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トリッパーシリーズ 活用術
第2回 Tripperのココが便利、ココに注意
 
1. まずは準備をしておこう
2. 救世主登場『Tripper Plus』

3.

わずか3ステップでバックアップは完了
4. 外部バッテリで長時間動作させることもできるのだ
   
   
   
  2003年6月11日
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■まずは準備をしておこう
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 とにもかくにも、『Tripper Plus』を使ってみることにしましょう。
 でも、いきなりですが、まずは注意点から。宅配便で届いた『Tripper Plus』は、そのままではデジカメ画像のストッカーとして使用することはできません。ちょっとした準備が必要になります。それは、ハードディスクのチェック作業などが必要になるんですね。「えー、チェックくらいしてから出荷してよぉ」と思う方も居るかもしれませんが、実は自分の手元に来てからチェックしなければ安心できないんです。というのも、輸送中にディスクに障害が発生してしまうことが考えられるからですね。自分で細心の注意を払ってキャリングケースに入れて持ち運ぶのと違って、なんてったってあの威勢のイイ兄ちゃん達が、もしもそれこそ放り投げるように荷物を扱ったとしたら何が起こったって不思議じゃぁありません。ですから、自分でチェックをおこなえば輸送中に障害が発生していた場合にはエラーが発生してそれが分かるからです。まぁ、デジカメだって買ってきたままでは使えず、メモリカードをフォーマットしなくちゃぁ使えるようにならないので仕方がないでしょう。もっとも、デジカメでメモリカードをフォーマットするときは無茶苦茶時間は短いですけれど…。ちなみに、この段階ではパソコンからの操作は不要です。『Tripper Plus』単体でフォーマット作業がおこなえてしまうんです。写真を撮るためにデジカメを買って、それで仕方なくパソコンを使っているようなヒトでも、安心して準備ができるというわけですね。
フォーマット作業をおこなうときに参照するのは、クイックスタートガイドの「はじめて電源を入れたときには」という項目。『Tripper Plus』の液晶画面や操作ボタンのイラスト入りで細かく書かれているので、戸惑うことなく操作ができます。

 
■救世主登場『Tripper Plus』
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 そんな悩みを抱えているときに巡り逢ったのが、飛鳥の『Tripper Plus』という周辺機器。これは、USB/USB2.0インタフェースで接続する外付けタイプの2.5インチハードディスクです。しかし、普通の外付けハードディスクとは違って特別な機構を備えています。それは、CF(コンパクトフラッシュ)カードスロットを装備しているのです。そのため、デジカメで撮影した画像をCFカードから『Tripper Plus』のハードディスクに高速にコピーすることが可能なのです。しかも、しかも、このCFカードからハードディスクのコピーをおこなう際に、パソコンを使わなくてもOK、という驚きの機能が装備されているのです。そう、この『Tripper Plus』さえあれば、パソコンを持ち歩かなくてもデジカメのCFカードからバンバン画像データのコピーが可能になるのです。
 あ。この説明だけではパソコンを持ち歩くのに比べてどれくらい楽なのかが分かりにくいですね。では、外観などを紹介していきましょう。

図解入りで分かりやすく作業できるようになっているクイックスタートガイド
マニュアルは付属CD-ROMの中にPDF形式で収録されている。
マニュアルもふんだんに図解が入っていてとても読みやすい。

  さて、『Tripper Plus』をフォーマットするわけですが、同梱していた付属品の中にある「クイックスタートガイド」というペーパーをよく読んで操作をおこないましょう。作業自体はそんなに難しいことはないのですが、操作の順番とかACアダプタを使って動作させた方が良いとか、細かい注意事項がありますからね。後で、しまったぁ、と思わないようにするためにも、ちゃんと資料を読んでおきましょう。


  そうそう。パソコンからの操作は不要、と書きましたが、パソコンは用意しておいた方が良いです。というのも、『Tripper Plus』のマニュアルは、PDF形式で同梱のCD-ROMに入っているからです。準備の途中でマニュアルを参照した方がよい箇所もありますので、パソコンを用意してマニュアルのPDFが読めるようにしておきましょう。

