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トリッパーシリーズ 活用術
第4回 スマートメディアもSDもTripperで
 
1. 実はカードリーダーにもなっちゃうのだ
2. 利用できるのはCFカードだけじゃぁない!

3.

画像をTripper Plusからカードに戻すことも!
   
   
   
   
  2003年6月25日
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■実はカードリーダーにもなっちゃうのだ
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 さて、今回は飛鳥『Tripper Plus』の少し変わった使い方を紹介していくことにしましょう。
 まず、『Tripper Plus』をコンパクトフラッシュ(CFカード)のカードリーダーとして使ってしまおうという方法です。前回、デバイスドライバをインストールするときに、複数のドライバがインストールされる、という説明をしました。実は、この中にカードスロットをパソコンの周辺機器のひとつとして認識するようなデバイスドライバも含まれていたのです。したがって、パソコンに『Tripper Plus』を接続した状態でCFカードを接続すると…そう、すぐにCFカードをパソコンが認識して、その中のデータをパソコンに転送することができるようになるわけです。これが意外に便利なのです。というのも、わたくしはパソコンにデータを取り込むときにPCカードアダプタを利用していたからなんですけれどね。PCカードアダプタを購入した理由は、データの転送速度が速いからです。まぁ、購入した当時はノートパソコンの方が高速だったという理由もあったのですが…。でも、最近はやっぱりデスクトップパソコンの方が高速になっちゃったんですよね。そうすると、レタッチ作業はやっぱりデスクトップパソコンでおこないたくなっちゃいます。それで、100Base-TXネットワーク経由でデスクトップパソコンに転送することになるわけですが、これって結構面倒なんですよね。ところが、『Tripper Plus』がカードリーダーとして機能してくれれば、デスクトップパソコンにダイレクトで転送できるようにもなるわけです。

これは『Tripper Plus』の電源をオンにする前の状態。
『Tripper Plus』の電源をオンにすると…ハードディスクとしての『Tripper Plus』アイコン(Oドライブ)と共にカードリーダーとしての『Tripper Plus』アイコン(Nドライブ)が表示されるようになる。

そこでカードリーダーを挿すと…。
メモリカードを周辺機器として認識させようとするメッセージが表示される。タイトルバー(一番上の青いバーの部分)を見るとNドライブに割り当てようとしているのが判別でき、先ほどのNドライブのアイコンはメモリカードのために割り当てられたものだということが確認できる。
   しかも、インタフェースにUSB2.0をサポートしていますから、高速にデータの転送がおこなえます。USB1.1時代の超遅いカードリーダーのときは、延々と続くコピー中の表示画面を眺めながら「PCカードアダプタじゃないと耐えられないなぁ」なんて思っていましたが、USB2.0の速度でデータ転送するとあまりイライラすることもなくなっていますね。

 

『Tripper Plus』のハードディスクに転送する画像とパソコンのハードディスクに転送する画像と、用途に合わせて使い分けられるんです。


 ごく普通のカードリーダーとして使用できる『Tripper Plus』。しかも、WindowsXPなどの場合は、特別なデバイスドライバが必要ないので、外出先や友人宅で便利に使うこともできるカードリーダー機能ですが、1点だけ注意しなければいけないことがあります。それは、メモリカードを取り外すときの注意点です。
 USBやIEEE1394などで接続している周辺機器をパソコンから取り外す場合には、安全に周辺機器を取り外せるような状態にしなさい、という指示を与えておく必要があります。これをアンプラグといいます。具体的には、インジケータと呼ばれる部分(右下の時計が表示されているあたりのこと)に表示されている「ハードウェアの安全な取り外し」アイコンをクリックして、周辺機器を取り外せるような状態へ変更させます。ところが、この方法でアンプラグしてしまうと、カードリーダー自体をアンプラグしてしまうことになってしまうのです。つまり、メモリカードだけを取り外したいときには、この方法は使えないのです。

時計のすぐ隣に表示されているのがトリッパーツールのアイコン。。
これをクリックすると、メモリカードが割り当てられたNドライブだけが取り外せるようなメニューが表示される。
ドライブを右クリックしたときに表示されるポップアップメニューにも、取り外し用のメニューが追加される。

  そこで、『Tripper Plus』には、「トリッパーツール」というソフトが添付されてきます。これを使うとインジケータにメモリカード取り外し用のアイコンが表示されます。このアイコンをクリックすると、メモリカードが割り当てられたNドライブだけが取り外せるようになるわけです。

  ちなみに、トリッパーツールは、マイコンピュータで表示されるアイコンを右クリックして表示されるポップアップメニューにも「カードの取り外し」というメニューを追加してくれ、これを選んでもメモリカードだけ安全に取り外せるようになります。猶、これは、『Tripper Plus』を接続するだけでは自動的にインストールされないので、手動でインストールしておく必要があるので注意が必要です。


