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■読みかた |
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いーぶい 〜 Exposure Value |
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■意味 |
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「 露出値 」 や 「 露光値 」 のこと。シャッタースピードと絞り値によって得られる 「 露光の量 」 を数値化したもの。 |
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■解説 |
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EV の意味については、AE に頼りきっている間は一切覚える必要のないものですが、露出を自分で決めてイメージ通りの写真が撮れるようになりたいと感じたら、やっぱり基礎知識くらいは持たないといけません。また、EV の意味がわかると、カタログだけでカメラの性能をある程度判断できるようになります。
●EV の基準値とは?
まず EV の基準値というのを覚えてください。それは、カメラの ISO 感度が 「 ISO100 」 とした場合、「 シャッタースピード 1 秒 」 で 「 絞り値が f1.0 」 の状態を 「 EV0 」 とします。
●EV の値の増減の法則
次に、EV はシャッタースピードか絞り値が変わるたびに、±1 段階ずつ増減します。
シャッタースピードが 1 秒から一段階速くなると +1。逆に一段階遅くなると -1。同様に絞り値も一段階暗くすると +1。逆に一段階明るくすると -1 です。たとえば、「 シャッタースピード 1/2 秒 」 で 「 絞り値が f1.4 」 の状態、これが 「 シャッタースピード 1 秒 」 と 「 絞り値が f1.0 」 よりも一段階+であれば、
0+1+1=EV2
ということになります。( シャッタースピードも絞り値も、カメラによって切り替えられる段階は変わりますから、どの組合せが 「 EV2 」 であるとはいえません )
●EV の値が同じシャッタースピードと絞り値の組合せとは?
ここでのポイントの一つは、EV の値が同じになるシャッタースピードと絞り値の組合せは何通りも存在するということです。例えば 「 シャッタースピード 1 秒 」 を一段階遅くして 「 シャッタースピード 2 秒 」、「 絞り値 f1.0 」 を一段階絞り込んで 「 絞り値 f1.4 」 にしたとします。この組合せだと
0-1+1=EV0
と、なりますね。つまり、
「 シャッタースピード 1 秒、絞り値 f1.0 」 = 「 シャッタースピード 2 秒、絞り値 f1.4 」
ということになります。これからわかることは、異なるシャッタースピードと絞り値であったとしても、EV の値が同じであれば、同じ露光量になるということです。
シャッタースピードと絞り値を変化させると、同じ被写体でも得られる画像は大きく異なりますね。例えばシャッタースピードを遅くすればブレやすくなり、絞り値を開放に近づければ被写界深度が浅くなるというようにです。そのシャッタースピードと絞り値の組合せを変えたとしても、同じ明るさが得られるとしたら、あなたはどの組合せでどんな画像を表現するのでしょうか。
EV をきちんと理解していれば、常に適正な露出を得ながら、イメージどおりの絵作りができるようになる(かもしれない)というわけです。
●EV 範囲が広くて低いほど高性能
今使っているカメラのカタログやマニュアルを見てください。露出関連の項目のあたりに、「 EV2−20 」 や 「 EV0−20 」 などの表記があるはずです。( 表記されていないカメラもあります ) この表記の数字の幅が広さは、シャッタースピードと絞り値の組合せがたくさんできるということになります。また、最初の数値が小さいほど ( 例えば EV0 や EV-2 など ) より高性能な露出制御ができるカメラであると言えるでしょう。 |
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