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StudioGraphics Special Issue
スタグラ・特集記事 |
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Photoshop
World 2005 レポート |
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第04回 Photoshop
の世界を学んで楽しむ
〜CS2、アドビブリッジのデモを覗いてみよう〜 |
2005/11/30 |
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全米で毎年開催されている世界最大のPhotoshopイベント「Photoshop
World 2005」が、2005年11月9日〜10日の二日間、東京 品川プリンスホテル
エグゼクティブタワー5階 メインバンケットホールにおいて開催されました!
最終回は、デモやトレーニング(コンファレンス)で、Photoshopの世界を堪能しましょう。
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写真1 |
Photoshop
Worldのみどころは、お祭り的なPhotoshopファイトだけではない。
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EXPOシアターにて |
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写真2 |
展示コーナーの様子。協賛企業のブースが並ぶ。 |
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写真3 |
展示コーナーの一角に設営されたEXPOシアター。アドビシステムズによる製品紹介が多いが、それも勉強の場。 |
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写真4 |
アドビブリッジの全景。指定したフォルダ内のイメージファイルをサムネイル表示している。 |
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写真5 |
カメラRAWファイルを一覧表示したところ。
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写真6 |
画面下のスライダーを動かすと、サムネイルの拡大/縮小を簡単に調整できる。
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写真7 |
マウスカーソルを合わせると詳細情報を表示。
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写真8 |
RAWファイルの色補正とトリミングを指定しているところ。複数のRAWファイルに実行できるので左側のサムネイルにも要注目。
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写真9 |
トリミングを実行。左側のサムネイル画像もすべて一度にトリミングされたことがわかる。
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写真10 |
PDFも表示可能。ページめくりもできる。もちろん、アクロバットを起動する必要はない。
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奇抜なイベント「Photoshopファイト」が印象的ですが、Photoshop Worldはそれだけではありません。展示ブースではアドビ製品の他、インテルやナナオなどのハード関連や、ソフトウェアメーカーなどが製品や技術を展示しているほか、特設のEXPOシアターでは数10分間のデモが次々に行われました。
EXPOシアターで、どんなデモが行われたか、アドビシステムズ社がデモした「Creative
Suite2のご紹介」の内容を例にしましょう。
「Creative
Suite2のご紹介」では、同社の担当者がアドビブリッジ(Adobe
Bridge)を中心に新機能をデモしました。ちなみに、『Adobe
Creative Suite 2 Premium』には、最新の Adobe Photoshop
CS2、Illustrator CS2、InDesign CS2、GoLive CS2、および Acrobat
7.0 Professional に、拡張された Version Cue CS2、新登場の Adobe
Bridge および Adobe Stock Photos が含まれています。
PhotoshopのCSシリーズを使っている人は既にご存じと思いますが、Photoshopには画像ファイルを開いたり、探すときに便利な「ファイルブラウザ」という機能があります。アドビブリッジは、このファイルブラウザを独立させ、Photoshop以外のアプリケーションでも利用できるようにしたものです。
アドビブリッジの最も基本的な機能は、フォルダ内の画像ファイルをサムネイル(フィルムストリップ)で表示することです。JPEGやGIF、BMPなど標準的に使われているイメージファイルはもちろんのこと、Photoshopファイル(.psd)やIllustratorEPS、各種カメラRAWファイルにも対応しています。
更にラフなイメージを表示するだけでなく、画面下部のスライダをドラッグして調整することで拡大した詳細画面で確認したり、マウスカーソルを合わせて詳細情報を確認することもできます。
まだブラウズするだけでなく、RAWファイルを現像したり、色補正、トリミングなどもアドビブリッジの中で行うことができます。従来、これらの機能はPhotoshopなどアプリケーションをそれぞれ起動しておこなうべきものでした。更にひとつずつのファイルに対して、閲覧や加工するものでしたが、アドビブリッジでは複数のRAWファイルに対して一度に現像やトリミングを実行することができます。
本来はブラウザであるアドビブリッジがこれらの機能を持つことで、フォトグラファーやグラフィックデザイナなどの業務において、大幅な時間の短縮が実現できる可能性があります。
アドビブリッジに関して詳しく知りたい場合は、同社のWEBサイトで、Photoshopファイトに登場したラッセルブラウン氏のTips集をクィックタイム動画で見ることができます。
また、アドビブリッジについては、スタジオグラフィックスの「フォトショップ早わかり
Photoshop Tips & Manual」(著:薮田織也)でも紹介していますので、そちらもぜひ読んで下さいね。
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Adobe