 

 ちなみに、PDFを読めるようにする方法はクイックスタートガイドにも書かれているので初心者でもお手上げということはなさそうです。フォーマット作業をおこなうときに参照するのは、クイックスタートガイドの「はじめて電源を入れたときには」という項目。『Tripper Plus』の液晶画面や操作ボタンのイラスト入りで細かく書かれているので、戸惑うことなく操作ができます。


 
■わずか3ステップでバックアップは完了
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 準備が終われば、デジカメ画像が入っているメモリカードを挿してデータをコピーできるようになります。といっても、『Tripper Plus』には、データのコピー方法が3つも用意されているんです。
それは

  1. クイックバックアップ
  2. バックアップ
  3. HDDに移動

の3つ。
では、これらの違いを説明しておきましょう。

 まず、クイックバックアップは、もっとも手軽に画像データをコピーできる方法です。面倒くさがりには最適です。この方法を選択すると、メモリカードの中に入っているデジカメ画像を丸ごと『Tripper Plus』の中にコピーしてくれます。しかも、自動的に『Tripper Plus』の中にフォルダを作成し、その中にコピーしてくれます。次回にクイックバックアップするときには、自動的に作成された別のフォルダに画像をコピーしてくれるので、上書きして前の画像が消えてしまった、とか、1つのフォルダの中に無茶苦茶大量の画像データが入ってしまって整理がつかない、といったことはありません。手軽にどんどんコピーできるクイックバックアップですが、デメリットといえば、フォルダ名が自動的に作成されるので、整理するときに目的の画像がどのフォルダに入っているのかがすぐには分かりにくいことがある、といった点です。

 続いて、バックアップ。これも、メモリカードの中に入っているデジカメ画像を丸ごと『Tripper Plus』の中にコピーするのですが、『Tripper Plus』に作成するフォルダ名を指定することができるのです。しかも、フォルダ名には、半角のアルファベットと数字、記号、そして空白が使え、これを前半8文字と後半3文字の組み合わせで使用できます。つまり分かりやすいフォルダ名を創っておいて、あとで整理するときにすぐに目的の画像がどこにあるのか探し出せるようにしておくことができるわけです。例えば富士山で撮影した画像をコピーするときに「FUJI.001」としたり、ディズニーランドで3回目にコピーするときには「DISNEY.003」としておけば、簡単に画像を探し出すことができるようになるわけです。

 そして、HDDに移動というのは、メモリカードのデジカメ画像にコピーし、そしてメモリカードのデータを削除します。クイックバックアップとバックアップは、作業が完了したときに、メモリカードの中と『Tripper Plus』の中で、同じ内容のデータが2つ存在することになりますが、HDDに移動というのは作業が完了したときには『Tripper Plus』の中だけにデータが残るというものです。つまり、メモリカードの中からデータが消えてしまいますので、メモリカードをデジカメにセットしただけで、撮影残り枚数が最大にまで増えるので、そのまますぐに撮影を再開することができるというわけです。ちなみに、フォルダ名は自動的に作成されずに自分で設定することができるタイプになっています。
 大まかな流れはクイックスタートガイドの「操作の流れ 画像ライブラリ(フォトサーバ)編」に掲載されていますが、いちばん最初のときはマニュアルで確認しておいた方が良いでしょう。機械の操作が苦手なヒトは、十字キーの操作に慣れるまでマニュアルをプリントしておいて、見ながら操作した方がいいかもしれません。といっても、画面の対話は日本語表示なので、慣れてしまえばホントにたいした作業じゃあないですけれどね。では、実際に作業してみましょう。



