■HDDの容量
シャープの『BD-AV10』という機種はHDDを積んでません。なんとも不思議な機種ですが、私の勝手な主張として"HDDレコーダーなくしてBDレコーダーの利点なし!"ってことで、とにかくHDD搭載機を選択したいものです。で、その容量。この業界、あまり根拠もなく"大容量ほど上級者向け"という位置づけに勝手にされています。だから、大容量HDD=フル機能=高価格になっています。
しかし、経験から言えば、大容量のHDDであっても小容量であっても、結局はいっつも残り15%くらいで使ってませんか? 僕はいっつもそうです。残容量とにらめっこしながら必死に観て消化しているタイプ。だから、実はHDDの容量がいくら大きくても、結局録っただけで観ていない番組の永久保存に使っているだけ・・なんてね。
■BD 一層/二層 対応
DVDと同様、ブルーレイディスクにも一層と二層ディスクがあります。一層では25GB、二層では50GBの大容量。ただ、最新機種ならさておき、どの機種も二層にも対応していると思ったらちょっと違います。特に今までは開発途上だったこともあり、ソニーの機種であっても二層録画に対応していないもの、BD-REでは一層記録のみのもの、などがありますので、型落ちセール品の場合は特に確認しておいた方がよいでしょう。
追伸 : 店頭在庫にはないとは思いますが、むか〜しのブルーレイレコーダー、初期のレコーダーはなんと現在のブルーレイ規格とは互換性がありません。録画規格も特殊、BD映画(BDビデオ)は再生できない、という機種がありますので、中古を買おう、という場合は特に注意してくださいね。
■AVC録画(AVC圧縮)
「AVC録画」とはメーカーが「4倍長時間録画」や「たっぷりハイビジョン録画」といったコピーでアピールしている機能のことです。
「AVC」は圧縮率が高く、画質も評判良いMPEG-4 AVCをさします。デジタル放送は通常、画質がきれいなMPEG-2が使われています。DVDビデオ等などでも実績がありますね。しかし、最新技術からみると比較的、圧縮率が低いので、きれいな分、大画面のハイビジョン放送では大容量が必要となります。
そこで最新のMPEG-4ではハイビジョンの解像度のまま、画質はなるべくきれいに、高圧縮で容量は小さく納める「MPEG-4 AVC」が登場しています。ハイビジョン対応ビデオカメラ等では当たり前になり、実用化の実績をあげています。
これをブルーレイレコーダーにも導入したのが「AVC録画」です。ハイビジョンの解像度のままで、高圧縮で録画保存ということは、大容量のBDディスクになら、より長時間録画ができるわけです。例えば、ドラマ12話分がすっぽり1枚のディスクに入ってしまう(最大約16時間など)といった具合です。それじゃあ容量が小さいDVDディスクにもハイビジョン録画がゆうゆうできますよね、というわけで、今はブルーレイより単価が安いDVDディスクでハイビジョン録画する、コスト安な方法がチョイスできるようになったわけです(でも、一般のDVDプレーヤーでそのディスクが再生できると思ってはいけませんよ)。
■ダビング10対応
「ダビング10」とは2008年5月現在、新しいデジタル放送のダビングやコピーとして検討されているルールです。前回、詳しく解説しましたね。現在の「コピーワンス」ではHDDに録画した番組をDVDなどのディスクに移したい場合、コピーは不可、1度だけムーブ(移動:HDDに録画した番組はダビング完了後に消去される)ができる仕様です。ムーブに失敗したらオジャンという場合もあり、とても評判が悪いので、9回までコピーすることができ、10回目はムーブする新しいルール「ダビング10」が採用される見込みとなっています。現在、市販されている最新機種ではダビング10が導入された際には、ファームウェア(レコーダ機に搭載されたメモリ)を更新することで対応することを表明しているケースがほとんどですか、念のため購入の際には確認しておきましょう。
■デジタルチューナーの数
チューナーはTVチューナーのこと。デジタルとアナログ放送が混在している今は、デジタル/アナログ両方のチューナーを搭載しているのが当たり前です。その状態では、録りたい番組が2つ、同時刻に重なっている場合でも、一方をデジタル放送から、一方をアナログ放送からそれぞれのチューナーが受信してダブルで録画できる、というわけです(その時の録画モードは機種によって違いがあるので、詳しく知りたい人は購入前に機種別の確認が必要)。
この機能はとても便利で、特にリアルタイムではほとんどテレビを観ない私には不可欠な機能です。で、使い出すと「2つともデジタル放送のきれいな画質で観たいぞ(録りたいぞ)」と思うこともあって、あぁ、デジタルチューナーが2つあったらなぁ、と願うわけです。
また、2011年の7月にアナログ放送が終了しますが、それ以降はデジタル放送ひとつしか録画できなくなる=ダブル録画ではなくなる、のです。だからこそ、デジタルチューナーが複数搭載されていることは、とてもうれしいことなのです。
■操作性
普段使っているときに、一番大切なのは実は操作性ですよね。しかし、残念ながら操作性は数字で比べることができないし、機種ごとに異なっているので、ホームページで比べたり、店頭で実際に触ってみるのが一番です。
もちろん、このコーナーでも紹介することができますが、かなり長い話になるので、今回はこの辺にさせておいてください。
ざっとですが、ブルーレイレコーダー、機能面での選び方のポイントを列記しました。購入検討時の参考になればうれしいです。
では、また。
>> 新コーナー「地デジ生活 2000GT」も
読んでね。 |