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スタグラ・特集記事
フォトイメージングエキスポ 2005 レポート
第03回 キヤノンブースでマクロ撮りまくり!!
〜オリンパス撮影会に参加。ソニーとエプソンでスケルトン!?〜
2005/03/31
 

 

2005年3月17日〜20日、東京ビックサイトにおいて開催された、写真とカメラ、イメージングの展示会「Photo Imaging Expo 2005」(略称PIE2005)をスタジオグラフィックスでもレポート。独特の掛け合いでお届けします。

レポート最終回の今回は、キヤノンとオリンパス、その他のブースを覗いてみましょう。なんだか珍道中記になってきた?


Reported by 神崎洋治/新ちゃん
写真1 撮影会となるとどこもすごい人だかり。なぜかみなさんこぞってモデルの写真を撮りたい様子(報道関係者含む)。
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写真2 キヤノンブースの注目機種のひとつ『EOS Kiss Digital N』。試写コーナーでは新発売のマクロレンズを装着した実機が置かれていた。Kozの旧EOS Kiss Digitalと並べると小型化がよく解る。

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写真3 キヤノンブースのマクロ撮影コーナー。EOS Kiss Digital Nとマクロレンズを楽しむ。

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写真4 キヤノンの鉄道模型ジオラマ試写コーナー。EOS20Dのサーボや連写を楽しむ来場者たち。

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写真5 キヤノンの鉄道模型ジオラマ試写コーナー。EOS20Dのサーボや連写を楽しむ来場者たち。

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写真6 キヤノンブースのもうひとつの目玉はカラープリンタ。A3ノビ対応のカラープリンタは秀逸。作品をパネルにして飾ろう、という意図。「EOS Kiss DigitalでもA3サイズでプリントしてきれいっスか〜」との問いかけに「ギリギリ大丈夫です!!」とキヤノンブースの人。

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写真7 PIXUS iP9910』のA3プリントサンプルをスキャンしたもの。『EOS-1D Mark II 』なら楽勝だ。実物は本当にきれいででかい。毛穴や肌荒れまで見える(汗;)優れものだ・・・。

 

  PIE2005をレポート中の神崎洋治と新ちゃんは、キヤノンのブースにやってきた。

キヤノンと言えばEOSですよね。神崎さんも確かEOSユーザーでしたよね。どうですか?

今、使っているのはご存じのとおり『EOS Kiss Digital』なんだけど、これに関しては実は仕事の都合上で選択したのが本音なんだ。つまり、スタグラなどの記事を書く関係上、最も注目度の高い製品を愛機にした方が良いって都合で・・。

じゃあ、個人的には別の機種が欲しかったんですか?

 

実はそうでもないんだ。貧乏性でね…(笑)、まだデジタル一眼レフの価格は僕の個人の財布には高すぎて買えないっていうのが本音なんだよ。だから、仕事がらみでもEOS Kiss Digitalを手にできるのは幸せだったなと思ってる。
あえて言うなら自分の好みで言うと、同じ市場向けの機種なら性能的には『D70』の方が好みだったけど、今では新発売のEOS Kiss Digital Nで、僕がキスデジで感じてたほとんどの不満は解消されているから…

銀塩フィルム式カメラの頃からEOSを使っていたんですよね。

うん。『AE-1』を長い間使っていて、後はずっとEOSかな。だから愛用のレンズに愛着があるうちは、レンズがそのまま使えるっていうEOS選択のメリットは大きいよ。

フィルム式カメラの本体は安く買ってたんですか(笑)?

フィルム式カメラの場合、本体は安いのでいいでしょ(笑)。これは個人的な考え方なんだけど、フィルム式の頃はカメラ本体なんてなんでもいいと思ってたんだ、僕程度の腕だったら・(笑)。良い写真を左右するのはレンズとフィルム、マニュアルモードさえあれば本体はなんでもいいと・・。だから、どうせイカした本体をカッコで買いたいなら(使いもしない)ハイテク満載機がいいかな、とか思ってEOS5を買ってみたり。でも、今、デジタル一眼の選び方は全く違う。レンズの善し悪しは相変わらず重要なんだけれど、カメラ本体の性能はとても重要な要素になった。