 
■利用できるのはCFカードだけじゃぁない!
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 「便利そうな『Tripper Plus』だけれど、手持ちのデジカメがSDカードだから使えないなぁ…」と思っている方はいませんか? ご安心ください。『Tripper Plus』が扱えるメモリカードはCFカードだけじゃぁないんです。と、いっても、さすがに『Tripper Plus』本体だけでは他の種類のカードは使えません。「CF変換アダプタ」というものを使います。これは、スマートメディアやSDカード、そしてメモリスティックなどをCFカードスロットに認識させるアダプタです。『Tripper Plus』は、このCF変換アダプタにセットしたメモリカードも認識してくれるので、CFカード以外のメモリカードも使えるようになる、というわけです。
 わたくしの場合は、デジタルビデオカメラ(DVカメラ)に静止画撮影機能が付いていて、その記録メディアがマルチメディアカードになっています。これのバックアップをするときにCF変換アダプタと『Tripper Plus』を使っています。そうすれば、デジカメとDVカメラの両方を持ち歩かなくてもよいですし、なんといっても静止画の記録のために大きい記憶容量のメモリカードを追加購入する必要がなくなったのが嬉しいですね。それまでは、静止画撮影もE-10ではなくってDVカメラだけの簡易撮影で済ませちゃおう、と思っていても、付属の4MBのマルチメディアカードではアッという間にメモリカードがいっぱいになってしまいますから、結局コンパクトタイプのデジカメを持ち歩く羽目になってしまっていたのですが、今ではDVカメラと『Tripper Plus』だけですべてが完了してしまいます。


手持ちのDVカメラはマルチメディアカードに静止画を記録する方式。付属の4MBだと使い物にならないが、マルチメディアカードを新たに購入するのもなぁ、と悩んでいた。
そこでCF変換アダプタ登場。マルチメディアカードをアダプタにセットする
マルチメディアカードをセットしたアダプタを『Tripper Plus』に挿せばバッチリ認識して画像データを転送できるようになる。

 ちなみに、市販のCF変換アダプタでも『Tripper Plus』で使えるようになりますが、『Tripper Plus』推奨のアダプタがありますから、そちらの方が安心して使えると思います。飛鳥のWebサイトのTopページ左に表示されているメニューの「CF変換アダプタ」をクリックすると、スマートメディア用アダプタと、SDカード&スマートメディア両用アダプタが表示されますよ。猶、最近新たに登場したメモリカードである「xDピクチャーカード」にもCF変換アダプタは登場しているので、これから新しくxDピクチャーカードをサポートしたデジカメを購入する場合でも心配はないですね。

 


 
■画像をTripper Plusからカードに戻すことも!
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 デジカメは、現像をしなくても画像をすぐに見られるのが魅力のひとつになっています。そこで、泊まりがけの旅行のとき、夕食のあとに「今日撮った画像が観たい」なぁんていわれることはよくありますよね。けれども、最初のころに撮影した画像は『Tripper Plus』の中でデジカメやメモリカードの中にはありません。これが、むさ苦しい男だったりすれば「やかましいわい、帰って整理するまで待ちなさいっ!」と一喝することもできますが、可愛い女の娘だったりすると、そんなことは口が裂けたって云えやしません。しかし、『Tripper Plus』なら慌てる必要はまったくありません。というのも、『Tripper Plus』は、メモリカードから『Tripper Plus』にデータをコピーや転送するだけでなく、その逆の機能も単体でできるようになっているからなのです。そして、その方法もさほど難しくなく、簡単に作業がおこなえます(デジカメの機種によっては戻した画像を再生できない場合もありますので、予め実験しておきましょう)。
 まず、メモリカードをセットして『Tripper Plus』の電源をオンにします。続いて十字キーの下矢印(▼)を押して「CFへコピー」を選択します。続いて、『Tripper Plus』の中からCFカードへコピーしたいフォルダを選択します。わたくしの場合は、『Tripper Plus』が自動で作成した「TRIP0001」を選択し、さらにその中にある「030614.003」を選択します。これは、前回書いたように、2003年6月14日に3回目のバックアップをおこなったときに自動的に作成されたフォルダです。指定するとコピーしてよいかの確認が表示されますので「ENTER」ボタンを押します。

メニューの「CFへコピー」を選択し、フォルダを指定するとCFカードにデータをコピーしてくれる。
  続いて、同名ファイルがあった場合のスキップするか上書きするかを指定すれば、『Tripper Plus』の中に保存されていた画像データがCFカードにコピーされます。コピーが完了すれば、デジカメの液晶に表示されることができるようになります。テレビに接続できるようなデジカメであれば、大画面テレビでその日の画像アルバムを楽しむこともできて、「この画像をインターネットにアップしたら連絡するから携帯メールを教えてよ」なーんてことも……あ、いえ、な、なんでもないです。えーと、とにかくこんな風に便利に使えるってわけですね。(汗)

 画像ストッカーとしてだけでなく、活用法も幅広く、ホントに便利に活躍してくれる『Tripper Plus』。次に購入する周辺機器の一番手として検討してみてはいかが?

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