ノンスタグラム～いのうえのぞみ・写真で１万人とつながりたい
第４回　フォロワー約５万人の清水麻里さんに聞く！

麻里さん、本日はよろしくお願いいたします。

よろしくお願いします。

いきなりですけど、麻里さんの Instagram、フォロワーさんが５万人近くいるんですねっ！　驚きました！

ありがとうございます（笑）　５万人は大袈裟で、実際は４万８千人にもうすぐって感じですね。そのアカウントはモデル専用のものです。他にも２つ Instagram 用のアカウントがありますが。

えっ？　全部で３つですか？　ど、どうして３つも持っているんですか？

他の２つはファッション系のものと、自分で撮影した風景写真用のアカウントですね。

せっかく５万人近いフォロワーさんがいるんですから、ファッション系と風景写真も同じアカウントで載せれば、もっとフォロワーさんが増えると思ってしまうんですが……。

モデルとしての私だけを観たいというフォロワーさんが多いので、アカウントを分けているんですよ。

なるほど！　フォロワーさんのためかぁ……。なんかそこら辺にフォロワーさんを確実に増やす秘密がありそうですね。

フォロワーさんのために……という部分をもっと掘り下げてお聞きしたいのですが、その前に、いろいろな SNS がある中で麻里さんが Instagram を選んだのはなぜですか？

Instagram だけではなく、facebook、Ameblo、Twitter もやってますよ。

へっ？　そ、そんなにたくさんやってるんですか！？

（笑）ええ、SNS って、それぞれ性格が違うし、目的によってメリットとデメリットがあるので、目的に合せて使い分けてるんです。たとえば facebook は基本的に実名制登録なので安心して使えますよね。特に企業がモデルを探すときは facebook を参考にしているようです。なので最初は facebook に力を入れてやっていました。また、イベントとかグループなどの機能が豊富にあるので、お仕事の打ち合わせとかイベントのお申し込みとかに使っています。Ameblo はブログなので、ひとつの投稿にいろんな写真を貼り付けて宣伝などに利用しています。Twitter はブログと違って投稿がすぐに埋もれてしまいがちですが、なによりも拡散力が群を抜いているので宣伝に使います。それと、あまり更新していませんが、Tumblr も使ってます（笑）

なるほど～。それだけ SNS を使いこなしていながら麻里さんは Instagram に特に力を入れているように感じますが、それはなぜですか？

自分のモデルとしての作品だけを発表していけるものが欲しかったから、ですかね。ブログシステムだと文章も書かないと素っ気なく感じられてしまうし、facebook や Twitter は他の方達のコメントに答えるなど、コミュニケーションツールとしての雰囲気を大切にしないとダメですよね。その点で Instagram は写真を投稿するだけでコミュニケーションできる雰囲気があるのが気楽で（笑）　それと、私は自分の Web サイトを持っていないので、ポートフォリオの代わりに Instagram が使えるなと思ったんです。誰かが「 清水麻里 」って誰だ？　って調べるときに、モデルとしての作品がずらっと並んでいるものがあればいいなって。

ポートフォリオかぁ、私も作らないと……。他にも Instagram を選んでいる理由ってありますか？

Instagram は、私が使っている SNS の中では群を抜いて海外への発信力がありますね。最近撮影してくださった方はアメリカ人です。私の Instagram の写真を見て、わざわざ日本にきてくれたんですよ。私の英語も、その方の日本語も片言でしたけど（笑）写真でコミュニケーションできましたよ。

すごいっ！　もうすでに海外へ進出しているんですね！

Instagram に投稿するとき、麻里さんはどんなことに気をつけていますか？

Instagram に限らず、SNS は基本的に一日一投稿を守るってことかな。一日に何度も投稿するとしつこく思われてしまうし、モデルという職業柄、見せ過ぎ（笑）は飽きられますからね（笑）。　逆に何日も間が空けてしまうと一気にアクセスが減ってしまうんですよ。私の Ameblo は Powerd by Ameba の公式認定をもらってますが、この認定は一日のアクセスが 7000 以上ないといけないんですね。だけど少しさぼるとアクセスが激減するので、私は元気ですよー（笑）ってファンに伝えるつもりで頑張って更新してます。

他にも工夫されていることはありますか？

そうですね、これはモデルだからの工夫だと思いますが、同じカメラマンさんに撮ってもらった写真だけを連続させないようにすることですね。私の場合、年に 300 人以上の方に撮ってもらっているので、その辺は特に気を使います。こうすると、見てくれる人が次に何が投稿されるんだろうという楽しみにもなりますね。

Instagram のハッシュタグはどのくらいつけますか？

ぎりぎりいっぱいまでつけますね、本文とは別につけてます。

Instagram のハッシュタグは、「 #カメラマン 」で検索すると何万件もでてきますが、「 #カメラ 」だけだとぐっと減って数千件になります。やっぱり多い方をタグ付けしていますか？　それとも多いと埋もれるから外すとか、そのあたりを気にされていますか？