う〜ん? ピンと来ないんですけど。


今、言ったようにフィルム式カメラの場合、レンズを通して入ってきた光をフィルムが像として記録するから、レンズとフィルムが要だったから、アマチュア向けのカメラ本体の差別化はオートできれいに撮れる、などわかりやすさに技術が注がれてたと思う。だけど、デジタル一眼レフではフィルムの役割だった「絵を造る」という大切な部分がCCDやCMOSセンサーなどの撮像素子が重要な役目を担い、そのサイズや解像度が画像を作る上で重要なキーになった。また、画像処理の高速性やメモリの容量は連写性能などは直接使い勝手に影響する。つまり、(大袈裟に言うと)フィルム式では何でも良かった本体から、カメラ本体にかかる比重が激増したわけ。だからデジカメ本体選びは本当に難しいし、それだけに面白いんじゃないかな。

なるほど。価格の違いはCCDなどの撮像素子の違い、処理能力の違い、メモリ容量の違いなど、実質的な性能の違いに現れているわけですね。

そう。だから他人の価値観にあわせて購入すると失敗することもあるから、本当に自分に必要な機能かどうかを吟味したいところだね。

キヤノンのブースでは発表したばかりの『EOS Kiss Digital N』のマクロ撮影コーナーを設置、人気を呼んでいました。キヤノンはデジカメ用EF-Sのマクロレンズ『EF-S60mm F2.8 マクロ USM』も発表したばかりなので、マクロに力を入れている様子。また、鉄道模型のジオラマを用意し、動く列車(模型)を被写体にして高速フォーカスとサーボ、連写性能を試写することができました。ここでは『EOS 20D』や『EOS-1Ds Mark II』の本領発揮といったところですが、ただし、鉄道模型の撮影にはコツや技術が必要なので本体の高性能を一発で使いこなせた人がどれだけいたかどうか・・・。神崎は自前のEOS Kiss Digitalと展示品のEOS 20Dで撮り比べ、その違いと感触を楽しんでいました。

また、キヤノンブースのもうひとつの目玉はプリンタ。個人向けのサービス版やポストカードサイズを手軽にプリントできる昇華型プリンタ(一部機種がインクジェト)『SELPHY』をピーアールしていました。ラインアップが豊富なのが特長で、モバイル仕様やTVビューア付きの機種があるのが新鮮でした。もうひとつがA3やA3ノビに対応した『PIXUS iP9910』は驚き。本当に綺麗でパネルや大判プリントが楽しくなる。既に一眼レフならA3サイズのプリントも許容範囲なので、これからは自宅で大判プリントもいいかもしれませんね。

キスデジユーザーとしては新製品の後継機EOS Kiss Digital Nはどうですか?


だいたい正しい方向に進化をしたと思うよ。予算があれば買い替えたい(笑)。取材のときは小さくて軽いというのは利点だし、標準レンズとの組み合わせならより気軽に持ち歩けるよね。気軽に撮りたいとき標準レンズで、しっかり撮りたいときはいつものバカ重いけど明るいレンズで、って使い分け。EOS Kiss Digital Nは解像度が800万画素にアップしたから、撮影画像の容量も増えてコンパクトフラッシュなどに記録できる枚数が従来機より少なくなるから注意だね。

Tripper mini』を勧めましょう(笑)。

 

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写真8 E-300の撮影会の風景。抽選で当たった人がE-300で撮影を体感できる。しかし、操作の説明はなく、持って帰れる画像は設置のプリンタで印刷した1枚だけだったので、製品の良さをあまり体感できなかった。

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写真9

これがそのプリント(スキャナで取り込み)。限られた時間で暗中模索で撮っただけなのでE-300の良さも感じられないし、プリント時についたと思われるひっかき傷状のエラーまである。撮影会にしてはライティングも問題を感じる。製品の良さを体験で説得して欲しかった。そう思った参加者も少なくないはずだ。まぁ、写真のデキは撮影者(Koz)に問題あると言うことにしておこう…。


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写真10 オリンパスのコンセプト製品『i:probe』。簡単に撮る、見る、保存する、楽しむが実現されている同社らしい提案型の製品群だ。
いろいろなところで撮影会が行われていますね。キャンギャルに群がる人達がすごいや。あ、オリンパスブースでは、抽選で当たらないと撮影会に入れないらしいです。お、アイドルも来るのか・・・

E-300』を数十台用意して、女性モデルを撮影する撮影会企画だね。完全抽選性だけど、開始ギリギリの時間に行くと、当たったけど来なかった人の分で入場できるみたい。入っちゃおうっと。