Suiteの統合管理「Bridge Center」 |
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写真11 |
複数のファイル(複数のアドビSuiteアプリケーションでも可)を作業中に一次中断したい場合は・・。 |
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写真12 |
Bridge Centerでファイルグループで保存しておく。画面ではIllustrator、Photoshop、InDesignのファイルを関連づけたグループ名「今日はここまで」で保存しているところ。
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写真13 |
Bridge CenterのSuiteカラー設定を指定する画面。例えば、ここで「雑誌広告基準カラー」を選択するとアドビSuiteのアプリが一括して設定変更される。
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写真14 |
画像のアーカイブWEBサイト「Adobe
Stock Photos」にはアドビブリッジからアクセスして画像検索や閲覧ができる。
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写真15 |
InDesignに貼り込むにはコンパクトモードに切り替える。
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写真16 |
「Adobe Stock
Photos」で選択した画像をInDesignの画像エリアにドラッグアンドドロップして貼り付けたところ。(うしろがInDesignの画面)。
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更に、Photoshop CS単体では付いてこないけれど、Creative Suite2を購入したユーザーは利用できる機能「ブリッジセンター(Bridge
Center)」が紹介されました。
ブリッジセンターのひとつの機能に、Photoshopだけでなく、IllustratorやInDesignなどアドビ製品の作業ログの管理があります。また、作業中の複数のSuiteアプリケーションの状態をセットで保存(記憶)することができます。
例えば、PhotoshopとIllustrator、InDesignを起動し、それぞれ画像ファイルを加工中に終電の時間になってしまった場合や、急に別の仕事が割り込んだために中断したい場合など、PhotoshopやIllustrator、InDesignでそれぞれ何を開いていてどんな作業をやっているところだったか、その状態を「ファイルグループとして保存」しておくことができます。保存した仕事に戻りたいときは、ファイルグループ名をクリックして開き(復旧でき)ます。
また、ディスプレイやアプリケーション、印刷、プリンタなどの色をできる限り統一して管理する「カラーマネジメント」を実践しているユーザーに便利な機能も実装されています。従来、カラーマネジメントを各アプリケーションで実践するには、PhotoshopやIllustratorなど、各アプリケーションごとにカラー設定(プロファイル)を細かに指定する必要がありましたが、Bridge
Centerでカラー設定することで、アドビSuiteアプリケーションに反映されます。
また、アドビシステムズはCS2リリース時よりイメージ画像のライブラリ提供(アーカイブ)「Adobe
Stock Photos」を開始しました。アドビブリッジの機能の延長でアーカイブ用のWEBサイト「Adobe
Stock Photos」にアクセスして、日本語でキーワード検索し、イメージ画像を選択して購入することができます。
また、カンプ等で使用するためのラフな画像は無料で利用することができます。会場では、InDesignで作成中のDTP画面に、WEBサイト「Adobe
Stock Photos」から直接ドラッグアンドドロップでInDesignに画像をはめ込むデモが行われました。
このような内容でデモは進みました。日頃、アドビ製品の特徴や新機能などを聞く機会がない人には、とても有意義が数10分間であったと思います。
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コンファレンスはトレーニングの場 |
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写真17 |
講師のジュリアンコスト氏が欠席したため、急遽マット氏が講師をつとめた「Automating
Photoshop CS2」。アクション機能の紹介だ。 |
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写真18 |
なんといってもお勧めはラッセルブラウン氏の講義「The
Russell Brown Super Power Hour」。楽しい演出が盛りだくさん。
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写真19 |
内容はPhotoshop
CS2の最新機能を紹介するもの。タメになります。
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最後に、Photoshop Worldのメインであるコンファレンスに触れておきます。トレーニングの場として用意されたいくつかのカリキュラムは、基本からみっちり勉強するというものではなく、実際のクリエイターや開発者、アーティスト達が、日頃実践している技術やTipsを紹介したり、披露するというものです。
私は今回、「Automating Photoshop CS2」と「The Russell Brown
Super Power Hour」に参加しました。「Automating Photoshop CS2」は、Photoshopの「アクション」機能を使って、繰り返しの作業を自動化しよう、というもので、比較的基本的な機能の紹介が主でした。
一方、「The Russell Brown Super Power Hour」はPhotoshopファイトにも登場した伝道師、ラッセルブラウン氏が演じる緑色のコスプレ「アドビマン」の映像による演出や、謎のドクターが登場して、Photoshop
CS2の新しい機能をコミカルな会話とともに紹介しました。
このようにPhotoshopの世界が、終始楽しく学べるイベントが、このPhotoshop World。来年も開催されたら、Photoshop好きの読者は、ぜひ参加を検討してみては如何でしょうか。
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