多い少ないはあまり気にせず、自分にあったハッシュタグを選ぶようにしています。たとえば、投稿する作品が、セミヌード系だったら「 #セクシー」とか「 #ヌード」とするなど、作品の内容に合わすようにしていますね。それでも必ず、「 #モデル 」「 #カメラマン 」「 #作品撮り 」「 #ポートレート 」は必ず付けていますよ。そこはやっぱり私のメインなので。ハッシュタグが多くなり過ぎて、しつこく感じるときは、タグの間隔を少しあけて他のタグとかぶらないようにしたり工夫してます。

私は、Instagram を始めたばかりで、今フォロワーさんがやっと 1000 人に届きそうなんですよ（泣）。今のところは自分の世界一周の旅写真を載せたりしてますが、一週間に一回くらいしかアップしていないので、なかなかフォロワーさんが増えません。やっぱり、一日一枚は風景でも人物でもアップした方がいいのかなぁ～。

フォロワーさんが増えなくて悩んでいるときは、いつもと違うハッシュタグを付けるのも手かもしれません。また、一度投稿した写真のハッシュタグを違うのにつけ変えることでも、今までと違う人たちが見てくれるようになって、フォロワーさんが増えたりしますよ。あと、撮影した場所のハッシュタグを付けることも大切。その場所のどんな風景かと気になって見に来たり、海外の人が興味もってくれたりします。場所のタグは、他の人の写真を参考にしたいと思っている方には重要な情報ですからね。

場所のハッシュタグ！　とってもよくわかります！

場所のハッシュタグが重要なのは、風景写真に限らずポートレートも同じですね。自分が撮ったことのある場所で他の人がどう撮っているかを知りたい人は多いと思いますよ。まだ行ったことのない場所だったら、どこにモデルさんに立ってもらえそうかとか、どんなポーズができるのかとか、写真にはいろんな情報が含まれていますからね。

麻里さん自身が、他の方の Instagram をみるときは、ハッシュタグで検索するんですか？

使ってますよ～。たとえば、「 #妖精 」のハッシュタグが付いている写真を探して、自分の作品の参考にしたりします。また「 #ポージング 」のタグが付いている写真なら、きっと魅力的なポージングをしているはずなので、自分も真似してみようとか、もっと魅力的なポーズに変えてみようと（笑）頑張っちゃったり。そういう人達がどんどん増えて、写真のクオリティが上がっていくので、ハッシュタグは付ける人、探す人の双方にとって有意義なものだと思います。私自身、海外の方のポージングを真似して勉強しましたしね。

麻里さんは Instagram の「 ストーリー 」という機能をよく使われているようですが……。

ストーリーは 24 時間で消えてしまう投稿ですが、本投稿した内容の補助的な役割で使うといいですね。たとえば私の場合は本投稿の写真の撮影舞台裏の情報とか、オフショットなどを載せてます。フォロワーさんへのサービスショット的な使い方ですね。

メイキングですね！　それとっても参考になります！

ストーリーだと、リンクが貼れるので、イベントの告知を貼り付けるといいですね。本投稿だと何度も同じ告知をするとしつこい感じがありますけど、24 時間で消えるストーリーなら、少ししつこくても嫌がられないんじゃないかな（笑）

なるほど！　「しつこくしない」というのがキーワードですね。私は SNS でイベント告知は何度もしてるなー。反省。

少なくタイミングよくするのが大切ですね。自分のフォロワーさんがよくアクセスする時間帯を探して、一日一回がベターだと思います。

麻里さんの Instagram で人気が特に高いのはどういった投稿ですか？

グラビア系の写真かなぁ（笑）　セミヌードや水着、下着の写真は「いいね」がつくのが特に早いし、コメント数も多いですね。あと笑顔の顔アップなど、観てくださる人に幸せが伝わる感じの写真が高いですね。

顔アップ！　小さいとダメですか！？

そうですね。いい画だと自分は思っていても顔が小さいと「いいね」があまりつかないんですよ。あとモノクロ写真も少ないですね。

すごく意外ですね！　麻里さんが風景に溶け込んでいる素敵なお写真をたくさん拝見しますけど、麻里さんのファンは麻里さんを近くで見たいんですね！　気持ちはわかるな～（笑）　でも素敵な衣装を着ている麻里さんももっと観て欲しいですよね（笑）

そうですね（笑）　撮影時の衣装はとても意識して選んでいるので（笑）　このロケーションならこの衣装でこう撮れますよって、いつも意外性を心がけています。ビニールテープだけの衣装もあれば、トイレットペーパーを肌身にグルグル巻きにした衣装もあるので（笑）

トイレットペーパー！！！

ビニールテープもトイレットペーパーも、すごく面白い写真が撮れますよ。なにより衣装代がかからない（笑）

そういったアイデアを自分で考えるのですか？

そうですね、他にも、サランラップ、アルミホイルとか、身近にあるものを使って衣装にしています。

それは、撮る人やこれからモデルになろうという人にも参考になりますね！　ショップで普通に売られている衣装だけじゃないのが驚きです。

こういった安いものでも、アイデアと工夫次第で魅力的な写真が撮れるし、なにより撮影現場が楽しくなりますよ。

楽しい撮影現場って大切ですよね～。

この辺りで麻里さん自身の人となりをお聞きしたいと思います。まず、モデルになったきっかけは何ですか？

モデル以前は外資の金融系企業に勤めていたんですが、街でスカウトとかされることがあって、モデルになれば雑誌に載れるかな？　なんて軽い気持ちから、休日だけに限定してモデルをはじめました。そのうち徐々にモデル業が忙しくなってきて、DVD を出すとかの話もいただきはじめたので、モデル一本に絞ってみようと決意しました。不安はいっぱいあったのですが、やってみるとそれなりにお仕事をいただけたので……。

