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Photoshop
ファイトのツボ |
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どんなTipsが披露されたかを少しだけ紹介しますと、第1ラウンドのスコットが放った先制パンチは、同じジムで撮影された3枚の写真画像の明るさをアッという間に補正するTipsです。3クリックだけで3枚を最適な明るさに調整すると言います。
- 最初の1枚を調整レイヤーを使って3クリックだけで明るさを仕上げます。
- スポイトツールで黒で有るべきところをクリック
- 白であるべきところをクリック
- 中間のグレーであるべきところをクリック
- この3つのクリックで1枚目の写真を明るさ補正した後(下左)・・
- 他の2枚は、調整した1枚目の調整ツールをドラッグアンドドロップするだけで明るさ補正が完成(下右)・・・場内から歓喜の声が上がった。
ラッセル氏が紹介したTipsのひとつはフォントの切り替え機能。グラフィックスデザイナーにはうれしい機能だと、前置きしてはじまりました。画像に入力した文字のデザインが決まらないときに素早く、最適なフォントを選択する方法です。
- テキストツールを使い、デザインが決まらない文字を選択
- カーソルをメニューバーのフォント名に合わせて反転させる(下左)
- 下矢印(↓)キーを押していくと、下のフォントに切り替わって表示していく(下右「WOW!!」のフォントが変わる)
- 自分が持っているすべてのフォントを素早く試すことができる
このほか、新しいフォトショップでは複数のレイヤーを同時に選択して、変更できることを利用し、2つの文字レイヤーのフォントを同時に変更する機能も紹介しました。
その他、「スマートシャープ」機能と「レイヤーマスク」を使い、シャープネスを本当に目立たせたい一部分だけを極度に、実際よりシャープにかけるTips(スコット氏)が紹介されました(下左)。「レイヤーカンプ」を上下に切り替えるショートカットを作って切り替えることでアニメーションのような効果を出し、それをPDFのスライドショーに書き出しました(ラッセル氏)。レイヤーカンプはPhotoshopドキュメント内のそれぞれのレイヤーに適用された位置、不透明度、レイヤースタイルが記録でき、レイヤーカンプパレットに保存できる機能です。デモではこの機能に更にパンチ(殴る)音を合成し、PDFに書き出しました。殴るたびにパンチの音が鳴り、サンドバッグが揺れ、殴られたアザができます(下右)。
レイヤーパレットの詳しい機能内容はラッセル氏自らがコチラで動画(クイックタイムムービー)で紹介してくれます。
集合写真を撮ったときによくいる笑ってないヤツを、歪みフィルタを使ってチョチョイとナイスな笑顔に変えるTips(下)をスコット氏が披露・・。
最後にラッセル氏が紹介したのがレイヤーのノックアウト(抜き)オプションを使ったTipsです。まさにPhotoshopファイトの最終ラウンドにふさわしい名前のこの機能は下のレイヤーを抜いて暴くマジックのような機能です。ラッセル氏はスコット氏の顔の内部をノックアウト機能を使って透かして見せました。まずはレイヤーのノックアウトの「浅い」を使って覗き見・・ノーカット(無傷の)ケルビーは実はパンチで傷だらけだったことが暴かれました('下)。
そして、更にレイヤーの「深い」を選択してノックアウト(抜き)で覗き見・・・ガイ骨が見えたと同時に・・スコット氏はMacintoshを使っているにもかかわらず、頭蓋骨の頭部にインテルインサイドのマークを発見したのでした・・・インテルはPhotoshop
Worldの公式スポンサーなのに、やっちゃってました(汗;)。やばくね?
というわけでいずれも場内歓喜、大爆笑のPhotoshopファイトでした。「え? どちらが勝ったのかですって?」そんなことはどうでもいいんです。この偉大なPhotoshop祭りに酔いしれたひとときがあればそれで十分・・会場の観客はそう思ったに違いありません。
Photoshopファイト、いっぱい勉強できて、笑いも満腹なイベントでした。
>>第04回 Photoshop
の世界を学んで楽しむ 〜革新的なアドビブリッジ〜 を読む
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