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トリッパーシリーズ 活用術
第6回 Tripperを気に入っている点
 
1. 「道具」として安心して使うには
2. やっはり日本語表示が良い

3.

起動までの時間はストレスなし
4. 気になるデータのコピー時間は?
   
   
   
  2003年7月23日
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■「道具」として安心して使うには
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 記憶装置やバックアップ機器を使っていて気になること、ってありますか。大切なデータを扱うものですから、気になることが多いと「道具」として安心して使うことができなくなっちゃいますよね。ホントは気になることが無い製品がベストですけれど、そんなものは存在しませんから、なるべく気になることが少ない製品を選ばなければいけません。
 今回は、わたくしが『Tripper Plus』を使っていて気になること〜気に入っていることも含めて〜 紹介していくことにしましょう。

 
■やっぱり日本語表示が良い
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 『Tripper Plus』には、液晶画面が装備されています。こういうタイプの記憶装置やバックアップ機器では、この液晶画面を見ながら操作することになります。まず気になるのが、この液晶画面の表示ですね。最近は、海外から安価な製品を輸入して、マニュアルだけ日本語化して販売されているものも多いので、この液晶画面の表示が英語のままだったりするものがあります。たしかに、「Copy」や「Enter」など見慣れた単語が多いので、マニュアルをよく読んで操作に慣れてしまえばたいした問題にもならないように思われます。けれども、バックアップ機器なんて、毎日のように使っていなかったりするので、久々に使おうとすると、一通り操作には慣れたはずなのにあれれ、なんてことにもなりかねないんですよねぇ。毎日手元に置いてある携帯電話でさえ、偶に使う機能は日本語で表示されていても「あれ、どっちを選択するのだったっけなぁ」と戸惑うことがしばしばですから、ましてや英語なんかで表示された日にゃぁ、って感じです。

 それに英語だと、微妙なニュアンスの違いも分かりにくいんですよね。しかも、台湾や韓国製だったりすると、その英語の使い方も怪しかったりしますし…。前に使用した機器で「Delete」と「Erase」という単語が両方出てくる機器がありました。この場合は、「Delete」が1つだけファイルを消すときに使うコマンド、そして「Erase」が全部を消すときに使うコマンドだったのですが、間違って使用するととんでもないことになりかねませんよね。ところが、わたくしは「Delete」と「Erase」のどちらも「消去」という意味しか頭に入っていないトンチンカン野郎なので、どちらを選べばよいのか機械の前でううむと唸ってしまうこともしばしばだったんです。さんざん迷った挙げ句の果てに、仕方がないのでマニュアルを家捜しする、なんて事態になることも珍しくありませんでした。しかし、これが日本語なら「1つだけ消去」「全て消去」となって、混同することも激減する、というわけです。

メニューをはじめ、表示は全て日本語で表記されていて、直感的に分かりやすい。
次のアクションに移るためのキーが表示されるので戸惑うことなく操作できる。ちなみに、一番上のナビゲーションの箇所にも操作できるキーが表示されているのはとても親切だ。

   この点では『Tripper Plus』は、優れていて、表示のベースはすべて日本語になっています。しかも、単純にすべて日本語表記にしているわけではなくて、「ハードディスク」や「コンパクトフラッシュ」など、表記が長くて液晶画面の占有率が多くなってしまいそうな単語は「HDD」や「CF」という感じで分かりやすい省略形の単語を使用して、冗長的な説明にならないようにしてあります。この辺は好感が持てるところです。また、それぞれの操作途中で、どのキーを使って決定をしたり、次の操作項目に移動すればいいのか、ということを表示してある点も気に入っています。
 意外に、いくつかのステップを踏んで操作するようなユーザインタフェースを採用している機器の場合、「目的の操作は終わったけれど、どうすれば前の画面に戻ったり、メニューを表示するようにできるのだっけ?」と、まごまごしてしまうこともあるのですが、画面に表示してくれる『Tripper Plus』では、そういったことも少ないので、屋外での操作もあたふたすることもほとんどありません。ユーザインタフェースといえば、他にも、バックアップのフォルダを自動的に作成してくれたり、その作成も日付やバックアップの回数にしたがって生成してくれる機能もお気に入りですね。

