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  ■ [ パス ] の組み合わせの基本 1
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● [ パス ] は組み合わせて使うと便利

 複雑な [ パス ] を描くときに知っておくと便利なのが、 [ パス ] の組み合わせです。 [ パス ] は、複数の [ パスオブジェクト ] をさまざまに組み合わせることで、新たな形の [ パスオブジェクト ] を作ることができるのです。この [ パス ] の組み合わせによる応用テクニックは後日紹介しますので、ここでは基本的な組み合わせ方法を理解しておきましょう。

●まずは [ パスサムネール ] の見方を覚えよう

  [ パス ] の組み合わせについて解説する前に、まずは [ パス ] パレットの [ パスサムネール ] の見方を覚えておく必要があります。というのは、[ パス ] を描いたり、編集するときには、[ パス ] パレットがとても重要になるからです。

 上の画面(または画面0)が [ パス ] パレットです。 [ パス ] パレット内の左の部分を、 [ パスサムネール ] と呼び、描いた [ パスオブジェクト ] のサムネイル(小さな画像)が表示されます。画像領域に [ パスオブジェクト ] を描くと、単純な 「 線 」 だけで表現されますが、[ パスサムネール ] では、白い部分とグレーの部分で表現されます。この 「 白 」 または 「 グレー 」 かが、とても重要になります。

  [ パスサムネール ] の白い部分は [ 選択範囲 ] になる部分で、グレーの部分は [ マスク ] される部分になります。(画面0)「 ペンツールの基本1 」 と 「 [ オプションバー ] の設定 」 で解説している通り、Photoshop の [ パス ] は、 [ 選択範囲 ] を作るために搭載された機能ですから、 [ パス ] で囲んだ中と外のどちらが [ 選択範囲 ] なのかが重要になるわけです。

● [ パス ] の組み合わせは4通りある

  [ パスオブジェクト ] は、複数描いた後から組み合わせる ( 後日紹介 ) こともできますが、基本は、描くときに組み合わせ方法を意識することです。 [ パス ] の組み合わせには、以下の4通りがあります。

パス範囲に合体
パス領域から一部型抜
パス範囲を交差
パスが重なる領域を中マド

 上の表の左側は、[ ペンツール ] 関連ツールの [ オプションバー ] にあるアイコンです。 もうひとつ がある!という読者の場合は、 [ ペンツール ] 関連の [ オプションバー ] の左側にある が選ばれているはずです。 は、 [ シェイプレイヤー ] を描くためのアイコンです。ここでは [ パス ] について解説していますので、 のアイコンをクリックしてください。( シェイプについては後日解説します )

[ パス範囲に合体 ]

  [ パス範囲に合体 ] ( ) は、複数の [ パスオブジェクト ] を単純に合体させる組み合わせです。このオプションを選んだ状態で [ パスオブジェクト ] を描いていくと (画面1)、下の画面のような [ パスサムネール ] ができます。

 

[ パス領域から一部型抜 ]

  [ パス領域から一部型抜 ] ( ) は、先に描いた [ パスオブジェクト ] を、後から描いた [ パスオブジェクト ] の形状を使って、重なった部分を型抜きする組み合わせです。、このオプションを選んだ状態で [ パスオブジェクト ] を描いていくと (画面3)、下の画面のような [ パスサムネール ] ができます。


[ パス範囲を交差 ]

  [ パス範囲を交差 ] ( ) は、2つ以上の [ パスオブジェクト ] の重なった部分だけを [ 選択範囲 ] にする組み合わせです。、このオプションを選んだ状態で [ パスオブジェクト ] を描いていくと (画面5)、下の画面のような [ パスサムネール ] ができます。


[ パスが重なる領域を中マド ]

 [ パスが重なる領域を中マド ] ( ) は、2つ以上の [ パスオブジェクト ] の重なった部分 [ マスク ] にして、それ以外を [ 選択範囲 ] にする組み合わせです。、このオプションを選んだ状態で [ パスオブジェクト ] を描いていくと (画面7)、下の画面のような [ パスサムネール ] ができます。



  以上の組み合わせを使って、どんなことができるのかや、注意しなければならない点などは、次回以降、順を追って解説していきます。

 

  [ パスサムネール ] とは? ★クリックで拡大  
▼画面0 [ パス ] パレットの [ パスサムネール ] の見方
Clickで拡大



  [ パス範囲に合体 ] ★クリックで拡大  
▼画面1 2つの [ パスオブジェクト ] を合体させて [ 選択範囲 ] を作る
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▼画面2 2つ目の [ パスオブジェクト ] で [ 選択範囲 ] ができた
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  [ パス領域から一部型抜 ] ★クリックで拡大  
▼画面3 2つ目の [ パスオブジェクト ] で切り抜いた [ 選択範囲 ] を作る
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▼画面4 型抜きされた [ 選択範囲 ] ができた
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  [ パス範囲を交差 ] ★クリックで拡大  
▼画面5 2つの [ パスオブジェクト ] が重なる部分で [ 選択範囲 ] を作る
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▼画面6 重なる部分が [ 選択範囲 ] になった
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  [ パスが重なる領域を中マド ] ★クリックで拡大  
▼画面7 2つの [ パスオブジェクト ] の
重なっていない部分で選択範囲を作る
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▼画面8 重なっていない部分が [ 選択範囲 ] になった
Clickで拡大

 

●関連

[ ペンツール ] の基本


初出:2007/07/11
文: 薮田織也
 
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