今年の4月末日に、私としては珍しくハウスミュージックを聴きに(若い子は踊りに、と書くんでしょうけど…)、渋谷は O-East にある Duo に行ってきました。実際は行ったというより、一緒に仕事をしているデザイナーの岩井君に、無理やり連れて行かれたと言った方が正しいんですけど。で、お目当てのアーティストはというと、国内よりも国外で圧倒的に高い評価を受けている、Daisuke Yamagishi 氏のソロプロジェクト、OMB です。オヤジの私としては、ハウス系やトランスミュージックはあまり得意じゃないので、OMB の Yamagishi 氏に許可をもらって、撮影に集中させてもらうことにしました。 Yamagishi 氏は男性なので、私の被写体ではもちろんありません。(笑) じゃぁなぜ撮影したのかといいますと、OMB のステージにダンサーの Kurio & Peco が登場して、ベリーダンスを披露すると聞いたからなのです。(笑) Yamagishi 氏には申し訳けないけど、私のカメラのメモリーカードは、Yamagishi 氏 1割、 Kurio & Peco 9割という、とっても失礼な内容になってしまいました。 本題に入りましょう。この Duo でのベリーダンスの撮影は、前回のような狭いライブハウスでの撮影よりもさらに難しいものでした。まず、私はあくまでも観客として会場にいたわけで、撮影できる場所が限られていたことです。広い Duo の会場には、踊っている観客がいっぱいで、ステージを撮影するには2階席しかありませんでした。よって、400mm ( 35mm 換算 ) の望遠ズームで撮影するしか方法がありません。当然、ストロボはご法度です。 会場のスポットライトは、前回のライブハウスよりも明るいのですが、ステージ背後にあるスクリーンにプロジェクタで映像を投影する演出のために、スポットライトが照射されることは稀です。照射されたとしても、目まぐるしく回転したり色が変わります。
Yamagishi 氏は男性なので、私の被写体ではもちろんありません。(笑) じゃぁなぜ撮影したのかといいますと、OMB のステージにダンサーの Kurio & Peco が登場して、ベリーダンスを披露すると聞いたからなのです。(笑) Yamagishi 氏には申し訳けないけど、私のカメラのメモリーカードは、Yamagishi 氏 1割、 Kurio & Peco 9割という、とっても失礼な内容になってしまいました。
本題に入りましょう。この Duo でのベリーダンスの撮影は、前回のような狭いライブハウスでの撮影よりもさらに難しいものでした。まず、私はあくまでも観客として会場にいたわけで、撮影できる場所が限られていたことです。広い Duo の会場には、踊っている観客がいっぱいで、ステージを撮影するには2階席しかありませんでした。よって、400mm ( 35mm 換算 ) の望遠ズームで撮影するしか方法がありません。当然、ストロボはご法度です。 会場のスポットライトは、前回のライブハウスよりも明るいのですが、ステージ背後にあるスクリーンにプロジェクタで映像を投影する演出のために、スポットライトが照射されることは稀です。照射されたとしても、目まぐるしく回転したり色が変わります。
●高速シャッターが無理なら…
望遠ズームを使うしかなく、会場はひたすら暗いと、難しいロケーションであることはわかりました。ではどうすればいいのでしょうか? 前回書いたように、なるべく明るいレンズを使うとしても、400mm というテレ側を使うのであれば、当然レンズは暗くなります。ISO 感度を増感させたとしても、どうしてもシャッタースピードは低速になってしまいます。であれば、ここは開き直って、スローシャッターならではの撮影に集中することにしましょう。
●流し撮り風の写真
というわけで、写真3、写真4のような撮影をしてみました。これはダンサーが体を中心にして回転しながら、衣装をたなびかせている写真です。ISO 感度が 3200 なので、さすがにノイズがたくさん出ていますが、雰囲気は十分に表現できていると思いますがいかがでしょうか? この写真のキモになったのは、回転はしていてもダンサーの体がブレていないことです。これは私の技術じゃなくて、被写体のダンサーがプロだからですね。完璧に体を中心にして回転しているのは、さすがプロです。
●比較的速いシャッタースピードで連写!
スローシャッターでの流し撮り写真も面白いですが、少しだけシャッタースピードを速めに設定 ( 1/80 秒 ) して、連写で撮影してみましょう。1/80 秒でははっきり言って暗いわけですが、偶然明るいスポットライトが当たって、写真4のような絵が撮れることもあります。光や被写体の動きが予測できないのなら、連写という方法がベストかもしれませんね。
さて、前回と今回の2つの記事で、北海道の R.T さんからいただいたご質問への回答記事とさせてもらうわけですが、いかがでしたでしょうか? もしかしたらご希望の回答とはいかなかったかもしれませんが……。とにかく、写真は撮影に十分な光がないと、いかんともしがたいものですね。どうしても暗い場所で撮らなければならないときは、そのロケーションにある壁や天井、そして照明などをよく観察して、臨機応変に対処することがカメラマンに望まれていることです。もちろん、被写体の特性もよく観察して、面白い絵を撮る工夫を考えてみてください。それではまた次回。