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ちなみに、PDFを読めるようにする方法はクイックスタートガイドにも書かれているので初心者でもお手上げということはなさそうです。フォーマット作業をおこなうときに参照するのは、クイックスタートガイドの「はじめて電源を入れたときには」という項目。『Tripper Plus』の液晶画面や操作ボタンのイラスト入りで細かく書かれているので、戸惑うことなく操作ができます。
準備が終われば、デジカメ画像が入っているメモリカードを挿してデータをコピーできるようになります。といっても、『Tripper Plus』には、データのコピー方法が3つも用意されているんです。 それは
の3つ。 では、これらの違いを説明しておきましょう。
まず、クイックバックアップは、もっとも手軽に画像データをコピーできる方法です。面倒くさがりには最適です。この方法を選択すると、メモリカードの中に入っているデジカメ画像を丸ごと『Tripper Plus』の中にコピーしてくれます。しかも、自動的に『Tripper Plus』の中にフォルダを作成し、その中にコピーしてくれます。次回にクイックバックアップするときには、自動的に作成された別のフォルダに画像をコピーしてくれるので、上書きして前の画像が消えてしまった、とか、1つのフォルダの中に無茶苦茶大量の画像データが入ってしまって整理がつかない、といったことはありません。手軽にどんどんコピーできるクイックバックアップですが、デメリットといえば、フォルダ名が自動的に作成されるので、整理するときに目的の画像がどのフォルダに入っているのかがすぐには分かりにくいことがある、といった点です。
続いて、バックアップ。これも、メモリカードの中に入っているデジカメ画像を丸ごと『Tripper Plus』の中にコピーするのですが、『Tripper Plus』に作成するフォルダ名を指定することができるのです。しかも、フォルダ名には、半角のアルファベットと数字、記号、そして空白が使え、これを前半8文字と後半3文字の組み合わせで使用できます。つまり分かりやすいフォルダ名を創っておいて、あとで整理するときにすぐに目的の画像がどこにあるのか探し出せるようにしておくことができるわけです。例えば富士山で撮影した画像をコピーするときに「FUJI.001」としたり、ディズニーランドで3回目にコピーするときには「DISNEY.003」としておけば、簡単に画像を探し出すことができるようになるわけです。
そして、HDDに移動というのは、メモリカードのデジカメ画像にコピーし、そしてメモリカードのデータを削除します。クイックバックアップとバックアップは、作業が完了したときに、メモリカードの中と『Tripper Plus』の中で、同じ内容のデータが2つ存在することになりますが、HDDに移動というのは作業が完了したときには『Tripper Plus』の中だけにデータが残るというものです。つまり、メモリカードの中からデータが消えてしまいますので、メモリカードをデジカメにセットしただけで、撮影残り枚数が最大にまで増えるので、そのまますぐに撮影を再開することができるというわけです。ちなみに、フォルダ名は自動的に作成されずに自分で設定することができるタイプになっています。 大まかな流れはクイックスタートガイドの「操作の流れ 画像ライブラリ(フォトサーバ)編」に掲載されていますが、いちばん最初のときはマニュアルで確認しておいた方が良いでしょう。機械の操作が苦手なヒトは、十字キーの操作に慣れるまでマニュアルをプリントしておいて、見ながら操作した方がいいかもしれません。といっても、画面の対話は日本語表示なので、慣れてしまえばホントにたいした作業じゃあないですけれどね。では、実際に作業してみましょう。
続いて「十字キー」の下を向いた矢印「▼」を1回クリックします。すると、画面は「クイックバックアップ」の左側に手のマークが出てきて項目を指してくれますから、この状態で「ENTER」ボタンを押します。あとは、『Tripper Plus』がハードディスクの中とメモリカードの中の情報を自動的に取得してくれて、コピーを自動的に開始してくれます。
やることといったら、画面に「バックアップ終了」という表示が出てくるのを待つだけです。しかも、「バックアップ終了」が表示されたら作業は終了。確認のために「ENTER」ボタンを押せばすべてのコピー作業は終了です。え、なんだかレビューになっていないですか? でもクイックバックアップなら、ホントにこれだけでいいんです。まぁ、こんなに簡単だから「救世主」なーんて言ってお薦めしているんですけれどね。
ホントは、ACアダプタも持参した方が良いんでしょうけれど、邪魔になるし、外付けバッテリーさえ持っていればなんとかなりますから。大体ペンション辺りの部屋だとだと、まともにコンセントが無かったりしますからねぇ。テレビや暖房でふさがっていることが多いし、空いていてもルームメイトが携帯電話の充電なんか始めていたりして。
それに、バッテリパックも念のために持っていっているだけで、2泊3日くらいの旅行ならバッテリパックも使うことさえほとんどないんですよ。まぁ、この二つをキャリングケースに入れておけば、メモリの残量を気にせず思う存分にデジカメで撮影を楽しめるというわけです。ホントにお薦めですよ。