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デジカメPopeye
第3回 デジカメ画像の高速化考察 〜USB〜
 

暖かい秋に、クワガタたちも長生きしました・・
秋が終わり、もう冬がそこまで来ています・・・

  2003/11/12
 
 さて、第一回は連写で写真を撮りまくり、第二回は取った画像を簡単大雑把なレタッチして遊ぼう、というものでした。デジカメの活用方法は人によって様々ですが、「まず撮って、撮った画像をパソコンで活用する」というのは使い方の基本ですよね。そこで・・

みなさんはデジタルカメラで撮った画像をどのようにパソコンに移動していますか?
高性能カメラほど・・
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   最も多い答えはきっと「デジタルカメラを直接パソコンにケーブル接続して、画像をコピーしている」というものでしょう。 こんな感じね。 ↓

 デジタルカメラには折角こういう機能があるんだから、これを使うのは基本中の基本でしょう。
ただ、少々考察すべき点があります。最近のデジタルカメラは高精度な写真が撮れるように画素数(ピクセル数)の多いものが市販されています。ピクセル数とは画像データを構成している点の数を指します。例えば、プロカメラマンの人も使っているD100は600万画素ですが、これは横3008個、縦2000個の点で画像が作られているわけです。故に、ピクセル数が多い高性能なカメラで撮った高画質な画像モードの写真データほど、その容量は大きくなる傾向にあります。したがって、データの容量が大きくなればなるほど、デジタルカメラからパソコンに画像を移動するのに必要な所要時間が長くなるわけです。

   
■遅くていいものはありゃあせん!!
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 「いいじゃないか、ゆっくり移動すれば・・・その間に風呂にでもつかってこっちもゆっくりしてだな・・」という人はさておき、デジタルカメラやパソコンを使う上で、ゆっくりやっていていいことなんてひとつもありません。急いで画像を転送したいときもあるでしょうし、特にモバイル環境で「ゆっくり」は限られた電力の消耗に繋がるのです。そんなわけで、高画素数のカメラを使っているほど、プロに近い人ほど、デジカメからパソコンに如何にしたら早く画像を転送できるか、を考えるわけです。

 次にまず、デジタルカメラとパソコンを接続しているケーブルを眺めてみましょう。「黒くて長いな・・」そういう話じゃなくて、パソコンのどこに挿し込んでいますか? 多くの場合は「USB」というコネクタにケーブルを接続しています。USBとは「ユニバーサル・シリアル・バス」の略で、現在市販されているパソコンには当たり前に搭載されている標準規格の名前です。その企画に沿って作られたUSBコネクタにケーブルを挿すと、デジタルカメラとパソコンがUSBの規格の手順に沿って通信し、デジタルカメラで撮った画像のやりとりができるわけです。
まず、ここが肝です。

   
互換性が高く、ノロいUSB1.1
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   USBには「低速なUSB1.1」と「高速なUSB2.0」という2種類があります。単に「USB」と言う場合の多くは「USB1.1」を指します。
 もともとUSBというのは、キーボードやマウス、スキャナなどさまざまな入力装置やプリンタやスピーカーなどの出力装置を「なんでも接続できるように」という目的で作られた規格です。その以前はシリアル、パラレル、PS/2などいろいろな形状のコネクタがあって、ユーザは機器を買ったり繋げるときにいつも戸惑っていました。USBが登場して以来、これらをとにかくUSBコネクタに挿し込めば動く、という安心が提供されたわけです。それが「USB1.1」です。高速性は二の次、業界標準の互換性能が求められたのです。というわけで「USB1.1」は規格上の性能が速くありません。しかしながら、前述のニコンのD100でさえ「USB1.1」にしか対応していないため、カメラとパソコンをケーブルで繋いだ状態ではノロノロと大容量画像データを送るしか手段はないのです。
   
高速性ならUSB2.0
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   「もっと高速な周辺機器も快適に使いたい」というユーザの声に応えて規格化されたのがUSB2.0です。ビデオ機器やCD-R/DVD-Rトライブ、ハードディスクなどはUSB2.0に接続するのがいいに決まっています。規格上の数値から1.1と2.0の高速性能の違いを見ると歴然です。(USB1.1にはロースピードとフルスピードの2つのモードがありますが、どちらも結構ノロいです)

USB 1.1
ロースピード 1.5Mbps
フルスピード 12Mbps

USB 2.0
ハイスピード 480Mbps USB1.1の40倍!!

「なんじゃこりゃ」と言いたくなるくらいの違いでしょ。まぁ、これは規格上の数値ですから、実際はこの通りとまではいきません。しかし、実際も「なんじゃこりゃ」と言いたくなるくらいの違いはあるのです。

   
■速いUSBを実現するには
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 それゆえに、誰もがUSB2.0が良いと思うに決まっています。しかし、USB2.0の高速性を享受するには、デジカメやパソコンの両方がUSB2.0に対応していなければなりません。たくさんのUSB機器を接続しているならハブもUSB2.0に対応している必要があります。USB2.0はUSB1.1規格も包含していますから、それを混在して機器を接続することはできますが、高速性を実現したいなら、USB2.0同士でしか高速性を実現できません。

まずはパソコンがUSB2.0対応かを確認する必要があるでしょう。そうでなければ始まりません。USB1.1にしか対応していない場合、拡張ボードやPCカードでUSB2.0コネクタを増設することは可能です。次にデジカメがUSB2.0に対応しているかどうかを確認します。対応していなければ、USB2.0対応のメモリアダプタを購入することで高速性が実現できるわけです。

次回は更にこの辺を探求していきましょう。
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