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若子jetのスナップフォトコラム☆
第11回 川越 編

Posted On 2015 4月 01
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今回で、連載11回目となる「若子jetのスナップフォトコラム☆」。 筆者なりの視点で写し出された街にフィーチャーし、その楽しさをお伝えできたらと思います。今回は、古い街並みを残し、「小江戸」として親しまれている、埼玉県・川越市へ、小旅行に出かけてみた。

地下鉄・副都心線の開業によって、都心からの直通運転も増え、足を伸ばしやすくなった川越。現在、「小江戸川越春まつり」が5月5日まで開催されていて、街中はとても賑わいを見せている。また、今年は徳川家康公没後400年事業として、期間中、例年より多くのイベントが市内各所で開催されるようだ。

川越の玄関口となる鉄道各駅から、江戸情緒の残る古い街並みに歩みを進めると、まず、大正浪漫夢通り商店街にさしかかる。石畳の通りの両側に、昔ながらの町屋造りや洋風看板の商店が軒を連ねる通りには、この時期、鯉のぼりが鮮やかに飾られ、多くの子供の笑顔を見ることができる。

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商店街の先に足を伸ばせば、重要伝統的建築物群保存地区・文化財建築物である蔵つくりの街並みにたどり着く。町の中心部をほとんど消失した明治時代の川越大火で焼け残った江戸時代の蔵造りの町屋にならい、その再建時にほかの商家も蔵造り建築を取り入れたことから、いまでも200棟以上の町屋が建ち並び、古きよき時代にタイムスリップしたかのような気分が味わえる。また、大正時代に旧八十五銀行本店として建設された、埼玉りそな銀行の洋館も有名。さらに、通りを進めば、“日本の音風景100選”にも選ばれた川越のシンボルである「時の鐘」があり、いまも銅鐘の音を聞かせてくれる。街中には人力車のサービスもあるので、徒歩とは違った視点で街を眺めてみるのもいいだろう。

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ふらっと蔵つくりのお店に入ってみると、懐かしい大正硝子の醤油差しがあり、思わず購入してしまった。今では昔を感じさせる小物やお土産を買いに求めに来る観光客も多い様子。一歩路地に入ると、菓子屋横丁では、昭和の雰囲気を残した駄菓子屋さんなど、懐かしいお店がいっぱい。

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ようやく暖かくなってきたこの季節、ぜひ「小江戸川越春まつり」に出かけてみるてはいかがでしょうか。たまにはタイムスリップできるような、小旅行もオススメです。

著者について
■ 若子jet ■ 名古屋造形大学卒業後、出版社写真部を経て、松本明彦氏に師事後独立。 現在、雑誌や広告等の撮影をする一方、写真家としての展覧会作品発表多数。大学で講師をつとめるなど、後進の育成にも力を注いでいる。 優しく、かわいく、綺麗な世界感を得意とする。「すぐにうまくなる いいね!と言われる写真の撮り方レシピ」 (朝日新聞出版)絶賛発売中。