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デジカメPopeye II
第38回 デジカメと一緒に持ち歩きたい周辺機器
     ポータブルストレージ&フォトビューア
     Tripper V の操作 起動〜写真の表示
 

フォトビューア機能付きのポータブルストレージ『Tripper V』。

「COPY」ボタンを押すだけで、メモリカードから写真画像を手軽に転送できます。写真画像は「保存フォルダ」に一旦転送されますので、確認後、自動または手動で写真専用フォルダや音楽専用フォルダに転送する手順になっています。

今回はその操作画面について、詳しくみていきましょう。  

(2007/03/22) >> Tripper V 特集 目次

 

■はじめに

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前回は、「ポータブルストレージとはなにか」を、Tripperシリーズの歴史と概要から、Tripper V 登場までの足跡を紹介することで解説しました。フォトビューア機能を持った Tripper V の登場により、ポータブルストレージは撮影した画像をバックアップしたり、ライブラリとして蓄積保存するだけでなく、撮った写真をその場で液晶画面に表示して確認したり、リビングの大画面テレビでスライドショーを楽しむ、といった使い方も可能になりました。

■ Tripper V の起動と「HOME」画面
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起動時のパスワード入力
Tripper V の電源を入れると、数秒でパスワード入力画面が表示します。パスワードの初期値は「0000」に設定されていますので、まずは「OK」ボタンを押すとTripper V の初期画面に進めます。もちろん起動後に、自分の好きな数字(4桁)で設定しておけば、誰にでもTripper Vを起動することはできなくなります。

ちなみに、このパスワード機能はTripper Vを簡単に起動できなくするためのものです。著者個人としては一般のユーザにはその程度で十分だと思っていますが、本体をバラしてハードディスクを取り出し、保存されているデータを覗き見ようという強者には効力がない、そこまでの機密性は保証されていないということは覚えておきましょう。

Tripper V のホーム画面(HOME)

Tripper V が起動すると、下の画面 を表示します。「ホーム」画面と呼ばれていて、Tripper V本体の「HOME」ボタンが有効なときには、ワンボタンでこの画面を表示することができます。最初に表示するのはその「保存データ」という画面です。

以下、ホーム画面の概要は下記の通りです。

1.日付/時刻表示
現在日付と時刻を表示します。

2.メディア(MEDIA)表示欄
Tripper V に挿入され、アクセスできる状態のメモリーカードがあればランプ表示します。操作の混乱を防ぐため、複数のメモリーカードは挿入しないことをお勧めします。複数のメモリーカードを挿入した場合、Tripper Vは次の優先度でひとつのメモリーカードだけを認識し、アクセスする仕様となっています。
 (1).最初に挿したメモリーカード
 (2).同時に挿した場合は、CF(MD)、SD、USBホスト(OTG)の優先順

3.バッテリー(BATT)
バッテリーの充電/残量の状態を表示します。満充電の状態は4つのレベル表示がすべて点灯した状態です。メモリーカードやハードディスク内のファイルにアクセスしている最中にバッテリー残量切れが起こらないようにご注意ください。

4.メニューバー
初期のホームメニュー画面は「保存データ」が選択されている状態です。サークルボタンの左右キーを押してメニュー選択を切り替えることで、下記の画面項目に切り替えることができます。

「保存データ」画面
メモリカードから
コピーしたデータを
いったん保存する
「My Picture」画面
整理保存した写真画像を一覧する
「My Music」画面
整理保存した音楽/楽曲を一覧する
「My Movie」画面
動画を保存する
「Secret」画面
データの閲覧にはパスワード入力が必要なフォルダ
他人に気軽に見られたくないファイルを保存。
「メモリーカード」画面
挿入したメモリカード
の内容を閲覧できる
「履歴」画面
最近使用した画像/音楽/動画のファイル名をそれぞれ表示する
「設定」画面
輝度設定やボタン操作音、パスワード変更など、各種設定を行う

※飛鳥の許可を得て、マニュアルより解説文を転載しました。

 

■ 保存フォルダから写真や音楽を自動振り分け
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Tripper V が起動して最初に表示するホーム画面は前述のように「保存データ」という画面です。Tripper Vの場合、デジカメのメモリカードを挿入し、「COPY」ボタンを押して画像データや動画データ等をコピーした場合、まずはすべてこの「保存データ」というところに転送されます。ユーザが「いま転送したデータを確認したい」と思ったら、「保存データ」を選択して保存フォルダに転送されたデータを一覧すれば確認できるしくみになっています。

確認はしやすいものの、保存フォルダ内には写真画像や音楽、動画、その他のファイルが混在することにもなりますので、やがては写真や音楽、動画などを整理した方が使いやすくなります。
Tripper V では、保存フォルダに混在したファイルを、自動、または手動で「My Picture(写真)」「My Music(音楽)」「My Movie(動画)」に振り分けることができます。自動で振り分けを行った場合は、ファイルの拡張子(.jpg、.mp3など)で自動的に判断して振り分けられます。

