3.
そんな時に役にたってくれたのが携帯電話。そう、カメラ付き携帯の「カメラ」の部分ですね。わたくしが購入したのはシャープの「J-SH53」。Jフォンがキャリアになっている機種です。カメラ部分はなんと100万画素のメガピクセルCCDを搭載。まぁ、CCDサイズが小さいので、単体製品となっているデジタルカメラの画質と比べると、かなり物足りなかったりハイライト部分が白飛びしちゃうんですが、メガピクセルいっぱいいっぱいの1144×858ドットではなく640×480ドットのVGAモードで撮影すると意外に見られる画が撮れちゃったりします。しかも、2.4インチのQVGA(320×240ドット)という大きな液晶画面とつきっぱなしになる夜間撮影用のストロボランプのおかげで、意外に夜でも山小屋前のような明るい場所だと人物のスナップ写真くらいなら充分に満足できる画像が撮れるんですよ。実は、気力と体力が復活した御来光の時間になってもJ-SH53は大活躍でした。
写メールで御来光写真を送ろうとしたこともあったのですが、デジカメでは撮れないようないい感じの画像が撮れちゃったりしたんですよ。これは、CCDが小さいために御来光などというコントラストの差が大きい画像を撮ろうとすると、フレアやスミアが出まくっちゃうんですが、逆にこれが良い味を出してくれまして…。そんなわけで、撮影担当重役の面目を果たすだけの撮影枚数を確保できました。ほ。
感嘆の声を挙げていると、同じJ-SH53を持っている桑さんが「なに感心しているの?」とのぞき込んできます。これこれこう、と説明すると、「おー、じゃぁコレもバックアップしておいてちょ」とSDカードを手渡されてしまいました。じゃぁ、ってんで、今度は混乱しないように名前を変えてバックアップすることに。
メニュー表示の状態で[▼]を押して「バックアップ」に手のアイコンを合わせます。[ENTER]を押すと各種情報を確認したあとファイル名を決定する画面表示に。ここで[左矢印]ボタンを押して「編集」が反転表示させ[ENTER]を押します。そしてファイル名の変更。左右の矢印で変えたい文字を反転させて上下の矢印で文字を変更させていきます。[ENTER]でファイル名の決定になるので、他の文字を変えたいときに[ENTER]を押さずに左右の矢印を押すのが注意点になりますね。それと、『Tripper Plus』が提示してくれているファイル名は、「6文字」+「3文字」になっていますが、「8文字」+「3文字」まで設定することができます。例えば「.」の左側の何も無いところで反転表示させておいて[▲]を押すと「0」が表示されます。今回は、最初「030824 .005」と表示されていましたが、「KUWA0824.005」というファイル名に変更して[ENTER]。ファイル名を変更したら「決定」を反転表示させて[ENTER]を押します。「バックアップを実行します」という確認画面が表示されますので、[ENTER]を押せばあとはバリバリバリーっとコピーを開始していきます。「ピクチャ」や「SH_フォルダ」なんていう日本語が一瞬表示されては消えていくのを見守っていると、やがて「バックアップ終了」の文字が。これで、桑さんのSDカードのデータも『Tripper Plus』にバックアップ完了です。うーん、便利便利。
ちなみに、注意すべき点は2点ですね。1つは『Tripper Plus』の「CFファイル削除」を使わないこと。これで一気にカード内の空き容量が増えることになりますが、J-SH53の場合は、デジカメ画像以外にもファイルが記録されているので、これも消去されてしまうからです。それと、メモリカードの内容を全部『Tripper Plus』の中にバックアップしてしまうので、あーんな画像やこーんな画像を撮影してSDカードに記録していたり、電話番号データをSDカードにコピーしている場合は、それも『Tripper Plus』バックアップしてしまいます。ですから、今回のように他のヒトのSDカードをコピーする場合には、細心の注意を払って、相手によくSDカードの中身を確認してからバックアップしないといけないでしょう。こんなことで友情が壊れてもつまらないですから…。
★ 今回は、『Tripper Plus』とJ-SH53の両メーカの動作保証外となる実験を紹介しました。あくまでも実験的な活用方法ですので、試してみる場合でも各自の責任に於いて行ってください。また、各メーカおよびスタジオグラフィックスへの本ページに関する質問はご遠慮ください。