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女性の撮りかた講座
第2回 構図と光の使い方に定石なし
〜 フレーミングと光の見極め 〜 2003/6/11
 
女性を綺麗に撮るコツ その4
 ■キレイに見える構図とは?
女性を綺麗に撮るコツ その5
 ■逆光を上手に使うコツ
プロのモデルにインタビュー
 ■saraに聞きました
プロのカメラマンにインタビュー
 ■若林直樹のフレーミングテクニック
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  キレイに見える構図とは? このページのトップへ  

 先週、アングルの話を少し書きましたけど、今週のテーマは構図についてです。写真のハウツーを読むと、よく構図とかフレーミングとか書いてありますね。構図とフレーミングは同じ意味なんですけど、これって女性の写真を撮る上でもとても重要なことなんです。だから、「今更フレーミングかよ」なんてつれないこと言わないで、知ってる方はもう一度おさらいのつもりで読んでくださいね。

●絵心を持ってますかぁ?

 写真の構図は、絵画を描くときに考える構図と同じです

「そんなこと言われても絵なんて描かないからわかんねぇーよ」っていう人もいるでしょうが、ワンランク上の写真が撮りたいのであれば、別に絵を描く必要はありませんけど、絵画を鑑賞するくらいの余裕は持ちたいですね。絵画じゃなくて漫画でもいいと思いますよ。優れた漫画は一コマ一コマで良く考えられた構図を採用しています。私は写真と絵画、そして漫画は同じ次元で語れる作品だと思っていますから、それらに触れることで、そこにある構図のテクニックを盗むわけです。良い写真を撮るために絵や漫画を描くテクニックは必要ありませんが、良い絵をちゃんと鑑賞できる絵心はと〜っても重要です。逆に絵心のある人は、写真のテクニックがたとえ稚拙でも魅力的な写真を撮るものですからね。

●良い構図ってなに!

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写真1 写真をClickで拡大
  モデル : 寺崎佑紀
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写真2 写真をClickで拡大

 さて、それでは良い構図とはどんなものなのでしょう。残念ながら、一口に「これだ!」ということはできません。つまり構図に定石はないということです。昔だと悪い例にされていた構図でも、今見ると魅力的な写真というのはあります。
 ちょっと抽象的で逆説的になってしまいますが、私は撮った人の被写体に対する想いが感じとれる写真が、結果的に良い構図の写真なんだと思います。特に女性の写真のときは、構図から撮った人のエロティシズムを感じさせて欲しいと常々考えています。

 「結局、抽象過ぎてわかんねぇ〜」という人のために、もう少し具体的に説明しましょう。

●モデルをどう見せたいかを考える

 写真1を見てください。私は寺崎佑紀ちゃんというモデルに大人の女性(まだ21歳ですけどね)という印象以外に、なぜか母性を感じてしまうんです。だから、彼女を撮るときはソフトだけど芯の強いイメージで表現したくなるんです。そ ういったアプローチで撮影するときは、カメラの視点を下げてモデルを少し見上げる感じで撮影します。 これはいわば子供の視線です。だからもちろんウエストショットにします。ウエストショットとは、ウエストより上をフレーミングする撮影方法、つまり胸を入れての撮影になるわけですな。子供にとって母親を象徴するものといえば「おっぱい」ですからね。 もちろんそこにはエロティシズムはありません。 どちらかといえば、母親愛して父親憎むといったエディプスコンプレックスにも似た感情ですね。(笑)  屁理屈はさておいて、女性を撮影する前に、モデルに対して持っている自分のイメージを再確認してみましょう。 そして、私がやっているように、そのイメージをどうやったら表現できるかを考えましょう。カメラマンって、そうしたことを考えながらモデルと会話しなければならないんだから、大変な頭脳労働なんですねぇ……。

●視線が大切!

