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〜 温泉宿で浴衣姿を撮影 〜 |
2003/10/29 |
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■衣装は前打ち合わせが重要 |
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約1ヶ月のご無沙汰でした。最近、レタッチ講座ばかり更新していたので、撮影術と回数に差がでてしまいましたね。だからって別に撮影をしていなかったわけじゃなく、最近はタレントの宣材写真(プロフィール用やプロモーション用に撮る写真のこと)を撮っていたのです。そんなこんなで、スタグラ用の撮影チャンスがめぐってこなくて……。ネタもなく………、おっとっと。そのうち、撮影講座をリニューアルしようかと思っています。もし、こんなことをやって欲しいなんてのがありましたら、ご意見ください。
さて今回は……、季節が大分ずれてしまいましたが、伊豆の大沢温泉ホテルから浴衣の写真をお届けします。
●衣装に興味を持とう
今まで女性を撮るときの注意点をいくつかあげてきましたが、「衣装」も最も注意すべき要素のひとつです。衣装によっては写真の表情が大きく変わるので当然ですよね。撮影旅行に出る前に、女性の衣装のチェックをすることは重要です。今回の伊豆ロケのときは、佑紀ちゃんに前もってあるタレントの写真集を見せて、「こんな感じで撮りたい」、「こんな雰囲気の場所で撮るから」ということを伝えて、それに見合った衣装を用意してもらいました。本当は一緒に衣装を選ぶことができれば最高なんですけどね。本格的なロケになれば、スタイリストさんが衣装の面倒をみてくれるので、その場合はスタイリストさんとの打ち合わせが重要になります。私の場合は、レタッチ講座にときどき出てくる澤口留美がスタイリストとメイクの両方を担当してくれるので、今回も会社にある衣装を何着か持って行きました。
こう書くと、ここで載せている浴衣の写真も、綿密な打ち合わせのもとに撮影されたんだなぁ、なんて思うかもしれませんが、実は浴衣のことはすっかり忘れてしまっていて、佑紀ちゃんを車に乗せて東京を出発してから、車内で突然思い出したんです。
私 |
「あああああ、浴衣を持ってきてって言うの忘れてたよ〜!」 |
佑紀 |
「(笑) 持ってきましたよ!」 |
私 |
「ホント!よかったぁ。んでどんな色?」 |
佑紀 |
「緑で、帯は赤です」 |
と、まぁ、情けない話ですが佑紀ちゃんの用意周到さに助けられたロケだったわけです。
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■ロケ地と衣装のマッチング |
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ロケ地の風景がいいから、モデルの着ている衣装もいいから、と、ただ単純にそこでシャッターを押せばいいというわけじゃありません。背景と衣装が美しくマッチすることを考えなければなりません。たとえば、写真1や写真2の背景をそのままにして、頭の中で浴衣の色を赤系に変えてみてください。雰囲気はがらっと変わってしまいますよね? これまでに撮った写真が、意図したイメージとなんか違うと感じたことがあったとしたら、それは衣装と背景が、イメージにマッチしていなかったのではないでしょうか。
●いろんな場所に移動してもらう
まず、ロケ地に着いたら衣装に着替えてもらい、モデルと一緒に撮影ポイントを探すためにあちらこちらに移動してみましょう。限られたスペースしかない現場でも、実際に移動してみると思わぬ発見があるはずです。また、モデルは同じ場所にいてもらっても、カメラマンの位置によって、写真は表情を変えます。
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■ストロボはバウンスさせて |
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最後に、またまたストロボの話を。今回掲載した写真はほとんどがストロボを使っています。ストロボを使っていない場合は、レフで光をかき集めています。なにしろ雨でしたので、かなり暗かったのです。
ストロボの使い方は以前にも書きましたが、室内でストロボを使うときはバウンス(壁や天井に反射させる)発光することが重要です。
直接モデルに光を当ててしまうと背景が黒く死んでしまいますからね。もちろん、そういうイメージを狙った場合は除きますが。
写真7はモデルの左側にあった「ふすま」にバウンスさせて撮ったものです。このとき、反対側、つまり、モデルの右側に黒い壁などの暗い背景があると、写真7のように顔や体に影ができて、なんだかいい雰囲気の写真になります。バウンスさせる方向によって影の出る方向が変わるので、いろいろ試してみましょう。
バウンス発光させるには、外部ストロボは必須です。カメラに内蔵しているストロボでは、照射角度を変えられませんからね。それから、できれば、外部ストロボをカメラのホットシュー(ストロボなどのオプションを取り付ける場所)に直接つけないで、ストロボケーブルを使ってカメラから離せるようにすると、もっといろんな表情の光が楽しめます。いずれ、そんなストロボの使い方をご紹介したいと思っています。
それではまた次回。
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