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第25回 RAW現像と編集テクニック
 操作編 Camera RAW 色調整の例
RAWで写真を撮ろう 2007/07/11
 
1.Camera RAW設定操作の一例
 
 

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サンプルの画像上から、少し派手ですが下の画像に色調整しました。その手順を紹介します。

 
1.Camera RAW設定操作の一例
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Photoshop Elementsは初心者の利用も考慮したソフトウェアなので、Camera RAWで画像を開いた時点で、さまざまな自動設定の影響を受けます。RAWの場合、元のRAWファイルは変更せず、現像したコピー画像を保存する方法がとられます。その意味では、元の画像を補正してきれいに表示することにソフトウェアもためらいはない、といったところでしょうか。画面に表示されている画像そもそもが補正を加えられたものですから、自分の記憶色に近づける作業も思い切っていろいろと試してみるとよいでしょう。

例えば、前回も使ったこの画像・・
Camera RAWの「基本補正」タブの各種設定項目の「自動」にチェックがされていることに気付きます。Camera RAWは自動的に画像を補正し、白飛びや黒つぶれ、色の転がりを抑えようとしています。

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画像A
RAWファイルをPhotoshop Elementsにドラッグ・アンド・ドロップして開いたところ。Camera RAWが起動します。この画像の場合、「撮影時の設定」+自動設定で表示した画像はこのように「露光量」-1.45、「シャドウ」0、「明るさ」96、「コントラスト」0、となっています。

この画像の場合、「自動」のチェックをはずすとどのように変わるでしょうか?

画像とともに、右のボックスを見ながらチェックをはずすと変化がわかりやすいと思います。

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画像B
露光量の「自動」をクリクしてチェックをはずしてみました。露光量は-1.45から0に変化し、画像は明らかに明るくなりました。
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画像C
4つの「自動」チェックボックスを解除した画像です。撮影時の記憶としては本当はこんな感じだったかもしれませんが、人間の目はシャドウの部分も上手に調整し、もう少しはっきり見えているように脳で処理しているのが常です。画像B、画像Cから、イメージに近いほうでいきましょう。

画像A〜Cのどの画像にも、少し違和感を感じるのは色かぶりの影響でしょう。黄色みと赤みを抑えるため、試しに色温度を「5000」から「4000」に下げてみました(画像Dの上)。「3500」まで下げた方(画像Dの下)が実際の色に近く、ヒストグラムも自然なのですが、春の日差しの暖かみを残したい場合は、少しだけ高めにセットしておく方がよいかもしれません。

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画像D
「色温度」を変更。元の「5000」では黄色/赤が強いので、「4000」(上)か「3500」(下)に変更してみた例。

なお、中央左の赤や、黄色の花の奥にあるピンク色を鮮やかに残したい場合は、「色かぶり補正」の数値を上げて赤みを加えるとよいでしょう。

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画像E
色かぶり補正で赤みをやや強く調整した例。白い花の純白を意識しつつ、ピンクや赤を維持することを意識して調整しました。ひとまずこれで完成。

ひとまずこれで完成ですが、せっかくのカラフルな花の写真…もっと鮮やかに演出したいと思うなら「鮮度」を変更してみましょう。

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画像F
鮮やかな写真が好みなら、このように「鮮度」を調整することもできます。

RAW現像時の色調整が完了したら「保存」ボタンをクリックしてDNG形式で保存するか、「開く」ボタンをクリックします。「開く」ボタンをクリックすると、現像した画像がPhotoshop Elements画面に転送され、引き続きレタッチを行うことができます。

更にシャドウの調整を行い、トリミングしたのが画像Gです。

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画像G
Photoshop Elements 画面に転送してシャドウの調整とトリミングをした例です。
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初出:2007/07/11
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