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スコットケルビーの半生 |
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さぁ、お楽しみPhotoshop Worldレポートの第二回です。
今回は「Photoshopファイト」についてレポートします。ドキュメンタリー風にまとめてみましたので読んでみてね。
Photoshop World 初日、キーノートのリング上で「Photoshopファイト」の始まりを告げるアナウンスが響くと、バンケットルームに詰めかけた2500人の聴衆は歓喜の声をあげた。
その日のPhotoshopファイトは、ノーカット(無傷)ケルビーの異名を持つ伝説のファイター「スコットケルビー」のカムバック戦だった。Photoshopファイトに先駆け、スコットの壮絶な半生を描いたVTRがスクリーンの大画面に流された。場内に歓声と爆笑が巻き起こった。
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スラム出身のスコットケルビーにとって自衛は生きるための手段だった。殺し屋や不良RAMチップ、型落ちのソフトに囲まれて育った彼は、ある日ジャックデイビスなどの格闘家にならい、Photoshopボクシングをはじめたのだった。学校を中退し、Photoshopボクシングに専念した彼はその努力を実らせたのだ。
ジムでPhotoshopトレーニングに打ち込む若者、それがケルビーだ。彼はフォトショップのパッケージに強烈なシャドーパンチを打ち込んでいた。(それを観たバンケットホール場内の観客達は絶句する。「まさか」こんなハードな訓練を・・・そう思ったのは私、神崎だけではなかったはずだ・・)
ジムの関係者が「一風変わったトレーニングが成功の秘訣なんだ」と証言した。そして、スコットは熱く語った。「特に隠しているわけじゃないが、秘訣を説明しよう。今の連中はボクシングばかりで、PhotoShopの基本を理解していない。チャンネルを使ってドロップシャドウをつけろ、と言ったらレイヤーも使えないんだよ」強烈なひとことだった。
ノーカット(無傷)ケルビーと呼ばれるには理由があった。「翌朝の新聞に載ったスコットの写真にはアザひとつなかったんだ」と関係者は証言する。その秘密をスクリーンが語る。その理由は「試合後の写真の修整技術だった。顔のあざや切り傷を(レタッチで)消し」ていたのだ。「複製ツールや描画モード、パッチツールを駆使し、新聞社に画像を送るんだ」。衝撃のひとことだった。
再び、バンケットホールの聴衆たちは息をのむ・・というか大笑いだった。
スコットはその後も強敵と闘い続け、その影響もあったのか、手が膨張し、ボクシング人生に幕を閉じた。彼は現在、モンタナの牧場でポニーを育てるかたわら、Photoshop関連本を執筆している。
彼のトレーナーが叫ぶ声が場内に響く。「必ず調整レイヤーを活用しろっ!!必ずだっ!!」
そして、ついに伝説のファイター、スコットケルビーが復活し、リングにあがったのだった。 大〜歓っ声〜っ!!
あ〜、おかしかった。
今年いけなかった人、来年はチェキだぜっ!!
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