイメージすると、2/3に配置したのが写真C、1/3に配置したのが写真Dといえます。見せたいものが被写体中心なのか、背景との融和なのか、というメッセージの違いといえるでしょう。日の丸構図は1/2だからメッセージが弱くなるのですね、きっと。
これは3分割法とか、縦横に計9分割してその交点に被写体を置くという9分割法と呼ばれています。
ちなみに1/3の写真Dは思い切った構図で勇気がいります。しかし、背景に被写体を演出させることができて意外とうまくいく場合が多いのです。写真Dでは背景が空ですからレタッチで抜けるような青空に脚色すべきですが、スタグラのトップページでお馴染みの右の写真Eのような背景だと、カラフルで、かつ街の活気が伝わる写真が演出できるのではないでしょうか。
●1/3構図は文字を乗せると更にGood
広告やカタログなど、写真に文字を乗せる場合は、このような1/3構図はけっこう生きてきます。そうそう、もうすぐ年賀状の季節ですが、年賀状にも1/3構図はとても活用できます。
例えば、年賀状に写真を活用したいとします。写真Cの場合、フレームいっぱいに被写体が写っていますので、文字を乗せるときにスタンダードでは写真Fのような処理になります(ちょっと絵的に無理がありますが、そこはご勘弁を(笑))。
写真Fは、よく家族写真でもらう年賀状の感じですね。広告にもこのようなレイアウトを用いることがよくあります。でもこういうのは好みではありません。
私は広告のデザインをするときにはいつも写真は誌面いっぱいにつかう、いわゆる全面裁ち落とし(カクハン)を基本にします。全面裁ち落としが好きなんです。裁ち落とすと、写真Dの1/3構図を右の写真Gように応用するとしっくりきます。もし広告だったら、「明けまして〜」のところにキャッチコピーを置いて、その付近に『Tripper Next』を切り抜いた写真を置いたらどうかな・・なんて考えながらね。
下の写真Hも同じアイディアですね。暑中見舞いっぽく演出しました。暑いさなかに緑の綺麗な芝生と木陰の写真で元気だそーね、という感じですね。
つまり、その写真をどのように使うかによっても最適な構図は変わってくるのかもしれません。とにもかくにも、あれこれ構図を考えながらやってみる、それも撮影の醍醐味に違いありません。
●ファッション誌でよく見る構図
さて、セオリーなんてない、って言ったくせに話がセオリーっぽいぞとおっゃるあなた。最後にちょっとアドバイス。昔から写真集ではよく見られ、最近はファッション誌でもちょくちょく見るようになってきたのが写真I、Jのような構図です。1/3構図では、顔を向けた方向にスペースを設ける方が落ち着くのですが、そんなセオリーに反して、逆方向にスペースを空ける手法です。
なんだか不思議な印象になりますよね。背景が魅力的なものであればなおさらこの手法は引き立ちます。
セオリーなんてない、いろいろやってみるべきですね。
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<写真I>
1/3構図ですがスペースを空ける側を故意に変えています。 |
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