新しいコーナー「ハイデフ入門道」が始まりました。 担当は、わたし神崎洋治です。 「ブルーレイ か HD DVD か」を今こそ考えてみる」 という特集記事が、おおむね好評だったので、新しいコーナー「ブルーレイ&HD DVD〜 ハイデフ入門道」を見切り発進してしまったというわけです。 ハイデフと言えば「ハイデフィニション」(High Definition)を略したものです。 「HD」と略されることもあります。実に次世代な感じのキーワードですね。 さて、このハイデフ、日本では「ハイビジョン」と呼ぶのが一般的ですが、世界ではこの言葉、通用しません、グローバルな呼び方は HD や High Definition なわけです。
で、このコーナー「ハイデフ入門道」…。実は…別にハイデフにこだわるつもりはないのです。デジカメ画像と同様に映像も楽しんじゃおう、というのがコンセプトでして、それにはビデオカメラやDVDレコーダー、パソコン用DVDオーサリングソフトなどか登場します。もちろん、これから注目のブルーレイやHD DVDもネタの中心のひとつです。 ちなみに、このコーナーでは、映像に関する新製品の周辺機器やソフトウェアを紹介します。 また、わたしがわたしの環境で直面した「困った」や「驚いた」など、体験談を中心に展開していきます。ほかのツールや機器を使えば、違った結果があるかもしれませんし、もっと便利な方法が登場するかもしれませんが、そこは過渡期にさしかかったハイデフ時代を駆け抜ける伝説として肩の力を抜いて、楽しみながら読んでもらえたらなぁ、と思います。 さぁ、楽しくはじめましょう、ハイデフ入門道。
■ブルーレイ&HD DVD、DVDを基本から理解したいなら・・ 体系的に学ぶ 次世代DVDのしくみ 「ブルーレイ&HD DVD ハイデフ入門道」を連載中の神崎洋治と、大好評シリーズ「デジタルカメラ ○×のしくみ」の著者、西井美鷹が贈るハイビジョン映像やブルーレイ、HD DVDの世界。CD、DVDの歴史を経て進化する次世代DVDへの変遷、DVD&次世代DVDの特長や規格、しくみをやさしく解説。日経BPソフトプレス刊 1,890円(税込)。 詳しく・・
●HD DVDとブルーレイ
ブルーレイ(BD)とHD DVDは、どちらも俗に "次世代DVD" と呼ばれるハイビジョン時代向けの大容量光ディスクなのです。
HD DVD はDVDフォーラムが規格策定しているものですから「次世代DVD」という俗称には違和感がないと思いますが、BD は「SDTV(ハイビジョンではない標準TV規格)を録画するDVDの延長ではなく、全く新しく究極の光ディスク」をうたっていますから、次世代「DVD」と呼ばれることにはBD陣営は違和感を感じていることでしょう。それはさておき、まさにHD DVDとBDは業界標準を争っているのです。 さて、このコーナーではどっちの規格が優勢か、なんて野暮な話はやめて、新しい技術と潮流を搭載した製品に触れ、期待と夢を見ていきましょう。
●パソコン用の周辺機器は記録型BDドライブが主流
パソコン用ドライブとしては、記録型HD DVDドライブは規格化の遅れから製品化が遅れています。一方、BDドライブは既に記録型…いわゆるDVD-Rに相当するものやDVD-RWに相当するものに対応した記録型BDドライブが店頭でも発売されています。もちろん現在市販されている記録型BDドライブで、映画などのBDタイトルを再生して楽しむことができます(ただし、パソコンやグラフィック性能のスペックやディスプレイの規格などに注意が必要!! そのへんは後述します)。 また、注目の価格ですが・・定価ベースでは10万円超。むむむ、ちょっと手が出ない・・という方が多かったに違いありません。実際、私の周りの自作パソコンマニアやハードなゲーマー達も、ちょっとまだ価格が高くて・・と、ためらっていました。 いよいよその、"高額"という呪縛から解放される時期になりました。
●キターーーーーッ!!
