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デジカメPopeye
第4回 オヤジ年賀状からの脱出!! (1)
 

花やしき通りの夕景

デジカメ画像掲示板「電脳光画部」、BAKEさんの作品
(No.5887)

  2003/11/26
 
■なぜオヤジ的デザインになってしまうのか?
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  さて、前回はパソコンとデジカメを接続する「USB」というインタフェース規格について勉強しました。今回は更にインタフェースの話をしようと思いましたが、またまた予定変更です。「第2回:炸裂!! 親父レタッチ!!」の反響が多く、オヤジ向けの活用話を盛り込んでくれ、というご意見を頂きました。「じゃあ、この季節、年賀状の話でもしちゃいますか・・」というわけで年賀状作成。
年賀状の作成にオヤジもへったくれもないわけですが、どうせ作るならデジカメ画像を使ったデザインにしたいと思ってやってはみたものの、自分が作った年賀状はなんか格好悪い、と感じている人も多いはずです。そこで結果的にオヤジ年賀状になってしまう理由とそこからの脱皮を一緒に考えてみたいと思います。
   
もっともシンプルにしてオヤジ的なデザインとは
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例1.
まずは右の例を見て下さい。年賀状のTV CMに出てくるような、この基本的にして原則的なこの年賀状デザイン・・これがオヤジ感を醸し出しています。写真と言葉を見やすく分断し、どちらの情報もはっきりと伝える・・実に理にかなったコンセプトと言えるでしょう。しかし「つまらん!! おまえの話はじっつにつまらん」のです、これが。

残念ながら、年賀状の印刷を頼むときも、年賀状ソフトでプリントアウトするときも、差し出されたサンプルがこんな感じですから、とにかく作ってしまったオヤジ年賀状がこうなることは必然とも言えるでしょう。これしか選択の余地がないんですから。しかし、高度経済成長を支えた世代にとって、それに甘んじていてはサムライスピリットが泣くというものです(意味不明)。

   
■この例の問題点をざっと挙げてみましょう。
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まず写真・・。
家族がなんとなく並んでニコパチ(ニッコリ笑ってパチリ)。安直です。しかも押入。何かの記念に撮った写真としてはOKですが、他人に見せる年賀状に選択する写真としてはメッセージが何もありません・・。つまり他人が見てもなんとも思わない。せめて、もっと仲良く身体を寄せ合わせて和気あいあいを演出したり、作ってでもバカ笑いをさせるとか、一発芸をするとか、自分なりのメッセージを写真に詰め込んで下さい。ただのニコパチに比べたら、釣りや野球をしていたり、盆栽を切っていたり、電車を待っていたり、泳いでいたり、何かに没頭している写真の方が数段面白いです。

例2.
このデザインにおいて写真の重要性は疑う余地はありません。例えば、子供を猫と犬に変えて、釣りをしながら、電車を待っている写真にしてしまうだけで(をいをい)、全然違うイメージになってしまうからです。ほら→。

人が写っていないと企業からの年賀状みたいにも見えますね。それはさておき、家族の写真であってもこの枠の中の世界にストーリーやメッセージを感じれば、本来は紙切れである年賀状が絵本やアルバムのような重みを持つこともあるのです。

   
■余白とフチなしがポイント
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  次に写真の周りの余白。これもいけません。最近のインクジェットプリンタはフチなし印刷ができますので、写真の周りの余白はなしでいきたいものです。印刷業界ではこれを「裁ち落とし」や「裁ち切り」と呼びます。余白アリのデザインよりも精度が必要なため、保守的な印刷業者やプリンタはやりたがらない手法ですが、良いデザインのためにはやってみたいところです。やりたがらない理由は、余白なら数mmの誤差で断裁がズレてもそれほど問題になりませんが、裁ち落としの場合は数mmの誤差によって写真の重要な部分が切れてしまう恐れが多少なりとも増えるからです。プリンタによってはフチなしをCMでうたっておきながら、初期値は余白ありで、フチなしを選択すると「正確に印刷できない可能性がある」と警告メッセージが表示される製品もあります。なんか矛盾を感じますが、裁ち落としは重要でありながら、実践しにくい手法なのです。

例3.
で、単純に写真を裁ち落としにするとこんな感じです。プリンタで年賀状を制作するならフチなしプリンタを使う必要があります。DPEショップに年賀状印刷を頼んでいる場合でも、最近はこの程度の裁ち落としレイアウトは標準で用意されていて、よく見かけるようになりました。

しかし、これではまだオヤジ感が丸出しです。
更に脱出をはかりたいものです。

   
■葉書いっぱいに写真を配置したデザイン
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  裁ち落としをめいっぱい楽しむなら、葉書いっぱいに写真を使ったデザインを試してみるのもいいでしよう。例えばこんな感じ↓です。写真と文字が混在するのでオヤジ的発想からすると文字が読みづらいと感じるかもしれませんが、デザイン的にはむしろ落ち着いて、いい感じになったと思います。読みづらいというのは別の問題として、対処方法を解説していきます。
ちなみに、違いを理解しやすいように、家族の写真を使ったパターンも作りましたので、最初に紹介した年賀状のデザインと見比べてみてください。

例4.

例5.
さて、まだまだ改善点はたくさんありますから、次回もこの続きで年賀状のデザインに関する問題点についてアレコレ考えてみましょうね。さぁ、史上最大の脱出作戦に出発です(ってそんな大仰な・・・(笑))。
お楽しみに 。
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