FIFAワールドカップ
ドイツ大会が終わり、夢のようなひと月間が幕を閉じました。サッカーファンのみなさんは、さぞ熱狂した毎日を過ごしたことでしょう。
わたしも勿論、突然襲った悲劇にも負けず、強烈な印象を残すプレーの連続に熱狂しました。
突然襲った悲劇にも負けず、イタリア代表の歓喜の姿に感動しました。
そう、突然襲った悲劇にも負けず・・・。
え?
そのしつこい「突然襲った悲劇」ってなにかって?
よくぞ聞いてくれました(をいをい)・・。
私も欧州サッカーファンの一員として、4年間この大会をずっと楽しみにしてきました。仕事もカネもないのに、HDD&DVDレコーダーをハイビジョン対応に買い替え、地デジを導入し、深夜、ごそごそと起きだし、きれいな画面に全力で立ち向かう毎日だったのです。そう、それは忘れもしません・・決勝トーナメント準々決勝、いよいよ強豪同士がぶつかり合うW杯本番、私が優勝候補と目していた両国、アルゼンチンとドイツがぶつかった正規の一戦、1点リードしていたアルゼンチンのゴールに、ドイツはクローゼの芸術的なシュートが吸い込まれたその瞬間でした。
ブツンッ!!
「へ!? はらひれはらほれ?」
そうです。
ドイツの熱狂を伝えるテレビの大画面が突然真っ黒になったのです。
真っ黒になったそれはまるで黒い壁となって私のドイツへの視界と思いを阻んでいるようでした。
「こ・・壊れた・・4年間待ちに待っていたこの大会の最中に・・テレヒォひゃほわれひゃっひゃ」(文字化けではありません)と半ば正気を失いつつ、現実を受け入れるのに4〜5分もかかりました。
「い・・いかん、正気を失っていては世紀の一戦も見逃してしまう」
私は立ち直って、子供部屋に走りました。そう、そこには子供達がPS2を接続して映しているテレビがあるのです。むんずとつかみリビングに素早く設置・・・電源オンッ!!
ドイツの熱狂が再びーーーっ!!
その画面のサイズ、なんと14インチーーーっ!!
しかも、古いからブラウン管が黒ずんでるぅーーーっ!!
えっ、えぇーーーー!?
4年間も楽しみにしていた緑に輝くこのピッチが14インチの小窓に広がっている・・いや広がりようのない現実ぅ?
はっきり言ってむごいです。リビングの大画面テレビの代わりにラックに置かれた14インチで観るサッカーはあまりにむごい。もちろん背番号の字は小さくて読めません。誰がボールを持っているのかすら判別が難しいです。テロップの時間表示も読めません。それでも、小さい画面に顔を付けるように、ドイツとアルゼンチンの死闘に食い入っていました。
ちなみにワールドカップと同時期にウィンブルドンもやってますでしょ。リビングの隅に置いた14インチの黒ずんだブラウン管だと、小さくて遠すぎて、シャラポアの高速なサーブは見えませんよ・・まじ見えませんよ。
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