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				※注　Extended のみ

● [ 属性 ] パネル とは

　Photoshop CS6 の [ 属性 ] パネルは、本来 3D 機能だけのものではなく、各種レイヤーに設定された 「 属性 」 を表示するパネルです。（ 図１ ）画像レイヤーを選択しただけでは何も表示されませんが、3D レイヤーを筆頭に、調整レイヤーや、レイヤーマスク、ベクトルマスク、シェイプレイヤーなどの、特殊なレイヤーを作成、または選択すると、それぞれに応じた内容を表示し、編集できるようになります。ここでは 3D レイヤーに関する [ 属性 ] パネルのみ説明します。

 

● 3D の [ 属性 ] パネル

　[ 属性 ] パネルは、[ レイヤー ] パネルで 3D レイヤーを選択すると、3D 関連の情報を表示します。このとき、[ 3D ] パネルで選択しているものによって、[ 属性 ] パネルの内容は様々に変化します。その種類は他の特殊レイヤーよりも多いので、最初は戸惑うかもしれませんが、3D を編集する上で [ 属性 ] パネルは欠かせないツールなので、しっかりと覚えるようにしましょう。ここから先は、3D 関連の [ 属性 ] パネルのすべてを、数回に分け、順を追って解説していきます。少し長くなりますが、お付き合いください。

 

● 3D - 「 環境 」 の [ 属性 ] パネル

　[ 3D ] パネルの最上段にある 「 環境 」 を選択すると、[ 属性 ] パネルは図２が表示されます。ここは、3D 空間に関する設定が行なえるところで、グローバルアンビエント （ B ）、IBL （ C ）、グリッドに落とす影 （ D ）、背景 （ E ）の設定ができます。以降、この４つの解説をします。

 

 

● グローバルアンビエント

サンプル画像 ball_floor_01.psd サイズ 11.27MB IDとパスワードが必要です

　「 グローバルアンビエント 」 は、簡単に言ってしまえば、3D 空間全体の環境光に相当します。アンビエントは英語で 「 ambient 」 で、「 周囲の 」 や 「 環境の 」 という意味です。

　たとえば図３のように 3D 空間を、晴天の日中の色合いから早朝や夕方の赤みがかった色合いへと変更するなど、「 グローバルアンビエント 」 を変更することで、3D 空間の雰囲気を演出できます。
（ 注：図３および図４は、レンダリングした後の画像です。レンダリングについては、末尾を参照します ）

　ただ、「 グローバルアンビエント 」 自体はライトではありません。「 光 」 自体は [ 3D ライト ]（ 後述 ） を使うので、[ 3D ライト ] の無い暗闇の 3D 空間で 「 グローバルアンビエント 」 をいくら変更しても効果はありません。

　3D オブジェクトにも 「 アンビエント 」 のパラメータ （ 後述 ） が存在します。「 グローバルアンビエント 」 は、3D オブジェクトの 「 アンビエント 」 と相互的に作用するので注意が必要です。3D オブジェクトの 「 アンビエント 」 については後述します。

　[ 3D ] パネルの 「 環境 」 を選択すると、[ 属性 ] パネルに 「 グローバルアンビエント 」 が表示されます。初期設定値は 「 黒 （ R：0、G：0、B：0 ） 」 です。「 グローバルアンビエント 」 に、「 黒 」、「 グレー 」、「 白 」 といった、無彩色で明度だけが異なる色を設定すると、図４のように[ 3D ライト ] の色彩には影響を与えず、明度だけを変化させられます。これは 「 アンビエント 」 も同じだと覚えておいてください。

 

　次回は IBL （ Image Based Light ）を解説します。

 

● 補足：レンダリング

　レンダリングの詳細は後の回に譲りますが、ここでは初期設定のレンダリング方法を紹介しておきます。

　Photoshop の 3D 編集画面では、最終的な画質ではないプレビュー画像で編集します。編集途中で画質を確認したいときや、編集が完了したときには、「 レンダリング 」 という作業を実行します。レンダリングすると、プレビューでは表示されなかった [ マテリアル ] などに施した設定が、最終画像として表示されます。

　レンダリングではコンピューターが持つパワーを最大に利用するため、レンダリング中は Photoshop の他の作業はできなくなり、また、画像の大きさや設定にもよりますが、大変時間がかかることがあります。レンダリングを中断するには、Photoshop の画面上をどこでもいいのでクリックすると、レンダリング途中の画質ですぐに終了します。