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「Photoshop
CS3」のここが変わった |
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写真5 |
Photoshop
CS3の強化された、主な機能。全体的には地味だが、使い勝手の向上を重視した改良的な側面が目立つ。 |
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写真6 |
新しい
Photoshop
CS3 Extended
とはなにか
。映画やムービーフィルム制作現場、建築や設計デザイナー、医療用画像を扱う人は注目したい。 |
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写真7 |
Photoshop
ファミリーの位置付け。最上位にPhotoshop
CS3 Extended、初級向けにPhotoshop
Elementsがある。 |
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写真8 |
Photoshop
CS3とExtendedのすみわけ。アドビにとっては新しい市場へのチャレンジともなるExtended。 |
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写真9 |
Photoshop
CS2と比較して、CS3は起動時間や実行時間などの高速化がはかられた。 |
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写真10 |
複数の画像を横に並べてパノラマ画像を作成したところ。自動整列なら画像を分析して、手間いらずで作れる。ただし、中央画像と右画像の境界が目立ち、違和感があるが・・ |
写真11 |
CS3では、明るさと色合いまで自動調整し、画像の境界が解らないほど違和感なく合成される。 |
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多くのユーザに多様な使い方で愛され、既に熟成の域にあるPhotoshopシリーズ。個人的には今回の変更点はPhotoshop
CS3の使い勝手の向上を重視されたように思う。
●Photoshop
CS3の起動時間が
高速に
不評だったPhotoshop CS2の起動時間の長さを改良するため、CS3では大幅な見直しが測られた。起動時間はCS2と比較して約20%高速化。インテルMacでは、約2倍も速く起動。デモではわずか3〜4秒で起動することをアピールして会場を驚かせた。
●スマートフィルタの導入
「ぼかし」や「シャープ」「モザイク」など、レタッチや加工によく使うフィルタ効果。「スマートフィルタ」は元の画像はそのままで、フィルタの効果をレイヤーのように重ねていく機能。実行したフィルタ効果は後からやり直しや削除が可能。
●クイック選択ツール
Photoshop Elementsで評価が高い「クイック選択ツール」をPhotoshop
CS3でも採用。ただし、Photoshop Elementsのそれより細部の調整機能が充実していて、「境界線を調整」はプロユースも考慮した設計。
クイック選択ツール
マウスでなぞるだけで同系色の範囲を選択できるツール
境界線を調整ツール
クイック選択ツールなどで選択した境界線を細かく調整できるツール。ぼけあし調整や拡大縮小などが可能。
●レイヤーの自動整列と自動合成
複数の画像を横に貼り合わせるときなどに有効なツール。欧米の人達が妙に好きなパノラマ写真。複数の画像を分析し、自動的に合成、パノラマ写真を手軽に作成できる。しかも、明るさや色合いなども違和感がないように自動調整してくれる。
レイヤーの自動整列・合成
●トーンカーブの強化
明るさや色合いの調整にとても重要なツールでありながら、初中級者にはとっつきにくい印象がある「トーンカーブ」。「明るく」「コントラストを上げる」など、日本語で選べる色補正プリセットがいくつか、あらかじめ用意された。手軽に選べるだけでなく、各プリセットがどのようなトーンカーブで実現されているか勉強にもなる。また、トーンカーブにヒストグラムも重ね表示されるようになった(リアルタイムに反映はされない)。
改良されたトーンカーブ
●Adobe
Bride CS3の強化
アドビのファイルブラウザ「アドビブリッジ」が強化された。高速性の向上が図られ、レイアウトも見やすく改良。見たい部分を拡大表示できるルーペツールが装備され、ピントや手ブレの確認もブリッジで手軽にできるようになった。
強化されたAdobe
Bridge
●Camera
RAWとLightroomの互換性
強化
Camera RawはPhotoshop CSシリーズに搭載されているRAW画像現像ツール。パフォーマンスが向上し、サポートするカメラ機種も増え、更に画像調整機能も増えた(英語版の最新版
Camera RAW 4.1 を使うと更に機能が向上:アドビ談)
また、写真家のワークフローを考慮し、大量の写真を管理、現像できる「Adobe Photoshop
Lightroom」(CS3ファミリーとは別売)との連携を強化。Lightroomの写真一覧で指定した画像からCS3を起動、CS3でレタッチした結果がLightroomの写真一覧の管理情報にリアルタイムで反映させられる。また、Camera
RAWとLightroomの現像エンジンが共通化された。
Photoshop
Lightroomとの連携
Photoshop
Lightroom
ちなみにPhotoshop LightroomとAdobe Brideの違い(コンセプト相違点)はなんだろう?
Photoshop Lightroomは、JPEG、RAW、TIFFなど写真画像を対象とし、管理、編集ができるデータベースだ。
一方のAdobe Brideはプレビューを目的としたファイルブラウザ。管理面では若干劣るが、写真画像だけでなくPDFやillustratorファイル、Indesignファイルなど、Adobe製品群の専用ファイルなども幅広くプレビューできることが特長だ。
●Dreamweaverとの連携
多くのウェブデザイナーがこのひと言を待っていたに違いない。Photoshop形式の画像ファイルをDreamweaverで直接読み込めるようになっただけでなく、Dreamweaverのレイアウト中の画像をCS3で開いて修整加工、結果はリアルタイムにDreamweaverに反映されるようになった。FireWorksを経由してDreamweaverとやりとりする必要性も減った。
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