萩原和幸の旅スナップ ~ Trip-Snap
第9回 異国情緒のある街 佐世保、長崎を行く
TOPIX
写真家、萩原和幸が、Tokina レンズと共に高速バスで旅をしながら、風情のある街をスナップに納めて歩く「 萩原和幸の旅スナップ~ Trip-Snap 」。今回は九州は佐世保と長崎からのスナップをお届けします。いつもの標準ズーム AT-X 24-70 F2.8 PRO FX に加え、異色な2本のレンズを携えての旅スナップです。 by 編集部 |
今回の「 萩原和幸の旅スナップ 」は、長崎県長崎市と佐世保市。坂の街をテーマにしている以上、行っておきたい街だったので、思い立って向かってみた。
そもそもの長崎県に行こうと思った表向きの動機は、長崎は江戸時代には文化の最先端の街、海外との交流がおこなわれていた出島の存在が大きく、現在も異国情緒に溢れている、というのもではあるが、個人的には佐世保バーガーとカステラ食べたい! というとても不純なものもあった(笑)。
そんな今回の、長崎へのお供の機材は、キヤノン EOS 5D Mark Ⅲにお気に入りのフルサイズ対応標準ズーム「 AT-X 24-70 F2.8 PRO FX 」、それにレンズベビー「 ベルベット 56mm F1.6 」と、フィッシュズームの「 AT-X 107 DX Fisheye 」+キヤノン EOS 7D Mark Ⅱ。
「 ベルベット 56mm F1.6 」は、「 クラシックポートレートレンズ 」と銘が刻まれた、独特のソフト効果が得られる描写が特徴。詳しくはご覧の「 スタジオグラフィックス 」レンズレビューにて、私がレビューをしているので、どうぞご覧いただきたい。「 AT-X 107 DX Fisheye 」を今回のお供にしたのは、街並全てを魚眼で贅沢に取り込んでみたいという考えからだ。
AT-X 24-70 F2.8 PRO FX | レンズベビー ベルベット 56mm F1.6 | AT-X 107 DX Fisheye |
今回の旅のお供は、標準ズームレンズ「 Tokina AT-X 27-70 F2.8 PRO FX 」、「 レンズベビー ベルベット 56mm F1.6 」と、フィッシュズームの「 AT-X 107 DX Fisheye 」。 |
佐世保に到着した時にはすでに午後3時を回っていた。天気もイマイチだったが、まずは第一の目的(笑)である佐世保バーガーをパクつく。しかし、この日初めての食事だったためか、写真を撮らずに食べ終えてしまった……。佐世保バーガーを楽しみにしていた方、ごめんなさい _O_
某大型テーマパークのイルミネーションを観覧してから長崎市内に向かうことに決め、辺りをブラブラ。
園内に入り、イルミネーションが点灯される時間までぶらっとする。平日ということもあり、客足はまばらなイメージだったが、園内の方々曰く、今日はたまたま少ないとのことだった。その分、こちらはゆっくりと見られて良いが。
イルミネーションが点灯した時点ではまだ空が明るかったので、辺りが暗くなるまで待つことに。ここのイルミネーションは本当に凄い! 世界最大 1300 万球を使用した、圧巻のイルミネーションだった。
翌朝、長崎市内にて撮影を開始。長崎市内の主なる移動手段は路面電車だ。もっと観光っぽいのかと思いきや、地元の方々の生活の足としてしっかりと根付いたものだった。その路面電車、乗り降りをするなら一日乗車券( 500 円+税 )が断然お得だし、楽。ただ歩いてもそれほど大変ではないなと、後から思ったのだが。
まずはどうしても見たかった大浦天主堂からグラバー園というコースで。歴史好きは絶対に外せないでしょ(笑)。ということで、市電に乗って「 築町 」で乗り換える。
大浦天主堂とグラバー園は隣接している。一番のお目当ては「 旧グラバー邸 」。向かって歩くと、だんだんと青空が広がってきた。
グラバー園内には旧邸が多く移築されていて、歴史テーマパークとして魅力的なところだ。この日は観光されている方も多く、大変賑わっていた。でも、まずはお目当ての「 旧グラバー邸 」!と、足を向ける。
聞けばこの方もお一人でいらしているとのこと。お礼にスマートフォンでお写真を撮らせていただいた。お話しするうちに写真がお好きで、ご自身でも風景やスナップなど撮られているとのこと。ならばもう数枚ご協力いただけますか? と厚かましくお願いすると、時間が少ないですが、と仰りながらもご協力くださった。
確か四国から来られていたと記憶する。そちらでワークショップを開催したら、お越しくださるかしら? 今回、このように掲載させていただくことを快諾くださり、感謝いたします。こうした旅先での出会いも嬉しいもの。本当にありがとうございました!
滞在時間こそ短かったけど、満足できた旧グラバー邸だった。
あちこちにと目が移り、撮影しやすい Tokina AT-X 24-70 F2.8 PRO FX の出番がどうしても多くなってしまったが、やはり使いやすいレンズはこんな感じで連れ歩くことになるなあ。午後になって青空が広がり、高いところから見下ろす長崎市街が輝いて見えた。さて、坂を下って、次の目的地のオランダ坂方面に進むとしよう。
今回はここまで。次回はオランダ坂周辺から夜の「 長崎ランタンフェスティバル 」ぶらぶらしたカットをご紹介しいたします。乞うご期待!
AT-X 24-70 F2.8 PRO FX | レンズベビー ベルベット 56mm F1.6 | AT-X 107 DX Fisheye |
今回の旅のお供は、標準ズームレンズ「 Tokina AT-X 27-70 F2.8 PRO FX 」、「 レンズベビー ベルベット 56mm F1.6 」と、フィッシュズームの「 AT-X 107 DX Fisheye 」。 |
■ 制作・著作 ■
スタジオグラフィックス
萩原 和幸