こういった、分かりやすい機能表示と戸惑うことなく操作できるユーザインタフェースも重要な性能のひとつだと常々思っているのですが、この『Tripper Plus』のユーザインタフェースは、良い意味で気になっている点です。


 
■起動までの時間はストレスなし
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 この他、記憶装置やバックアップ機器で気になる点といえば「時間」があります。機器を起動させて使えるようになるまでの時間やデータをコピーするのに必要な時間がどれくらいかかるかいうことは、記憶装置やバックアップ機器では重要ポイントです。夜中のうちに無人でバックアップさせよう、という目的で導入したのならいざ知らず、ましてや外出先で気ままにデータを待避させてしまおう、というようなジャンルの機器である『Tripper Plus』では、最重要ポイントともいえるでしょう。いくら安くて簡単にバックアップが行える機器があったとしても、そこにデータを保存させるのに長い時間かかってしまうようでは、便利な機器とは言い難いですからね。
 まずは、起動時間。『Tripper Plus』には、2.5インチタイプのハードディスクが内蔵されています。ですから、瞬時に起動するというわけにはいきません。というのも、ハードディスクの回転が安定してから、アクセスしてディスクの情報を取得しなければいけないからです。ところが、『Tripper Plus』では、さほど起動時間が長いとは感じません。その間わずか5秒。また、スイッチをオンにしたあと、メニューを表示して使えるようになるまでの間に、「PORTABLE STRAGE SYSTEM」という文字や『Tripper Plus』のロゴが、アニメーションのように動いて、眼を楽しませてくれることもあるでしょう。起動までの5秒を感じさせないですぐに使えるようになるイメージを与えてくれます。これなら、屋外でのデジカメ撮影の最中でも、CFカードから『Tripper Plus』に手軽にコピーしちゃおうかな、という気にさせてくれます。

電源をオンにすると、ウィーンというハードディスクが回転する音や振動と共に、画面に『Tripper Plus』のロゴなどが表示される。メニュー表示までは、実際には5秒程時間が必要になるが待たされているというストレスは感じない。

  あまり時間がかかるようだと、休憩時間に腰をおろしてからゆっくりできる状態でないと操作したくなくなるもんですが、『Tripper Plus』なら立ったままで手短に、という感じで操作可能になるからです。

