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CFカードの中に、デジカメが自動的に作成する「DCIM」と「MISC」というフォルダの他に「SOFT」というフォルダを作ってバックアップしてみることに。
バックアップフォルダは、「TRIPPER」の中の「TRIP0001」の中の「030915.001」だ。フォルダの中を確認してみると、「DCIM」「MISC」の他に「SOFT」というフォルダもしっかりコピーしているのが分かる。
さて、先ほど『Tripper Plus』の中を確認したときにズラリと並んでいたフォルダ名ですが、「バックアップ」や「HDDへ移動」を選んだときには、任意のフォルダ名を指定することが可能です。これが『Tripper Plus』が自動的に指定したフォルダ名にコピーされる「クイックバックアップ」との大きな違いになります。では、「バックアップ」や「HDDへ移動」を実行するときに、すでに『Tripper Plus』の中にあるフォルダ名を指定してしまったときにはどうなるでしょうか。このような場合には、「同名フォルダが存在します。違う名前を付けてください。」というメッセージが表示されて、コピーをおこなうことはできません。逆にいうと、すでに存在するフォルダ名に上書き保存することはできません。外出先で「しまった、大事なデータが入っているフォルダを上書きしてしまった。」というトラブルで泣くことはないわけですね。 指定したフォルダ名が、『Tripper Plus』の「TRIPPER」の中の「TRIP0001」フォルダの中にすでに存在する場合は、エラーメッセージが表示されてファイルのコピーを行うことはできない。
この連載では何度か「画像専用のハードディスクとして使おう」という提案をしてきました。通常は、デジカメのCFカードから『Tripper Plus』に取り込んだ画像をPCに転送してフォトレタッチし、パソコンの中のハードディスクに保存するのですが、このレタッチしたあとの画像を再度『Tripper Plus』に転送してしまい、デジカメで撮影した生画像データも、加工済みの画像データも『Tripper Plus』1台で管理しちゃおう、というのが「画像専用のハードディスクとしての『Tripper Plus』の運用」としての考え方です。当然、レタッチした画像には分かりやすいフォルダ名やファイル名を付けておきたいもの。『Tripper Plus』の「8文字+3文字」に縛られるのもなんだか本末転倒のように感じてしまいます。あ、『Tripper Plus』でのフォルダ名やファイル名の「8文字+3文字」制限、というのは『Tripper Plus』を使ってフォルダ名を指定するときの制限であって、『Tripper Plus』をパソコンに接続して外付けハードディスクとして使っている場合には、この制限は気にせずにフォルダ名やファイル名の指定が可能です。そうなるとやはりパソコンに接続したときに分かりやすい名前にしておきたいですよね。さて、このように長いフォルダ名を指定したとすると、『Tripper Plus』ではどのように表示されるのでしょうか。気になるところですね。 では、早速『Tripper Plus』をパソコンに接続して長いフォルダ名を作成し、『Tripper Plus』の「CFへコピー」を使ってどのように表示されるか確認してみましょう。すると長いフォルダ名は、最初の6文字は元のフォルダ名どおりに表示され、続いて「~(チルダ)」と数字が表示されます。「~」は、本当はこれよりも長い名前のフォルダだけれども省略しちゃっていますよ、という意味です。その後の数字は、同名のフォルダがある場合に連番で振られていきます。つまり、長いフォルダ名は省略形として表示されるのです。ちなみに、ファイル名の拡張子の後(拡張子より右)を3文字より多くした場合にはどのようになるのかも試してみました。これは、拡張子の後を先頭から3文字表示し、拡張子より前に「~」と連番の数字を付けた省略形が表示されます。拡張子より前の省略形はたとえ8文字以内で収まっていても表示されてしまうので注意してください。 また、日本語で作成したフォルダ名はどのように表示されるのでしょうか。漢字4文字が半角英数字の8文字分ですから、8文字以内で収めながら意味の分かるフォルダ名の指定もできるようになるはずです。さて、どのようになるか見てみると…。そうです、『Tripper Plus』は日本語対応ですから、バッチリ文字化けすることなく表示してくれるのです。うーん、便利だなぁ。ちなみに、漢字5文字以上、つまり半角英数字の8文字分よりも長くなれば「~」と数字の省略形で表示されるようになります。では、半分だけ省略形の対象にかかったらどうなってしまうでしょうか。例えば「0915-加工画像.1st」などです。これだと「加」の半分だけが表示対象になるわけで、海外で製作された多くの機器ではいわゆる「文字化け」と呼ばれる意味不明な文字が表示されたり、場合によっては大暴走してしまうものもあったりします。でも、そこは日本語表示完全対応の『Tripper Plus』。このようなときには、「加」の文字を表示しない対象にしてしまい、「0915-~1.1st」のように正しく表示される部分だけを使って、文字化けのない正しい表示をおこないます。さすがですねぇ。
『Tripper Plus』のメニューには、それぞれ 「Photo.Album」→「PHOTO~1 .ALB」 「Photo.dat」→「PHOTO .DAT」 「Photo-Retouch」→「PHOTO-~2 」 「Photo-Retouch.Album」→「PHOTO-~1.ALB」 「加工済.1st」→「加工済 .1st」 「0915-加工画像.1st」→「0915-~1 .1st」 とした省略形が表示される。
今回は、コピー元やコピー先のフォルダ構造を中心に『Tripper Plus』の使い方を紹介してみました。気になっていた点は解消されたでしょうか。あとはとにかく使ってみるのが一番!ぜひぜひ、残暑の行楽のお供に『Tripper Plus』を持参してみてくださいまし。