手持ちのカメラでは撮影はぜったいダメって言ってますね。なんか報道関係者も撮影禁止みたい・・・で、なんか見張られていますよ。


中はピリピリした雰囲気で息が詰まりそうだね。報道して欲しくないのかな、きっと。おとなしく話、聞いてようか・・。しかし、はずれた人もガッカリだけど、当たった人もこれだけピリピリの雰囲気じゃあ、なんか楽しくないんじゃないかな。

お、撮影会のモデルの人達が大勢出てきましたね。で、この『E300』で撮影して・・と、撮影した画像は1枚だけ下にあるカラープリンタで印刷して持ち帰れるんですって。

舞台が暗いな・・。ホワイトバランスが変に設定されてるし、急に一眼レフを持たされて"さぁ、撮れ"と言われても上手く撮る自信ないぞ・・更にこのプリンタはひどい、色ズレしてる。コレもって帰っても『E-300』の良さは全然わかんないよ。逆にこの程度の画質なのか?って誤解しちゃうよ。E-300はいい製品だけに残念・・。次、行こう。

でもお土産に『OLYMPUS E-300スタートブック』をくれましたよ。ラッキー!!

オリンパスでは新しいコンセプト製品『i:robe』を展示していました。デジタルカメラ『i;robe IR-300』などを専用のドッグに置くだけで画像を自動保存するハードディスク『S-HD-100』、新しく撮影されたものだけをDVDに自動保存する記録型DVDユニット『S-DVD-100』、撮影した画像を簡単にL判写真/ハガキサイズ、カレンダーにしてプリントできるプリンタ『P-S100』などで構成されます。撮影した画像を簡単に「保存」「印刷」「充電」する「Dock&Done!」がテーマです。

 

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写真9 超薄型DSC-T7のスケルトンモック。この薄さは芸術。

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写真10 DSC-T7。薄型にこだわったソニーの技術が凝縮されている。

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写真11 超薄型DSC-T7の内部レイアウトを紹介したパネル。9.8mmの薄型ボディはこうして作られた。

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写真12 レトロレンズのニアに人気のエプソン『R-D1』。こんな切断実機、店頭ではなかなか見られないのでは。

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写真13 エプソン『R-D1』の画像作りのコンセプト。

新ちゃん、ほかに見たいブースはあるかい?

実はスケルトンマニアなんですよ。中味が透けて見えるのが大好きで。構造とか解って感動したりして。子供の頃も怪獣百科で身体の中の構造がイラストになっている本ってあったじゃないですか、あれが大好きでしたよ。こういう構造だと口から火がふけるのか、ずげぇや・・って。

か・・怪獣百科・・・火を噴く・・ねぇ(汗;)。


うわぁ、こっちにもスケルトンがある・・・ソニーの超薄型『DSC-T7』ですね、デジカメPopEyeに出ていた…。こりゃあ、すげぇや。薄いや、丸見えだぁ。ソニーの自信がひしひしと伝わってきますね。・・うわぁ、エプソンブースではレンジファインダーカメラ『R-D1』がまっぷたつに切断されてる・・欲しい・・これ欲しいっス・・。

エプソンの開発担当者のコメントによると『R-D1』は白飛びさせないダイナミックレンジやノイズをフィルム式のように自然に表現しようとこだわったそうだ・・あれ?

うわぁ・・あれ見て下さいよ・・バラバラになってますよ・・・ひやぁ・・このスケルトンも欲しい・・

お・・お〜い(汗;)。
お後がよろしいようで・・

Kozと新ちゃんは、銀塩カメラとデジタルカメラの特長の違いを知るために、パネルディスカッション「デジタル時代のオールドレンズ」を拝聴しました。レトロレンズを装着できることで話題となっているエプソンのレンジファインダーカメラ『R-D1』を中心に、エプソンやニコンの開発担当の方が意見を交わすセミナーです。総合すると「既にデジタルカメラの画質は銀塩を超えている」「ただし、デジタルカメラは白に弱い。ライティングでは白飛びに注意をする必要がある」「オールドレンズを使用する場合もそれは同じ」「ISO800や1600が十分使い物になることがデジタルカメラの強味」といった意見が印象的でした。最後に右にR-D1開発に当たって、エプソンがポイントにした点を紹介しておきます。

今回の特集記事、他のメディアとはちょっと違った視点を念頭に置いてお送りしましたが如何でしたか? 今後も機会があったら特集記事を組んでいきますのでよろしくお願いします。

おわり。
(全3回)

 

 
 
初出:2005/03/31、加筆2005/04/06
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