 
■気になるデータのコピー時間は?
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 次に気になるのは、データのコピー時間ですね。これに時間がかかるようでは、手軽にしかも頻繁にデータを待避させておくのが億劫になってしましますから、もっとも重要なポイントだといえます。
 ではまずは、CFカードから『Tripper Plus』へのクイックバックアップをみてみましょう。細かいデータはこちらを参照してください。だいたい、どのメーカのCFカードを使っても、1MBにつき0.7秒から1.2秒で転送できます。わたくしがよく使っている64MBだと1分くらい、128MBだと1分半くらいになります。
 ただ、実際の使用感としては、若干遅めかなぁ、という感じはします。ちなみに、これはカードリーダを使ってCFカードのデータをパソコンに転送している時間と比較した感覚から、そう感じているのですが、現に『Tripper Plus』のCFカードスロットからUSB2.0インタフェースを利用してパソコンにコピーした場合の所要時間は10〜15秒程度短くデータ転送を完了していますから、あながちこの感覚はハズレではないようです。しかし、わたくし自身は、この点についてはあまり気になってはいません。というのも、イライラするほど大幅にコピー時間が延長されているわけではないことと、データを確実にそして慎重にコピーしてほしいので少々時間がかかってもある程度は仕方がないだろう、と割り切っているからです。逆に、あっという間にデータ転送が終わったふりをされていて、家に帰ってからデータをチェックしたらうまく保存されていなかった、という事態になってしまったら一大事です。なんたって、『Tripper Plus』へデータを転送した後には、CFカードから画像データはゴソッと削除してしまっていますから、もう目もあてられない状態です。ですから、時間がかかってもストレスを感じないのでしょう。
 逆に、とても気になるのが『Tripper Plus』からパソコンにデータを転送するときの時間です。もしうまく転送できていなくても、その結果がすぐ分かって再試行することができますから、できるだけ短い時間でデータ転送を行いたい、と思ってしまうのです。しかも、自宅でパソコンにデータを転送するときには、データ容量は大きくなっていますからなおさらですよね。さらに付け加えれば、例えデータ転送の総容量が同じでも、容量の大きなファイルを1つコピーするよりも、容量の小さいファイルをたくさんコピーする方が、時間は長くかかってしまうんですよね。ですから、できるだけ短い時間でデータ転送ができないと、これはストレスがたまってしまいます。
 しかし、『Tripper Plus』の場合は、USB2.0に対応していますから、大容量のデータ転送をする場合もほとんどストレスを感じたことはありません。手持ちのパソコンは、USB1.1とUSB2.0の両方のポートが装備しているので、それぞれのポートに繋げてどれくらい転送時間に差が出てくるか試してみました。コピーしたのは、43個のファイルが入った総容量が約100MBのフォルダです。USB1.1のポートに接続した『Tripper Plus』からパソコンにコピーしたときには約2分ほどかかったのですが、USB2.0のポートに接続してコピーしたところ約15秒で完了。もちろん、コピーしたデータに異常なところはなく、ちゃんと元の画像と同じものがパソコンに移されていました。当たり前ですけど・・。普段はUSB2.0のポートに『Tripper Plus』を接続してデータ転送する方法でしか使っていなかったので気がつかなかったのですが、こんなに差がでてきてしまうものなんですねぇ。USB1.1に対応したバックアップ機器を使っていたら、『Tripper Plus』の約8倍もの時間がかかってしまうわけです。もし、『Tripper Plus』がデータ転送に1分かかるなら、他のUSB1.1に対応した機器ならなんと8分も待たなければいけないのです。しかも、Windowsはマルチタスクといいながら、データのコピーをしている間は、CPUパワーがコピー作業に大幅に割り振られてしまいますから、実質的にはコピーが終わるまでボーっと待っていなければいけないことが多くなっちゃうんですよね。考えただけでゾッとしてしまいます。


CFカードからのコピーは、通常のCFカードリーダからパソコンへの転送スピードを考えると若干遅めだが、ストレスを感じるほどではない。
USB2.0に対応しているため、USB1.1のポートに接続したら、フルにスペックが活用できないというエラーメッセージが表示された。

   もちろん、インタフェースにIEEE1394を装備しているバックアップ機器を使えば、『Tripper Plus』とUSB2.0の組み合わせと同じようなスピードでデータ転送ができますが、そうなると、普段使っているパソコン以外にデータをコピーしようとしたときに困ることが偶にあるんですよね。というのも、IEEE1394は、ノートパソコンには装備されるようになってはきましたが、デスクトップパソコンだと装備されていないものもしばしば。でも、USBなら、たとえ遅いUSB1.1だったとしても装備されていることは多いわけです。

 『Tripper Plus』は、USB1.1にも対応して、ちゃんとデータの転送はできるわけですから、無事に知人に画像データをコピーすることも可能なわけです。意外に、友人のパソコンにまとめて画像データをコピーすることって多いいんですよねぇ。

 

 特に、『Studio Graphics』を読みながらバリバリにレタッチした画像なんかはコピーさせてくれー、と人気が高いですから。こんなときも、『Tripper Plus』なら、手軽にデータのコピーができるというわけですね。
 今回は、『Tripper Plus』の気に入っている点を挙げてみました。使い込むほど、気に入ってくる点も増えてきて「道具」として使いこなせるようになってくる『Tripper Plus』。みなさんも『Tripper Plus』を使ってみて、お気に入りの点などを是非聞かせてください。

 

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