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モテ写 on The Web
第6回 「 キャッチライト 」 でモテ写真! 1 2011/12/21
 
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▼目次  
人物写真の魅力は 「 目 」 で決まる!
「 キャッチライト 」 を瞳に入れるには
光を反射する道具を使う
次回予告
   
▼写真0 キャッチライトでモテ写
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キャッチライト。それは瞳に入れる明かりのことです。この明かりが有ると無いとでは、人物写真は大きく違ってきます。( 写真を Click で拡大 )
▼撮影データ
Camera OLYMPUS E-3
Lens 14.0-35.0 mm f/2.0
F. Dist. 66 mm EV 0.0
Aperture F2.0 S. Speed 1/40 sec
ISO 100 WB Auto
M.Mode ESP Strobe OUT
Light White Ref
Filter Kenko PORTRAIT ENHANCER
▼執筆する連中 Photo & Illust by 薮田織也
●師匠: 澤口 留美
  書籍 「 モテ写−キレイに見せるポージング 」 の著者。今は京都でヨガに夢中! 澤口 留美
●弟子: 薮田 織也
  人物写真家。今まで男性目線で女性を撮ってきたことを反省し、これからは女性が喜ぶ写真を撮ろうと目論むオヤジ。 薮田 織也
 
■ 人物写真の魅力は 「 目 」 で決まる!
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● 2年ぶりのふっかつ!

え〜、あ〜、ごほん。
私は何も言わないから、いい訳があるなら言いなさいよ。
いやっ、その、ねぇ、ここまで長いこと連載を休止してたら、どんないい訳も通じませんよねぇ。
あったり前よ。どんーーーっだけ、モテ写ファンが首を長くして待ってたと思ってんのよ。もう薮田さん、あの世に逝ったんだろうって皆さん諦めてたところよ。
あっ、本当にし……。
さて、本題に入りましょ。本題! 2年ぶりの連載再開のテーマとなるのは、人物の 「 目 」 よ 「 目 」。これからの数回は、 「 目 」 を中心にモテる写真の撮られ方をレクチャーしていくわ。その第一回目はね、「 キャッチライト 」 についてよ。

▼写真1 キャッチライトって?
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人物写真、特に女性の写真を撮るときに欠かせないのが 「 キャッチライト 」 です。キャッチライトは、瞳の中に映し込ませる 「 光 」 のことで、「 アイキャッチ 」 とも呼ばれます。
撮影データ (写真をClickで拡大)
● キャッチライトの効果

ほー、キャッチライト、「 目 」 に光を入れることですよね。厳密には 「 アイキャッチ 」 ですけど、まぁ、「 キャッチライト 」 でも通じるっちゃあ通じるし。  
何ごちゃごちゃ言ってるのよ。「 キャッチライト 」 でいいのよ。「 アイパッチ 」 なんて言ったら丹下さんを思い出しちゃうでしょ。  
いや、「 アイキャッチ 」 だから………。で、矢吹さんが……じゃない、留美師匠がモテ写において 「 キャッチライト 」 に拘る理由を教えてくださいよ。  
理屈じゃないわ。私のような少女漫画で育った世代なら、いついかなるときでも瞳がキラキラ輝くのはデフォよ、デフォっ! う〜ん、論より証拠ね。もし瞳に 「 キャッチライト 」 が入っていなかったらどんな写真になるのか、次の写真を比べてごらんなさいよ。  
 
▼写真2 キャッチライト無し
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紅葉が見頃の、そろそろ陽が暮れ始める時刻の公園での撮影です。ストロボもレフ板も使っていません。人物の顔の向きによっては、まったくキャッチライトが入らないカットになります。
撮影データ (写真をClickで拡大)

▼写真3 キャッチライト有り
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写真2とまったく同じ場所、同じ時刻の写真ですが、モデルに太陽が沈んでいく空に顔を向けてもらうだけで、見事にキャッチライトが入ります。
撮影データ (写真をClickで拡大)

うん、同じ場所、同じ季節で同じ時刻、同じモデルさんを撮ったのにも関わらず、キャッチライトの有る無しで写真のイメージはまるで違いますな。もし写真2写真3と同じ表情していたら、その違いもはっきりわかったでしょうね。  
なんで同じ表情で撮らなかったのよ。この写真、薮田さんが撮ったんでしょ。もう、こうして Web に掲載するときのこと考えてサンプル写真は撮ってよ。  
いやぁ、いついかなるときでも女の子を綺麗に撮ろうって考えてる、その癖がね、ついついね、出ちゃってね。でも NG 写真って、意識して撮るの難しいっすよ。  
いい訳はいいわ。それより、「 キャッチライト 」 を入れる方法を薮田さんに説明してもらいましょうか。  

■ 「 キャッチライト 」 を瞳に入れるには
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● 明るい場所に顔を向けるだけ

