萩原和幸の旅スナップ ~ Trip-Snap
第2回 鞆の浦から倉敷をぶらぶらと…
TOPIX
写真家、萩原和幸が、Tokina レンズと共に高速バスで旅をしながら、風情のある街をスナップに納めて歩く旅スナップの新企画。「 萩原和幸の旅スナップ~ Trip-Snap 」。 「 Tokina AT-X 11-20 PRO DX 」と「 Tokina AT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-S 」の2本をお供に、今回は福山、鞆の浦から倉敷を歩きながらのスナップです。それではお楽しみください。 by 編集部 |
今回の「 萩原和幸の旅スナップ Trip – Snap 」は、福山は鞆の浦から倉敷をぶらぶらと歩きながらのスナップをお届けしよう。
前夜は広島県三原市に宿泊。写大の友人A君と7年ぶりに再会し、彼の結婚と、第一子誕生&第二子ご懐妊を祝い、乾杯。彼は写真館の3代目。営業写真館事情を聴きながら、機材や写真の話ばかり深夜まで。機材に関しては、皆それぞれのスタイルや必要性に応じた利点と悩みがあり、それを話しているだけで面白かった。
翌朝の天気は曇り。前日の土砂降りに比べたらありがたいことで。復習になるが、今回のお供レンズは、APS-C センサーサイズ用の広角ズーム「 Tokina AT-X 11-20 PRO DX 」と、フルサイズ対応の望遠ズーム「 Tokina AT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-S 」の2本。AT-X 11-20 PRO DX には広がりを、 AT-X 70-200mm F4 PRO FX には一部を切り取る魅力を求める。
今回は帰りのバスの都合で、福山発を選択。本当は倉敷発にしたかったのだが仕方がない。福山・鞆の浦~倉敷で撮影して、福山に戻る行程に。まずは三原から JR 山陽本線で福山まで。福山駅から鞆の浦までは鞆鉄バス( 鞆鉄道 )に乗って約 30 分。鞆の浦は時代を感じさせる港町の風情だけでなく、「 崖の上のポニョ 」の舞台としても有名。またこのところ多くのドラマや映画のロケ地となっている。この日もこの町には似合わないロケバスに数台遭遇した。
なるほど、鞆の浦は小さな港町だが、街並はまるでセットのよう。幕末大好きな私としては、坂本龍馬のいろは丸事件や、八月十八日の政変に伴う七卿落ちの公家達や長州藩にも馴染みの深い場所でもある鞆の浦は是非訪れたい場所だった。
鞆の浦を後にし、バスで福山駅へ。駅前には福山城。でもここはスルーして、JR 山陽本線で倉敷へ。倉敷は有数の観光地。幕府直轄領( 天領 )として栄え、今は江戸風情が残る屋敷や街並が魅力。倉敷駅から徒歩で倉敷川畔に向かう。美観地区の中心と言える場所だ。そこから本町や東町をぶらぶら。
帰りのバスの時間もあり、暗くなる頃には倉敷を後に。福山に向かう JR 山陽本線は帰宅途中の学生でいっぱい。飛び交う方言、席を譲る当たり前のマナーを目にしながら、なぜかちょっと嬉しく。福山到着後、立寄湯で汗を流す。長距離バスを快適に過ごす為の手段の一つ。25 分遅れで出発も、20 分早く都内に到着した。
今回の旅は残念ながら天候に恵まれなかったものの、フォトジェニックなシーンに出会えたことに感謝。広角と望遠という組み合わせで、標準系のナチュラルな構図が作れなかったものの、メリハリの利いた構図で光景を捉えることができたので、これはこれでなかなか良いチョイスだった。いまいちな天候で光の条件がよろしくない中、すべて手持ちで撮影したのだが、AT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-S の手振れ補正機構にはずいぶん助けられた。こうしたスナップでも大活躍だった。
さて、次回はどこに行こうか。東に行ってみるかな。高速バスで行く旅スナップは始まったばかり。今回とは全く違うレンズチョイスで、皆様にお見せしたい。
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萩原 和幸