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フォトショップ・エレメンツ de ゴーゴー!
第27回 写真を「すっきり整理、すばやく検索」する方法
Photoshop Elements6とPhotoshop CS3との違い 2007/11/21
 
1.「Photoshop CS3」と「Photoshop Elements 6」の違い
2.Photoshop Elements 6 のデジカメ写真の管理機能
3.画像の管理機能は別アプリで提供する「Photoshop CS3」
アドビ システムズ社から『Photoshop Elements 6』が発表されたことは既に前回のこの講座でもお知らせしましたが、今回はPhotoshop Elementsの基本操作に立ち戻り、同社が言うPhotoshop Elementsの特長のひとつ「すっきり整理、すばやく検索」に焦点をあてて、その機能について研究&紹介してみましょう。
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Photoshop Elements 6 の「写真整理モード」は、デジカメ画像の整理と選定に便利な機能。Abobe Bride との共通点も多い。

 
1.「Photoshop CS3」と「Photoshop Elements 6」の違い
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現在、Photoshopシリーズにはフラッグシップである『Photoshop CS3』と、初中級者向けの『Photoshop Elements 6』があり、この2つが主なラインアップとして構成されていることはご存じと思います。
(Photoshop Elements 6 は今いくら?)

この2つのアプリケーションの大きな違いはなんでしょうか?

ここで細かく比較するわけにもいかないので、とにかく簡潔に表現いたしますと・・・

Photoshop CS3はターゲット市場を拡げながらもレタッチ機能に深く特化しているのに対して、Photoshop Elements6はデジタルカメラユーザをターゲットに絞って、デジカメ画像の加工や補正に必要なレタッチ機能に加えて、画像の管理、撮った写真の活用、といった機能を盛り込んでいる点にあります。

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画像A
Photoshop Elements 6 の起動メニュー画面。デジカメ画像を「整理」し、レタッチ「編集」し、加工した画像をメールやケータイ電話で知人に配信したり、プリント印刷したり、スライドショーやフラッシュで楽しむなど、活用するまでの機能がパッケージされているアプリケーションです。

Photoshop CS3はPhotoshop Elementsでいう「編集」の部分が最高峰にふさわしい機能として進化を重ねていますが、「整理」は別のアプリケーション(後述)に分担されていて、「作成」「配信」の部分はオマケ程度の位置づけで、装備はされていますが、Photoshop Elementsより特筆するほど高度というわけではありません。

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2.Photoshop Elements 6 のデジカメ写真の管理機能
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Photoshop Elementsは、定評あるPhotoshop CS3の画像処理エンジンを採用して高品質を実現しつつ、CS3の廉価版というスタンスではなく、デジタルカメラユーザー向けに構成し直されています。

もっとも重要なレタッチ機能は、デジカメユーザがもっともよく利用する機能のみを「クイック補正」機能として独立させ、デジカメ画像に限らず画像全般をいじりたい中級向けに「スタンダード編集」も持たせています。

レタッチ機能はPhotoshopシリーズのコアとなる機能ですが、Photoshop Elements 6の場合にはそれだけでなく、CS3では別アプリケーションとなっている画像ファイル管理ソフト『Abobe Bride』(後述)に類するものを「整理モード」として標準搭載しています。

これよって、デジカメ画像をハードディスクに取り込んだときから、自動的に画像の管理を開始します。しかも、取り込み時にストロボによって発生する赤目写真がどうかまで判別し、赤目写真なら取り込み時に修整を自動で行ってしまおうと言う、いささかおせっかいにも思える施しまで提供されています。

フイルム式(銀塩)カメラの時代と異なり、デジカメでは本当にたくさんシャッターを押して、多くの画像の中から気に入った作品を選定する、ということが初中級者から行われています。写真の選別作業は元来、プロの写真家がもっとも効率化を求める工程のひとつですが、デジカメユーザをターゲットとした最近のレタッチソフトではこの機能を内包していて、Photoshop Elements 6の場合は、『Abobe Bride』や『Adobe Lightroom』など高機能ソフトのノウハウを活かした構成になっていると言えます。

サムネイルの表示と写真の確認

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画像B  画像の一覧表示。最初は小さいサムネイル画像でリスト表示(赤枠)して、全体の写真数とイメージをつかんだら・・・

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画像C  スライドバーを動かして(赤枠)、サムネイル画像を拡大して確認したところ。シームレスに表示サイズを調整できる点はAbobe Brideゆずりで、とても便利。

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画像D  最大表示すればピントなど細部を確認することができます。気に入ったら重要度の「★」をクリックして付けます(赤枠)。画像例では★4つに設定しました。

写真の選別と整理

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画像E  似たような複数の写真を大量に撮るのがデジタルカメラの一般的な使い方。 大量の写真の中から気に入った写真だけ次々に「★」4つを付けておきます(赤枠)。

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画像F  画面上部の「★」4つをクリックすると(赤枠)、一覧表示は「★」4つの画像だけになります。簡単に選定表示ができるわけです。この中から更に気に入った写真を★5つに昇格させて印刷やプリント依頼させれば、大量のデジカメ画像の管理が楽になります。

3.画像の管理機能は別アプリで提供する「Photoshop CS3」
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Photoshop CS3はプロの写真家やデザイナー、イラストレーターに加えて、動画やCGエンジニアや画像解析の分野まで取り込もうとしています。この分野では画像やファイルの管理、仕事の分散処理に伴うマネジメントなどのニーズが強いのですが、それはPhotoshop CS3の中の機能としてはあえて持たせず、ファイル管理や画像の検索は『Abobe Bride』、あるいは高度な現像と管理を行う『Adobe Lightroom』、作業や共有管理については『Version Cue』という別のアプリケーションで機能を提供しています。その方がプロユースのニーズに細かく応えることができると判断したのでしょう。

事実、『Abobe Bride』は重たすぎるヘビー級アプリケーションという課題はありますが、機能的にはプロの仕事場で活用できるものになっています。また、Abobe BrideとPhotoshop Elements6の整理モードの外観はとても似ている印象で、主要な機能的も概ね同じになっています。

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画像G  Abobe Brideの画面例。フォルダを指定して、写真やイラストレータファイル、PDFなどさまざまな種類の画像を表示管理できます。写真の一覧を表示し、メタデータ(EXIF情報なども含む)を確認したり(赤枠1)、サムネール画像の表示サイズをシームレスに変更することができます(赤枠2)。

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画像H Abobe Brideで「★」4つの写真のみ表示した例。左の「レーティング」欄で指定すると、画像のリスト表示が瞬時に変わります。

今日はこのへんで。

また、次回もお楽しみに〜。

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※Photoshop等はアドビシステムズ社の商標です。
 
初出:2007/11/21
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