まずはメモリカードをセット。
続いて「▼」を1回押す。
「ENTER」ボタンを押せばバックアップ開始。作業はホントにこれだけでいいのだ。

   まず、画像をたくさん保存した大切なメモリカードを『Tripper Plus』にセットします。CFカードやマイクロドライブならそのまま挿せるし、スマメやSDカードなどの場合は市販のアダプタを使います。次に『Tripper Plus』の電源をオンにします。液晶画面が無事に表示されてバッテリが充分あることを確認しましょう。

 

 続いて「十字キー」の下を向いた矢印「▼」を1回クリックします。すると、画面は「クイックバックアップ」の左側に手のマークが出てきて項目を指してくれますから、この状態で「ENTER」ボタンを押します。あとは、『Tripper Plus』がハードディスクの中とメモリカードの中の情報を自動的に取得してくれて、コピーを自動的に開始してくれます。

 

 やることといったら、画面に「バックアップ終了」という表示が出てくるのを待つだけです。しかも、「バックアップ終了」が表示されたら作業は終了。確認のために「ENTER」ボタンを押せばすべてのコピー作業は終了です。え、なんだかレビューになっていないですか? でもクイックバックアップなら、ホントにこれだけでいいんです。まぁ、こんなに簡単だから「救世主」なーんて言ってお薦めしているんですけれどね。

 


 
■外部バッテリで長時間動作させることもできるのだ
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 こんなに簡単にメモリカードのデジカメ画像データをバックアップできるので、こりゃぁもう使わにゃぁ損、損、って感じですよね。ということで、取材や旅行の際には大活躍してくれております。ちなみに、わたくし自身はクイックバックアップばかりを使っています。というのも、最初のうちはフォルダ名を指定してバックアップしていたんですが、デジカメ画像をコピーする段階で一所懸命整理しても、後でいろいろとフォルダ名を変更したくなっちゃうんですよねぇ。そうすると、パソコンに接続してからハードディスクの整理をするのと同じ感覚で作業をした方が遙かに楽ですからねぇ。それに、自動的に作成されるフォルダ名も、操作をしている日付を基準にして自動生成されているんですよ。だから、思っていたよりも自動生成されたフォルダ名も使いやすいし…、そんなわけでもっぱらクイックバックアップで楽をしております。そうそう。コピーの最中などは『Tripper Plus』のハードディスクが動いているわけですから、振動を与えないようにじっと我慢、の方が良いでしょう。
 ちなみに、『Tripper Plus』を旅のお供にするときには、外付けバッテリだけ一緒に持参するようにしています。この外付けバッテリは、『Tripper Plus』内蔵バッテリが容量不足でピンチになったときにサクッと接続すると、また長時間屋外でも『Tripper Plus』が使えるようになるという優れモノです。しかも、ちゃんとバッテリの容量残量がボタンを押せば分かるような仕組みまで搭載されています。


外付けバッテリーは、ちょうどDVテープ4つ分くらいの大きさだ。(チョット強引かな?)。
こんな感じで接続して使用する。
ボタンを押すことによってバッテリー残量が確認できる。

  外付けバッテリーはそんなに大きくないので、『Tripper Plus』付属のキャリングケースに入れておけば邪魔になることはありません。サイズは、デジタルビデオカメラのDVテープ2つ分くらいですかねぇ。厚さも2つ分くらい。まぁ、DVテープを4つ持っている感覚でしょうかね。

 

 ホントは、ACアダプタも持参した方が良いんでしょうけれど、邪魔になるし、外付けバッテリーさえ持っていればなんとかなりますから。大体ペンション辺りの部屋だとだと、まともにコンセントが無かったりしますからねぇ。テレビや暖房でふさがっていることが多いし、空いていてもルームメイトが携帯電話の充電なんか始めていたりして。

 

 それに、バッテリパックも念のために持っていっているだけで、2泊3日くらいの旅行ならバッテリパックも使うことさえほとんどないんですよ。まぁ、この二つをキャリングケースに入れておけば、メモリの残量を気にせず思う存分にデジカメで撮影を楽しめるというわけです。ホントにお薦めですよ。

 

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