まとめると・・

  1. メモリカードからコピーしたファイルは保存データ画面(保存フォルダ)に転送されます。
    Tripper Vを起動したときは、「保存データ」画面が表示されます。
  2. 「自動振分」を実行すると、保存フォルダのファイルを、写真、音楽、動画等に分けてそれぞれの専用フォルダに自動転送します。
  3. 写真をみるときは「My Picture」を選択して一覧を表示します。
  4. 音楽ファイルをみたい(聴きたい)ときは、「My Music」を選択して一覧を表示します。
  5. 動画ファイルをみたい(再生したい)ときは「My Movie」を選択して一覧を表示します。

 

■ 写真の閲覧と拡大
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次に Tripper V に保存した写真画像を液晶に表示して観る操作手順を紹介しましょう。

Tripper V の操作は、大きなサークルボタン(赤)と、5つの操作ボタン(黄)で行います。5つの操作ボタンは上から「OK」「MENU」「CANCEL」「COPY」「HOME」で、有効なボタンのみ青いLEDが点灯します。
写真画像を閲覧するために「保存データ」を選択します。
写真画像の一覧から、表示したい写真を選択して「OK」ボタンを押します。

縦幅に合わせて表示するVGAモードで写真画像を表示。右下のアイコン「縦」が目印です。

VGAモードで「OK」ボタンを押すと、横幅に合わせて表示するWVGAモードに表示が切り替ります。右下のアイコン「横」が目印です。

WVGAモードで「OK」ボタンを押すと、x2(2倍拡大)モードに表示が切り替ります。右下のアイコン「x2」が目印です。

最大は「x8」まで対応しています。

サークルボタンと5つの操作ボタン
Tripper V 本体前面、液晶画面の右横に、大きな円形の「サークルボタン」と5つのボタンが配置されています。サークルボタンは上下左右に押下することができます。
5つのボタンは有効なボタンのみ青色LEDが点灯する仕様となっています。

写真画像を液晶に表示
写真画像ファイルは、コピーした後は「保存データ」に、振り分けした後は「My Picture」に保存されています。ここでは「保存データ」に保存されていることを前提に写真画像を閲覧する手順を解説します。

まず、ホームメニューで「保存データ」画面を表示し、Tripper V 本体の「OK」ボタンを押します。一覧画面では転送した日付でフォルダが整然と並んでいますので、閲覧したいフォルダを選択して「OK」ボタンを押します。「OK」ボタンを押すと、フォルダの中が表示されます。デジカメから転送したフォルダの場合、デジカメで保存されていたときのフォルダ状態がそのままコピーされています。そのため実際にはデジカメ機種によってフォルダ内容はそれぞれ異なりますが、ここでは細かいフォルダ構造は割愛しますと、右の画面のように写真のサムネイル(縮小画像)で一覧が表示されます。
液晶画面に表示したい写真画像ファイルをサークルボタンを押して選択し、「OK」ボタンを押します。

選択した写真画像が液晶画面に表示されます。
最初は画像の縦幅を液晶画面に合わせたサイズで表示します。VGA画面モードと呼ばれます。(VGAとはVideo Graphics Arrayの略称で、通常640×480ドットの画面サイズをいいます)
このとき、サークルボタンの右を押すと次の写真が表示されます。写真を続けて何枚か繰って観ていきたい場合は、サークルボタンの右を押していくと次々と写真が表示されていきます。

写真画像を拡大して表示

選択した写真画像が液晶画面に表示されているとき、「OK」ボタンを押すとWVGAモードになります(WVGAとは通常、800×480ドットのワイド画面サイズをいいます)。画像の横幅が液晶の横幅いっぱいに合わせて表示されるモードです。モードが変わったことは画面右下のアイコン表示で確認できます。

WVGAモードで表示しているとき、「OK」ボタンを押すと「x2」モードで表示します。2倍の拡大表示モードです。同様に「OK」ボタンを押すたびに拡大していき、最大で「x8」(8倍拡大)まで可能です。

なお、画像の拡大表示中に「Cancel」キーを長押しすると、標準表示に戻すことができます。

写真表示や拡大機能を使えば、撮影した写真をデジタルカメラの液晶より大きな画面で確認することができます。ピンボケや手ブレ、白飛びや黒潰れなどが気になる場合も、より明瞭に確かめることができるでしょう。

この続きはまた次回、解説します。
お楽しみに。

※このページの画像は飛鳥『Tripper V』のユーザーズマニュアルで解説されている画像を借りて掲載しました。

 


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