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デジカメPopeye II
第30回 オヤジ的コンパクトカメラ(FinePix F30)活用記(5) 〜ISO3200と2枚撮り〜
 
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F30本体の最大の特長である
ISO3200の高感度撮影と
高感度撮影とストロボ発光の
2枚撮り機能…

果たしてオヤジならどう使う?

  2006/08/30
 
■ISO3200の実力は?
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水中ハウジングを装着したFinePix F30で、アウトドアな夏を満喫したオヤジな私ですが、FinePix F30の気になる機能というのは水中ハウジングだけではありません(当たり前か)。

FinePix F30の機能をいろいろと見てみましょう。とはいえ、レビュー記事でもチョウチン記事でもないので、オヤジ的主観で書かせて頂きま〜す。


さて、FinePix F30の最も解りやすい特長機能のひとつが超高感度のISO3200対応です。そして、シーンに最適な光量と感度を判別するiフラッシュ、1回のシャッターでノンフラッシュ(ナチュラルフォト)とフラッシュ撮影の2枚を連続して撮影・保存する「高感度2枚撮り機能」です。

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沖縄はステーキ店が多くて有名ですね。目の前で料理してくれるパフォーマンスが楽しい国際通りの「うちなーステーキ村」。琉球料理もあります。これは高感度2枚撮り機能を使って撮影した写真です。左はストロボなしでお店の雰囲気が伝わる高感度撮影です。ノイズが多く、全体にぼんやりして見えます。一方、右がストロボ撮影。
(左)ISO3200 露出1/28秒、F2.8、シャッタースピード1/30秒、ストロボ禁止
(右)ISO800 露出1/60秒、F2.8、シャッタースピード1/64秒、、ストロボ発光

ふむふむ。
要するに、暗がりや夜、室内など、露光が十分に確保できないシーンでも、しっかりとした写真が撮れる!!ということだわさ。これまた行動派オヤジには大変うれしい機能ですね。

実寸で比較するとISO3200で撮影した画像(左)にはノイズがたくさんのっていることがわかります。 技術的な視点から見ると、ほとんど未知の領域である高感度で、この程度のノイズに抑えているというのは評価に値します。ノイズは少ないとする考え方が妥当でしょう。ただし、一般的なユーザから見るとこれだけノイズが多いと、きれいな写真とはほど遠く、実用的には辛いな…と感じるのではないでしょうか。特に人の顔などに目立つノイズは感覚としては致命的。今後は肌色に乗るノイズをきれいに除去する技術がキーかもしれませんね。

FinePix F30のホームページを見れば、これらの機能が詳しく紹介されていますが、実際オヤジが「適当に」使ってみて、これらの機能の恩恵は受けられるのか…というのが、みんな気になるところですよね。

FinePix F30は高感度で撮影しても低ノイズであることをウリにしています。ISO(ISO感度)についての説明は「ためになるかもしれない!?デジカメ用語集」の「ISO」や「できるオヤジになる!デジカメPopeye 」の「第19回 暗くてもストロボを使わず、手ぶれさせずに撮る方法」を見て下さい。

では、FinePix F30は本当にISO3200でもノイズが少ない写真がオヤジにも撮れるのでしょうか? 結論から言えば、"あらかじめノイズがどれくらい発生するものなのか解っている人には低ノイズだと感じる"かも知れませんが、一般のオヤジからすれば、とんでもないくらいのノイズを感じるでしょう。特に夕方など、中途半端に暗いシーンではノイズだらけのように見えます。

ISOの数値を上げるほど高感度の撮影ができます。極端な例で言えば、夜でもストロボを使わずに撮影ができたり…です。TV番組で、夜の公園を撮影したり、隠しカメラで追跡したりなどの場面で、暗めの画面にチラチラと点々の光が見えますね…ノイズとはアレなんですが、そもそもコンパクトカメラのISO感度は400、多くて800までが常識だったわけです。アウドドア派カメラマンにとっては、一眼レフであっても、ISO800や1600が使えるというのは最新のデジタルカメラの成果なのです。そんな状況にあって、撮像素子(CCDやCMOSセンサーのこと)の極小なコンパクトデジカメでISO3200を謳ったF30は、まさに挑戦なのです。

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これも高感度2枚撮りモード撮影した写真です。いくら、ISO3200では手ぶれを防ぐ高感度撮影が可能、といっても動く被写体を止めることはできません(左)。ストロボ発光なら動きは止まります。ただ、言い換えればストロボなしの写真は手のダイナミックな動きが表現でき、ストロボ発光では動きの表現はできません。ストロボの発光のありなしは写真の印象をずいぶんと変えます。

そういう意味で、ISO3200としては低ノイズを実現しているものの、きれいでクリアな写真を期待していた一般のオヤジから見れば「ちょっと辛いなぁ」という感じは否めないでしょう。
なんにしても百聞は一見にしかず。ここで掲載した画像のノイズをみて、皆さんの目で確かめて下さいね。

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ストロボ発光なし(上)とあり(下)、どちらのステーキがおいしそうに見えますか?
上の写真の実画像をみる(約1.8MB)
下の写真の実画像をみる(約1.8MB)

 

■ 高感度2枚撮りは便利…
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2枚撮りは、1回のシャッターボタンで、高解像度(ISO高)でストロボなしの画像と、ストロボ発光の画像が2枚撮影できるモードです。初中級者には抜群に便利な機能です。ストロボを使った方がいいか、高解像度でストロボなしがいいか、迷わずジャンジャン撮って後でいい方を選択すればいいわけですからね。
この機能を使えば、ISO3200などの高解像度撮影のノイズが多くてビックリしたとしても、もうひとつストロボ撮影画像があるから、補完できるという便利さなわけです。

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沖縄「美ら海水族館」の写真。ジンベイザメに歓声を上げる来館者の人々。
ストロボなし(上)とあり(下)で違った写真を楽しむことができます。
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今回のテストで最も画像の破綻が目立ったのは夕方の屋外写真。この手の写真はノイズによる画像の破綻が激しく(特に顔などの肌色部分のノイズや破綻)、ほとんどストロボ発光の方が、良い結果が出ました(伊豆)。
上の写真の実画像をみる(約1.8MB)
下の写真の実画像をみる(約1.8MB)

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夕方の屋外写真で、顔の部分の画像破綻が目立つと、スナップ写真としては致命的な状態です。新技術を投入したストロボ発光の方が良い写真です。
 
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