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PhotoshopとFlash
(レポータの前書き) |
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写真2 |
最初のセッションはアドビシステムズによる「Photoshop素材をFlashアニメーション化するノウハウ」。Flashの具体的な操作方法の説明。 |
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写真3 |
大スクリーンにFlashの操作画面が映し出され、具体的に操作方法が解説された。使用したバージョンはMac
OS版Flash Proffessional 8。
詳しい内容は次回・・ |
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写真4 |
アドビシステムズによるセッションの最後に「PhotoshopからFlashへの書き出し注意点」が説明された。Webデザイナーや画像形式に興味のある人には参考になる内容だった。 |
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写真5 |
続く、株式会社アマナの鈴木達弥氏(ディレクター)と岡本弘毅氏(テクニカルディレクター)によるセッションでは有名クライアントのFlash制作案件の実例が紹介された。 |
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写真6 |
最後のセッションは電通のアートディレクターの高草木博純氏による公演。高草木氏が手がけたCMや広告、WEBコンテンツ事例をリラックスした雰囲気の中で解説。 |
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セミナーは大きく3つのセッション構成に分けられていました。
ひとつめのセッションはアドビシステムズによる「Photoshop素材をFlashアニメーション化するノウハウ」。続いてビジュアルコンテンツを創造提供したりWebコンテンツ制作を行う株式会社アマナによる「想いの伝わるWebプロモーション」、そして最後にアートディレクターとして幅広く活躍している高草木博純氏による「インタラクション×クリエーション×コミュニケーション×WEB」です。
どのセクションも、題名を見ただけではどんな内容さっぱり解らないので(汗;)、だいたいどのような内容のセミナーだったか紹介したいと思います・・が、それはあえて次回に。
今回は、PhotoshopとFlashの連携が何をもたらすか…その前に「Flashってなんだ」という話も?
■「フラッシュ」と言うとみなさん何を思い浮かべるでしょうか。
ストロボのことではありません。Adobe Flashです。以前はMacromedia Flashでしたが、アドビシステムズ社がマクロメディア社を買収したことに伴い、Adobe
Flashとなりました。こうして元は異なる会社のソフトウェアやその技術だった、PhotoshopやIllustrator、そしてFlashはひとつの企業の製品ラインアップとして名前を連ねることになり、それぞれ連携して活用する方法をアドビシステムズ社は求められるようになったわけです。
WEB上のインタクティブコンテンツとしていまやFlashはデファクトスタンダード(業界標準)となりました。本当にたくさんのウェブサイトでFlashが使われています。Internet
ExplorerやFirefox、Safariなど主要なブラウザにFlash再生プレイヤーがプラグインとして組み込まれ、知らず知らずのうちに利用していたというユーザも多いことでしょう。
元々は静止画とテキストを基本に進化をはじめたブラウザですから、インターネットでデザイン上ハイセンスで動きのあるコンテンツを作ったり、ボタンを押したら制作者の意図したように反応するインタラクティブなコンテンツを制作するのは困難な話だったのです。しかし、Flashはアニメーション制作ツールとして登場し、その後の進化によって、イラスト、写真、動画、音楽などマルチメディアコンテンツをインタラクティブにホームページ上で扱える、唯一の汎用アプリケーションとして認知されるようになったのです。
■「フラッシュ」で何を作りたいでしょうか。
この質問とその答えは重要です。
フラッシュはイラストや写真、動画や音楽などを使っていろいろなコンテンツを作ることができますが、実際多くのユーザにとってはそのこと自体はオーバースペックです。例えば、私の周りの人はそれぞれ「アニメには興味がない」「BGM付きのスライドショーをホームページで流したい」「自社製品の特長をCMのようにカッコよくみせたい」「いやボタンを押したらサイトマップがカッコよく、見やすく表示されるぺーじを作りたい」「オレ、ゲーム、ツクル・・・ウェブデ・・デキル・・ゲーム・・ツクル・・」と様々なのです。
スタグラの読者の方の多くはカメラファン、写真好き、レタッチ・マニア、仕事で写真やレタッチな人…。
であれば、傾向としては上の例の「BGM付きのスライドショーをホームページで流したい」「自社製品の特長をCMのようにカッコよくみせたい」といったニーズが多いはずです。
しかし、いざFlashの解説本を買って最初のページを開くと、必ずといっていいほどアニメーションの作り方から解説されています。イモムシがトコトコ歩いてきて、キレイなチョウチョにドバッと変身して飛んでいく・・なんて、もしアニメを作る気がないのにそんな解説から「勉強しましょう」と言われたら・・・。この導線って大きな疑問です。
その点、今回のPhotoshopユーザのためのFlash入門講座という視点はとても素晴らしいと思います。写真好きが写真をもっと表現するために、もしくはあることを表現するのに写真を効果的に使いたい・・そんなときFlashをどう使うか、という視点は多くのユーザにとって待ち望んでいたものなのです。
私はWEBプロデューサーであり、ディレクションも制作も行いますが、私の仕事にもFlashは必ず必要となるコンテンツです。例えば、飛鳥のホームページを見ても、多くのFlashが使われています。平坦なテキストと静止画では伝えきれないこと、強調して伝えたいことをFlashでは目立たせて効果的に見せることができます。その際、使用するFlash技術はアニメではなく単純な写真と文字の組み合わせです。多くの企業で必要としているFlashはこのように単純な写真と文字の組み合わせによって、まるでCMのように演出する技術だと思います。その意味で今回のアドビシステムズ社とアマナ社のセッションは大変に有用であったと思います。
では、具体的にどのような内容でセッションが行われたか、アドビシステムズの「Photoshop素材をFlashアニメーション化するノウハウ」を中心に、次回解説したいと思います。
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