順風満帆な出だしだったんですね！

いえいえ（笑）　話はたくさんいただけましたが、いざ実際にモデルとしてカメラの前に立ってみるとできないことがたくさんあって……。初めての撮影で、連続して３つのポーズをとってくれと言われたんですが、ひとつめはなんとか形になっても、ふたつめ、みっつめがまったくできないんです。カメラマンさんから、やり直してきてっていわれて、それがとても悔しかったんです。それからいろんな人に撮られて場数を踏んで、徹底的に体で覚えれば、身につくかなと思ってポージングの練習をしましたね。撮ってもらったその場で見せていただき、その場でダメ出ししてもらいながら、経験を積んでいきました。

その経験が「 ポージングの教科書 」に生きているわけですね。ところで、私が麻里さんにはじめてお目にかかったとき、一番驚いたのが、失礼ですけど「 こんなに小柄な人だったんだぁ 」なんです。まぁ私と同じ身長なので私も小さいということですけど（笑）、お写真で拝見するとずっと背の高い人だと思ってました。

（笑）そうそう、私はとっても背が低いのです（笑）　背だけじゃなくて、年齢も若くないし、美貌だって秀でているものがあるわけじゃないんですが、写真に対する情熱は誰にも負けないと思っていて、カメラマンさんの世界観にどう自分が入り込めるのか、風景がメインの写真でも自分だったらこの風景の中にどう溶け込めるのかって、いつも考えています。写真が好きだからどんな過酷な撮影でも我慢できるんですよね。そういう気持ちと自分を大きく見せようとするポージングが、実際の私を大きく見せているのかもしれませんね。

それ、すごく共感できます！　でも麻里さんは本当にいろんな過酷なロケーションで撮影されていますよね。そんなとき、カメラマンさんは気を使ってくれますか？

真冬の川に浸かったり、新雪の中に裸で寝転んだり（笑）してますが、中にはお金払ってるんだからちゃんとやってね、こっちはスキーウェア着てるけど（笑）っていう方もいます。もちろんそうじゃなくモデルと同じ気持ちで撮影してくださる方もいらっしゃるので、そういう方達と作品創りしたいですね。

カメラマンさんが気遣ってくれるとキュンって（笑）なるし、こっちも作品に全力で協力したいという気持ちがでてきますよね！　ここらで、これからモデルを目指そうと考えている若い人にアドバイスをお願いします。

私は 33 歳でモデルをはじめて今は 39 歳になりました。以前なら 30 過ぎたらモデルは無理と言われる時代もありましたが、今は何歳でもできると思ってください。女性の魅力は年齢に制限はされないんです。ただ、今の自分を輝かせようと思えなかったら、たとえ若くて可愛くてもモデルはできません。

ほんとすごいです。まったく共感します！　やっぱり麻里さんでよかった～。

へ？

あ、いや、ほら、ちょっと宣伝になっちゃいますけど、私の本「 モテ写の教科書。」に麻里さんに登場してもらってよかった～って思ってるんですよ（笑）　お忙しいのに衣装の打ち合わせや日程調整などなど、とってもよく協力してくださって。撮影現場では常に笑顔で天真爛漫だし、麻里さんを撮影した方がみんなファンになって応援したくなる気持ちがよくわかりました。

そういってもらえると嬉しいです。まっ、私の本にものぞみさんに出てもらってますからおあいこです（笑）

今後の展望として、何歳くらいまで、モデルさんとしてやっていきたいと思っていますか？

年々被写体でいられる年齢があがってきていますからね、今は何歳までというように特にきめてはいません。求められれば何歳になっても仕事はしていきたいと思ってます。歳をいくつ重ねても魅力的でいられるというのを写真で表現できればと思っています。若いモデルの子に、清水のようになりたいと思われるように頑張っていきたいですね。

これからも麻里さんの作品を楽しみにしています！　今日はありがとうございました～！

さーて次回ですが……その前に宣伝させていただきまーす。2018 年１月 31 日に、わたしの初の書籍が発売されましたー！　わーぱちぱち。タイトルは「 ちょっとしたコツで10倍かわいく見える モテ［写］の教科書。」（ MdN 刊 ）　内容は一般の写真ウツリで悩んでいる女性向けに、劇的に写真ウツリが良くなるコツを 128 ページにわたしが紹介しています！　興味のある方はご購入くださいね！
 

わたし清水麻里も１章分まるっと登場しています。ポートレート愛好家さんは、撮りたい女性にプレゼントするのもありですよ～（笑）

さて、本当の次回予告ですが……これから考えます（笑）