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スペシャル・マクロ・エッセイ
留美の接写させてぇ! |
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アゴに特徴のあるドイツ人が乗ってる赤くて速い一人乗りのイタリア車のミラーで撮ったのよ。 |
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もう9月だというのに、朝から真夏のようにジリジリ太陽が照りつけ、帽子とサングラスを忘れてきたことに後悔しながら坂道を登っていたの。すると、一匹のきれいな蝶がひらひら…。その優雅に飛んでいる様を見ていたら、なんだかうらやましくなってきちゃって…。せっかくだから記念に(何の?)撮影しちゃお〜と思い立ち、追い掛け回してみたの。でも、近づくと逃げられ、また近づくと逃げられる…。 そんなことを繰り返して、結局は蝶のマクロ撮影は断念、無念。でも、草むらのあたりをよく見てみると、いろんな虫たちがいるものなのね。例えば蜂、蛾、蟻…。きらりと緑色に光るコガネムシは道路でじっとしていたわ。きっと、去りゆく夏の別れを偲んでいたのね。
それにしても直射日光にあたって暑そうで気の毒。木陰に移してあげよう(なんて優しい私)。それにしても私の道路にしゃがみこんで汗だくで虫たちを観察している様子は、離れて見るとソフトフォーカスのかかったセピア色の写真のようだと思うわ。とってもノスタルジックで、バックミュージックには井上陽水さんの「少年時代」が流れてる。なんにでも夢中になる少年時代。無限の可能性を感じていた少年時代。今日の私はファーブル博士の子供の頃のような表情をしているはずよ。な〜んて思いながらキョロキョロしてたら………………。
「ぎょっえ〜っ!」
でででっかい「蜘蛛」! 私、クモは苦手なのよ〜。きゃあ〜!
もう撮影やめようかななんて思ってたんだけど、なんだかそのクモがとっても気になっちゃったのね。恐る恐る遠巻きでクモを観察してると、ほとんど動かないの。もしかしてこれってチャンスかもって思って、COOLPIX5200で撮れる接写距離4cmまでギリギリに近づいて……。「カシャっ」。やったぁ、マクロ撮影に成功! 気をよくした私は、「いい子ね〜、いい感じよ〜、じっとしててね〜、そうよキレイよ〜」なんて口走ってたわ。誰かに見られていたとしたら、さすがの私でも恥ずかしいわ…。
でも、もしマクロエッセイのコーナーをやってなかったら、こんな経験してなかったわね、きっと。かばんにCOOLPIX5200を入れて持ち歩いて、チャンスがあったらいい写真撮ろうって思っているなんて、去年までの私じゃ考えられないわよ。この日は時間を忘れて撮影してたから正確にはわからないけど、座ったり立ったり、体を斜めにしたり、最低でも30分はアクロバチックなことしてたと思うわ。お陰で全身汗だく………(;;)。 ん? もしかして、毎日こんなことやってたら痩せるかもね。撮影とダイエットの一挙両得かも。そうだわ。本でも出版しようかしらね。タイトルは「道端でできる!コンパクトカメラ・マクロダイエット法」 ははは。ところで、早速このクモの名前調べようと思って帰ってネット検索したら「コガネグモ」だということがわかったの。自信はないけど。「郊外の草原や雑木林などに多く生息し、円形の網を張るクモの中では、日本で最も平凡なクモの一種である」…。え〜、平凡〜? 内心珍しいクモ発見か…なんて思って喜んでいたから、その期待はむなしく崩れ去ったわ。トホホ。でも、いいの。私にとっては初めて見たクモだったんだから。だけど、もしかしたらコガネグモじゃないかもしれないしな〜…。もし違ってたら誰か教えてね!
ん? ネット? ウェブ? ネットは網でしょ。ウェブってクモの巣よね。(やだ、私って博識!) わぁ、素敵な偶然だわ〜。今回のテーマにしようと思ってた「クモ」にぴったりだわ。もっとネットでクモのこと調べてみよっと。あら? スパイダーマン? そりゃクモには違いないけど…、なになにどれどれ? ……へぇ〜結構面白そうな映画ね。観てみようかしら。(ここで原稿中断。近所のコンビニにスパイダーマンのDVDを買いに行きました)
観たわよ。スパイダーマン。世の中じゃ「スパイダーマン2」が上映されてるっていうのに、私は一作目よ。なによ。悪い? でも、スパイダーマン、面白いわよ。「普段はうだつの上がらない主人公のピーターは、大学進学と同級生のメリー・ジェーンへの恋に悩む高校3年生。だがある日、遺伝子組み替えた特殊なクモに偶然噛まれたことから、超人的な能力を見につける。その名はスパイダーマン!」って、スパイダーマンを知らない人のために、DVDケースのコピーをそのまんま書きました。でもダメよこんなコピー。スパイダーマンの面白さをまるで表現できてないわ。スパイダーマンの良さは、単なるスーパーヒーローものじゃないってことよ。化学だけがとりえのダメダメ君だったピーター・パーカーが、ひょんなことから特殊能力を持つことになる。そして、手にした能力を発揮して大切な人たちを守っていく。と、そこまでは普通のヒーロー物なんだけど、手にした超能力ほどには強くないピーターの精神力のせいで、大切な人たちが傷ついていき、そのことを悩むピーターは、スパイダーマンでもある自分という存在に疑問を抱いて、好きな女の子からの告白すら拒否してしまうのよ。これって、今のアメリカが抱える問題だわ。世界で唯一の超大国でありながら、最も歴史の浅い国でもある、つまり国として若すぎるアメリカは、自分が持った強大な力のために他国を、そして自国も苦しめているのよ。スパイダーマンの劇中でピーターの叔父さんが口にする、「大いなる力には大いなる責任が伴う」って言葉は、ブッシュ大統領自身がかみ締める必要のある言葉よ。あら、私ったらなんだか映画と政治の評論家にでもなったみたいだわね。いやだわ。ん? なによ。今回のマクロエッセイも支離滅裂ですって? いいのよ。これが私のエッセイなのよ〜! |
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