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薮田織也のフォトショップ早わかり
Photoshop Tips & Manual |
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●レタッチ操作の流れ
ここでは、以下の機能を使って補正します。
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パスから選択範囲を作成する |
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選択範囲 − 選択範囲の縮小 |
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選択範囲 − 境界をぼかす |
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選択範囲 − 選択範囲を反転 |
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フィルタ − ぼかし(移動) |
レタッチの流れは、以下の通りです。
あらかじめ、 サンプル画像をダウンロードしておいてください。このサンプル画像には、人物の輪郭をトレースした「パス」が入っています。
今回は、人物の輪郭パスを利用してレタッチを紹介していきます。
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サンプル画像を開き、あらかじめ作成されている人物の「輪郭」パスを選択します。 |
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「輪郭」パスをもとに、選択範囲を作成します。 |
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作成された選択範囲を「5」pixel縮小して、さらに選択範囲の輪郭を「5」pixelぼかし、最後に選択範囲を反転させます。 |
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人物以外、つまり背景が選択されている状態で、[ぼかし(移動)]フィルタをかけます。 |
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完成です。 |
●レタッチのポイント1 − [ぼかし(移動)]フィルタ
このレタッチでキーになっているのは、[ぼかし(移動)]フィルタです。このフィルタは、任意の方向(-360〜+360
度)にピクセル(画素)を移動させてぼかします。移動させる距離は、1〜999ピクセル指定できます。[ぼかし(移動)]フィルタを使うと、シャッタースピードを遅くして、移動する被写体を流し撮りする効果が得られます。
●レタッチのポイント2 − メイン画像を範囲選択
フィルタは、選択範囲がある場合は、選択された範囲にだけ適用されます。ここでは写真の人物にフォーカスを合わせて流し撮りした雰囲気を演出するわけですから、人物に[ぼかし(移動)]フィルタを適用したくはありません。つまり、流れる背景を作りたいわけです。そのためには、ここで紹介するテクニックを操作する前に、あらかじめ人物だけを範囲選択しておく必要があります。ここでは、[ パス ] を使って人物の輪郭をトレースして、選択範囲に変換しています。サンプル画像には、あらかじめ作成された「輪郭」パスが含まれています。
[ パス ] でのトレースの方法は、[ ペンツール ] か、「写真レタッチ講座」の「第25回」を参照してください。
●人物の輪郭はある程度ぼかす
画面3では、パスをもとに作成した選択範囲を縮小してからぼかしています。これは、よりリアルな流し撮りを演出するために、[ぼかし(移動)]フィルタの効果を、人物の輪郭にも適用させるためです。もし、輪郭をぼかさずに[ぼかし(移動)]フィルタを適用すると、背景だけが流れてしまい、リアルではありません。
●被写体の進行方向を見極めて「角度」を決める
画面4で[ぼかし(移動)]フィルタをかける際に、「角度」に注意してください。この「角度」は、ピクセル(画素)の移動する方向を決めるものです。「角度」に設定する数値は、[ぼかし(移動)]フィルタをかける画像の性格を考えてからにします。それには、写真の中にある被写体が、どちらの方向に向かって移動しているかを見極めるのです。ここで使っている写真の場合は、被写体が右上方向に向かっていますね。よって、右上方向に「20」度の角度をつけてみました。
●「距離」は画像のサイズによって変える
[ぼかし(移動)]フィルタで設定する「距離」は、画像のサイズによって変える必要があります。どの程度の数値を指定してよいかわからないときは、画面4の[ぼかし(移動)]フィルタダイアログにある「プレビュー」にチェックを付け、「数値」に適当な数値を入力してみます。すると、元の画像に効果が一時的に適用されます。程よい効果が見つかるまでいろんな数値を入力してみましょう。
●関連ティップス
[パス]
[選択範囲]
[パスから選択範囲を作成]
[選択範囲の縮小]
[選択範囲をぼかす]
[選択範囲を反転]
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▼例 |
フィルタを使って、背景が流れている写真を作ってみましょう |
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