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写真3 写真をClickで拡大

 写真1が子供の視線なら、写真2はカレシの視線です。私が持つsaraちゃんのイメージはコケティッシュな魅力なので、もし自分がsaraちゃんの恋人ならどんな視線で彼女を表現したいかを考えます。やっぱり、女性の魅力のひとつがボディラインなのですから、それを強調して表現することはとても重要です。写真2ではモデルに真横を向いて背筋を伸ばしてもらい、肩から胸のラインを強調しています。また、逆光で体の輪郭を強調しながら、絞りを開放にして被写界深度(後日解説します)を浅くし、背景をぼかすことでモデルを浮き立たせています。 もうひとつsaraちゃんの特長は脚が長いこと。写真3はカメラの視点をぐっと下げ、モデルを見上げるようにしてフルショット(全身を写すこと)で撮影することで、脚の長さを強調しました。

●フルショットはつま先に注意

 写真3のコメントにも書きましたけど、全身のショットを撮るときに気をつけなければいけないのは「つま先」です。素人の作品で多いのがつま先や膝下が切れてしまっている写真です。作品によってはそれでもいいときがありますが、通常のポートレートでフルショットで撮影するときは、つま先まできちんとフレームの中に入れましょう。

●ウエストショットは頭上に注意

 もう一度写真1を観てください。これは典型的なウエストショットです。このとき気にした方がよいのは、モデルの頭からフレームの端までに適度な空間を作ることです。この適度ってのがいい加減なんですが、人によっては「こぶし一個分」を目安にしているようです。こぶし一個分くらいあいていると、写真全体を見たときに、窮屈な感じがしないのでこれが適度ということになるんでしょう。私もこぶし一個分を目安に撮影していますが、Photoshopなどで最終加工するときにトリミングしますから、ちょっとタイト、つまり空間が少なめになってしまいます。逆に空間を大きくあけることをルーズといいます。ウエストショットの写真で頭上がルーズすぎる写真は、なんとなくバランスが悪くなります。素人に多いのがこの手のルーズな写真です。これは、フォーカスをあわせるときにモデルの顔をファインダーの中央に置いてそのままシャッターを押していることが考えられます。前回、私がモデルの喉元を狙ってシャッターを切っていることを書きましたが、これは、頭上をルーズにしないで、バランスの良い構図になるように心がけているからなのです。

●フォーカスロックして構図を再検討しよう

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写真4 写真をClickで拡大

 今のカメラのほとんどは、被写体に自動でピントが合うオートフォーカス(以下AF機能)機能が付いています。しかし、この機能も万能ではありません。なぜなら、多くのAF機能がファインダーの中央にある被写体にピントを合わせるように設計されているからなんですね。たとえば、写真4の右側の写真のような構図でシャッターを押すと、空にピントが合ってしまい、モデルの顔がボケてしまうことがあります。こうした構図で撮影したいときは、写真4の左側の写真のように、ピントを合わせたい場所をファインダーの中央にしてから、カメラのシャッターボタンを半押しにします。AF機能が付いたカメラは、こうすることでフォーカスをロックさせることができるのです。フォーカスロックしたら、シャッターを半押しにしたまま撮りたい構図になるようにカメラを移動させて、そこでシャッターを押し込みます。こうすると、フォーカスロックした場所にピントが合ったまま、狙った構図の写真が撮れます。

●写真2と写真4は良い構図なのかぁ?

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写真5 写真をClickで拡大
  モデル : 寺崎佑紀
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写真6 写真をClickで拡大

 写真4を観て、「こんな構図でいいのかぁ?さっき言ってたことと正反対じゃないか!」と思った人もいることでしょう。いいんです。構図に定石はないと冒頭に書きましたよね。写真4はフォーカスロックの説明のために撮った写真なので、あまり良い絵にはなっていませんが、要はモデルの頭上に広がる空と街灯も入れた絵が撮りたければ、こうした大胆な構図にしても構わないんだということが言いたいんです。それでも、ただ大胆な構図になればいいわけじゃなく、そうすることで何かが表現できなければ意味がありません。 たとえば写真4の右の構図なら、画面の大半を埋め尽くす空がモデルの心象風景としての何かを表現できていればいいんです。その「何か」は自分で考えてくださいね。
 さて、写真2もウエストショットなのに頭上にこぶし一個の隙間がありません。それどころかモデルの頭がフレームアウトしています。それでも、これもOKなのです。もし、構図に定石があるとしたら、被写体の一部がフレームから外れても、見せたいものを大きく撮る。見せたいものが際立つように撮る。というところでしょうか。私は、写真5写真6のように被写体がファインダーを埋め尽くすくらい大胆な構図が個人的には好みなんですよ。