先日、ついに日立LGデータストレージ社から、記録型ブルーレイドライブで HD DVDの Read 機能にも搭載したパソコン用ドライブ製品が発表になりました。つまり、BDでハイビジョン映像の記録や録画ができて、大容量データのバックアップができて、更に映画などはBDタイトルとHD DVDタイトル両方の再生ができるというシロモノです(いえいえ、シロモノといってもシロモノ家電ではありませんよ・・・失礼(汗;))。 で、パソコンユーザーにとっては、ちゃんとしたサードパーティからこのドライブが商品化されて初めて安心して購入できるわけですが、そこはOK、アイオーデータ機器とバッファローが既に、このドライブを採用した製品を発表しています。
●気になるお値段は
更に、気になるのがお値段!! 内蔵ドライブより少しお高めの外付けドライブでもアイオーデータ機器の『BRD-UXH6』と、バッファローの『BRHC-6316U2』がともに\69,000と、なんだかドキドキする価格が設定されています。 いよいよ、いよいよ・・いよ、ちょっと無理すれば手が届く・・レンズ一個ガマンすれば簡単に手が届く(汗;)、価格になってきたのでありすま、すますま、ありすまますでしょう・・(意味不明)。落ち着けっ、落ち着けっ。
バッファローの『BRHC-6316U2』。同じくBDの記録/再生とHD DVDの再生に対応。発売に伴って価格引き下げ。
●BD-R に 6倍速で記録できるが・・
どちらのメーカーの製品も、残念ながら出荷が予定より遅れているようですが、そこはワクワクして待ちましょう・・・とか言っておきながら、私はさっさと借りて試用させていただきました。もちろん発売前のサンプル版です。 アイオーデータ機器の『BRD-UXH6』とバッファローの『BRHC-6316U2』は同じドライブを採用していますので、ドライブ自体の性能は同じです。最大でBD-Rディスクに "6倍速" で書き込みできます。これはビックリの高速性能ですが、とはいえ 6倍速BD-R ディスクはまだ店頭でみませんので、TDK の4倍速や三菱化学の2倍速BD-Rディスクに 6倍で書き込める・・かも、という仕様です。 どちらもパソコンの USB2.0 端子にケーブルで接続して使います。とにかく使ってみたいという人は、Windows XPやVistaでケーブル接続すればドライブが認識される、実に簡単なセットアップです。
●性能の違いは? ポイントは同梱ソフト?
性能の違いが出るとすれば、アイオーデータ機器は「マッハUSB」、バッファローは「TurboUSB(ターボUSB)」というそれぞれ自社の機器だけ高速に動作する専用の機能を備えています(ソフトウェアやドライバで高速化する機能)。それによって厳密には書き込み時間に差が出ることになります。しかし、それぞれのホームページで書き込み時間を公表していますが大きな差ではありませんし、ここでは「どちらが数秒早い」と言った視点では触れません。もともとUSB2.0は、ハードディスクの高速転送にも利用することを想定した高速な規格ですから、6倍速とはいえ、光ディスクのリード/ライトではUSB2.0のスピードがそれほどボトルネックになっているわけではないのでしょう。 それよりも大切なのは機器の使い勝手ですね。両方のメーカーとも、ノウハウのあるしっかりしたサードパーティですから、使い勝手が著しく悪い製品を出したりしないのでその点はある程度安心でしょうから、大切なのは添付のソフトウェアの使い勝手や充実度かもしれません。
●次回もお楽しみに・・
実際、この両製品は同梱されるソフトウェアがまったく異なります。
どうやって市販のBDディスクやHD DVDを再生するのか、ハイビジョン録画したHDVビデオカメラの映像をBDで残すには? こういったことを次回以降、いろいろと紹介していきたいと思っています。 もちろん、もっと他の使い道や用途の紹介、あれこれ楽しむためには何が必要か、などの解説も行っていきますのでお楽しみに。