瞳に 「 キャッチライト 」 を入れるには、いろんな方法があってですね、まずその、スタジオでの撮影の場合は……
がぁー! 難しい方法よりまずは簡単な方法よ! 何度も言ってきたけど、「 モテ写 」 は撮る人のテクニックじゃなくて、撮られる人側のテクニックを紹介する講座よ! スタジオがどうのなんてのは後でいいの!
ああ、そうだった。えと、写真を撮ってもらうときに周囲を見渡して、できる限り明るいところを探し、その場所に顔を向けて撮ってもらいましょう。たとえば写真2のようなシチュエーションでは、明るい空に顔を向けるんです。太陽があるとまぶしいので、晴れた日であれば、太陽がない空の方向で構いません。

▼写真4 簡単なキャッチライトの入れ方
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レストランのような暗い場所で、一切の補助光を使わずに撮ると、ダメ写のようにキャッチライトどころか、顔まで暗くなってしまいます。そんなときは、その場にある 「 灯り 」 に顔を向けるだけで顔も明るくなり、キャッチライトもバッチリ入ってくれます。撮影データ (写真をClickで拡大)
被写体の人物がいるところより明るい場所に顔を向ければ、きちんと 「 キャッチライト 」 が入ってくれるわね。逆に人物がいる場所が一番明るいとなると、「 キャッチライト 」 が少し暗くなるので要注意よ。それと、くどいようだけど、明るい場所を見る必要はないの。その方向に顔を向けるだけでいいのよ。そのとき、目の片隅にでも明るい場所が見えれば、確実に 「 キャッチライト 」 は入るわ。  
レストランなど、暗い室内の場合も同じですよね。写真4のように、その部屋にある灯りの方に顔を向ければいい。写真4の場合は留美師匠は灯りを見ちゃってますけど、これはこれで雰囲気が出てるので OK です。  
( う〜ん、肩紐の食い込みが気になるわね。今はヨガのおかげで随分痩せてるんだけど、この頃はねぇ……。はっきり言ってデブだわ…… )  
……あのぉ師匠。次は?  
はっ?! ついヴィパッサナー瞑想してしまっていたわ! ジャイグル〜デ〜ヴァ〜だわ。  
アクロス ザ ユニバース以外わけわかんねっす。
( すぐかぶれるんだモンなぁ……悪い癖だ ) 
 


■ 光を反射する道具を使う
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● 光るものと言えば

どんな場所でも必ず 「 キャッチライト 」 を入れたいと思ったら、光を反射させるものを使うのが手ね。
というと、やっぱり 「 レフ板 」 ですかね。仕事で人物ポートレートを撮るとき、ウエストショットやバストショットなら、モデルさんに 「 レフ板 」 を持ってもらって撮りますよ。
「 レフ板 」 というのは、写真5のモデルさんが手に持ってる光を反射させる機材のことね。でもねぇ、普通に、一般の女性がレフ板を持ち歩くことはないでしょ。
そりゃそうだけど、小さく折りたたんでバッグに入れられるレフ板もあるし、顔も明るくなるから一石二鳥なんだけどな。
まぁ確かにそうなんだけど……。うん、レフ板を持ち歩くのはちょっとって人は、ハンカチでもいいのよ。写真6のように、ハンカチをテーブルなどの上に置いたり、写真5のように手で持って撮ってもらえばいいわ。
こうすると、瞳の中にレフ板やハンカチの白い光が映り込むんだよね。点光源のキャッチライトよりも、大きいから魅力的に見えるよ。
ハンカチやレフ板を手で持つときはね、カメラの方を見ながらハンカチやレフの角度を変えて、眩しさが一番増したところがベストよ。
もっとギラギラのキャッチライトを入れたいなら、台所にあるアルミホイルを使うといいよね。
う〜ん、レフ板を持ち歩くのがちょっとって人が、アルミホイルを持ち歩きますかね。

▼写真5 レフ板を使った例
レフ板を被写体の人物に持ってもらい撮影すると、顔も明るくなり、キャッチライトも入ります。

▼写真6 ハンカチで入れるキャッチライト
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レフ板が用意できない、したくないってときは、真っ白なハンカチでも OK 。瞳をよく見ると、ハンカチの白い光が映り込んでいるのがわかります。 ( 写真を Click で拡大 )



■ 次回予告
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● まだまだ続くキャッチライト

さあて、来週のサザ……じゃなくて、次回のモテ写は何しましょうか。
あに言ってんのよ、キャッチライトでまだ紹介できることたくさんあるでしょ。次回もキャッチライトよキャッチライト。
じゃぁ、今回のように周囲にある明かりを利用するテクニックじゃなくて、もっと積極的にキャッチライトを映し込むテクニックを紹介しましょうか。
そうよ。モテる写真の極意は積極性よ。恥ずかしいとか言ってちゃダメ。うん、次回はあれやりましょう、アレ。瞳キラキラってヤツ。
ハートとか? 星とか? うん、それいきましょう。
それじゃ皆さん、また次回! じゃ〜ん、け〜ん……。
もういいって……。
▼写真7 次回もキャッチライト
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次回はちょっと変わったキャッチライトにチャレンジしてみましょう。


 
初出:2011/12/21 このページのトップへ
 
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