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超初心者向け
フォトショップ・エレメンツ de ゴーゴー! |
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第22回 ワンポイントだけクッキリ!
ポイントフォーカス・レイヤー透過術
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視線を釘付けにするレタッチテクニック |
2007/04/18
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前回は、レイヤーと透明度を使って、ソフトフォーカスながら、ある程度の輪郭を保った写真を表現してみました。レイヤー透過術と言いますか・・。で、この手法のポイントは背景にクッキリした画像に対して、レイヤー1にボカした同じ画像を重ね、それを透かして視ることで微妙なボケとクッキリ具合を調整するところにあります。今回はその続きで、全体的にボカしてソフトフォーカスした画像を、見せたいところだけ強調して引き締める方法です。
さて、その前に・・
賢明な読者の方ならひらめいたと思いますが、前回のレイヤーを重ねて透過する手法を使うと、様々な応用がききます。
例えば前回の背景画像を、思い切ってコントラストの強い画像に加工したとしたら、「ぼかし(ガウス)」を行ったレイヤー1画像を透かしてみたときに、異なる印象の写真になるのです。
「画質調整」→「ライティング」→「明るさ・コントラスト」で、コントラストを強く調整した写真。これを背景画像にして・・・
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「ぼかし(ガウス)」フィルタを使い、半径2.0でボカした写真。これをレイヤー1に配置して透明度を調整する・・・
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レイヤーパレットで「レイヤー1」を指定し、透明度を50%に指定すると・・・
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応用例1. どうですか?
またまた違ったイメージの写真が完成したと思います。
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画像B
ぼかし(ガウス)を消したい部分、目とクチを「なげなわツール」で範囲指定する。
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画像C
「選択範囲」→「境界をぼかす」を選択し、半径に数値を入れて「OK」をクリック。
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画像D
範囲指定したレイヤー1の目とクチの部分が削除され、背景レイヤーのクッキリした画像が出る。
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ソフトフォーカスを使った美肌・柔肌レタッチは概ね好評でしたが、辛口の読者の方からは「やっぱり全体が眠い・・肌だけ一発でツルンとできないだろうか」とのご意見もありました。
おっしゃる通りです・・ただ眠い写真にレタッチしたんだと思われるのは、書いている私だって心外ですので、仕上げる方法をもうひと工夫、紹介します。
一発は無理だとしても、クッキリ感を感じる目・鼻・口・前髪など、引き立たせたいところだけフォーカスをあててクッキリさせる手法があります。
手法・・なんて大袈裟・・
このページ冒頭に掲出した例題写真は、前回の画像のレイヤー1で、目と口の部分だけを切り抜いたものです。つまり、目と鼻の部分だけ100%透明、だからクッキリというわけです。しかも、切り抜きは実にアバウトで構いませんから、細かい選択範囲指定を行うマウス操作が苦手の人にも簡単です。
操作の手順を右画面を参考に、下記に紹介しましょう。
前回の状態、透明度50%で完成させた状態(画面A)からはじめます。レイヤー1の「ぼかし(ガウス)」がかかったレイヤーを選択します(画像A)。
ツールパレットの「なげなわツール」アイコンを選択し、目と口の部分をマウスでドラッグして範囲指定します(画像B)。
メニューバーから「選択範囲」→「境界をぼかす」を選択します。小ウィンドウでぼかす半径を指定します。画像の大きさにもよりますが、大きめに指定して構いません。ここでは「10」を指定しました(画像C)。
マウスで囲んだ範囲が、ボケた状態で指定されました。次に「Del」キーをおして選択範囲を削除します。「ぼかし(ガウス)」がかかった目と口の部分が削除され、クッキリとした元画像が出てきます。
これでずいぶんと引き締まった画像になりましたね。
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応用例2.
目とクチモトのボカシをなくすことで、よりクッキリした印象になった(右)。この手法を使うと、いわゆる被写界深度がすごく浅い写真を創り出すこともできる。使い方によっては面白い。
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ほかにも応用例を紹介しておきます。
■ヘヤーとリップを赤く情熱的に
!!
応用例3.
赤毛にしてみました。それに伴ってリップの色も少しピンクを強調しています。実は髪とリップは同じ操作で赤みを増しています。
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レイヤー1の画像(右)を、カラー調整で赤を強く調整。その後、髪とクチビルを範囲指定し、選択範囲をボカします。範囲指定した部分を反転(メニューバーから「選択範囲」→「選択範囲を反転」を指定)して削除すると、赤毛とピンクのクチビル部分のみが残る。あとは透明度を調整して、好みの赤みに調整すれば完成。
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■距離感を無視して、強調したい部分だけに強制的にフォーカスを合わせる
応用例4.
僕がカタログや広告、ウェブ制作などで行っている手法ですが、実際の距離感を無視して、部分的にフォーカスした被写界深度の浅い写真風のレタッチを行った例です。
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今回紹介した手順でできます。レイヤー1の画像(右)を「ぼかしガウス」の2.0でボカし、フォーカスしたい目とクチビルだけを切り抜きます。透明度を調整すれば、好みのボケ具合を視覚で調整できて便利です。
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今回紹介したテクニックを使ったり応用することで、美肌だけでなく、実際の撮影では実現できない画像をレタッチの効果で実現することが可能です。また、Photoshop
CS2やPhotoshop Elementsでは「マスク」機能を使うことで同様の、またはもっと高度なレタッチを行うこともできますが、今回はあえて基本的なステップのみで活用していく方法を紹介することにしました。
今後もわたしや周りのデザイナーが広告やウェブ制作で実践している手法を、Photoshop
Elementsで実践するにはどうするかを紹介していきたいと思いますので、どうぞお楽しみに。
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※Photoshop等はアドビシステムズ社の商標です。 |
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