 こんなんで、構図についてはわかっていただけたでしょうか。ん…?「わかりにくい」……。そうかもしれませんな。でもね、「こうしてこうやってこう撮るといい絵ですよ」なんてのがあるんだったらプロはおまんまの食い上げです。こうやって「女性の撮りかた講座」なんてのをやってはいますが、実は撮影しているときに理屈や理論なんて頭にないし、もっと暴露しちゃうと撮影の基本すら考えてないんですよ。直感的にこんな絵が撮りたいな、なんてことしか考えてないんです。実際、撮影した後から理屈を付けていることの方が多かったりして……。だめですか?こんなこと書いちゃ……。

 

  逆光を上手に使うコツ このページのトップへ  

 「写真は光の芸術だ!」などと良く言われます。この「芸術」って言葉は個人的に好きじゃないんで、これっきりしか使いませんが、実際、写真は光を上手に使ってなんぼのものなんですね。屋外の同じロケーションでの撮影でも、時間帯や季節でまるっきり違った絵になるのは、天候はもちろん、太陽の角度が要因です。また、モデルを立たせる位置やカメラマンの位置でも写真は表情を変えます。これもモデルに当たる光の角度によるものですね。この光ってやつをきちんと掌握して、思い通りの絵が描けるようになれば、もう素人は卒業と言ってもいいでしょう。この光の使い方ってヤツは結構奥が深いので、少しずつ紹介していきましょう。

●逆光は女性をキレイにする

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写真7 写真をClickで拡大

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写真8 写真をClickで拡大

 というわけで、今回は「逆光」(被写体の後ろからあたる光のこと)の使い方についてです。「逆光って基本的に使っちゃいけない光じゃないの?」と思った人もいるでしょうね。ところが、女性を撮るうえで欠かせない光が逆光なのです。写真7のように逆光は、被写体の輪郭に光のラインを作ってくれます。 もし写真7を順光(被写体の正面からあたる光のこと)で撮影するとどうなると思いますか?  順光だと、モデルの顔は明るくなりますが、モデルの髪の毛が背景の緑に溶け込んでしまうことでしょう。

●逆光にはストロボを使う

  写真7は単純に逆光だけで撮影したものですので、モデルの顔が少し暗くなっています。これではあまりいい写真とはいえません。そこで写真7と同じロケーションで、撮影した写真8を見てください。違いはなんだかわかりますか?

 答えは簡単ですね。そうですストロボです。逆光で被写体の輪郭を浮かび上がらせて、暗くなりがちな顔はストロボで明るくします。この写真は至近距離からストロボを発光させているために、「ストロボを使いましたよ〜」って感じがモロにしますが、光量が調節できるストロボなら、少し弱めに発光させてやるといいでしょう。光量が調節できないストロボの場合は、被写体から離れてズームで撮影します。つまり、距離によって光量を調節するってわけですな。

 屋外のしかも晴れの日でも、ストロボは結構役に立ちます。例え順光であっても被写体より背景の方が明るいときなどは、ストロボを使ってみましょう。

●レフ板を使ってみる?

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写真9 写真をClickで拡大

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写真10
写真11
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 逆光で暗くなった顔を明るくするには、ストロボ以外に「レフ板」という手があります。レフとはReflector(反射板)の略で、白や銀の反射幕に光を反射させ、被写体を明るくできます。レフ板と聞くとなんだか大げさな感じがするかもしれませんが、畳くらい大きなものから折りたたんでポケットに入ってしまうくらい小さなものまで、大きさも形もさまざまなものがあります。モデルの顔だけに光を当てるのなら、小さなサイズのレフでも十分ですし、折りたたみタイプなら持ち運びも楽です。写真9は私が普段携帯している折りたたみタイプのレフ写真10を使って撮影したものです。このレフは直径60cmくらいで、折りたたむと25cm程度になります。「レフなんて持ってね〜よ」って人は、手近にある白い紙でもいいんですよ。日差しが強いときは自分が上半身裸になって、レフ板代わりになるってのも手です。その場合、モデルにかなり接近しなければならないわけで、モデルとの仲がかなり親密でないと、セクハラで訴えられるかもしれませんけど。

 冗談ぽく書きましたけど、人の肌のレフ板ってのは、白い紙や本物のレフよりもいいんです。人の肌から反射する光ですから、モデルの顔を照らしても不自然じゃありません。そうそう、人肌レフで思い出しましたが、モデルに接近して撮影するときに注意しなければならないことがあります。それはカメラマンの着ている服の色です。白や黒、グレー以外の服を着ているときにモデルに接近して撮影しないこと。服の色が反射して顔色が変になることがありますから気をつけてくださいね。

●ハレーションに注意!

 逆光撮影するときの注意点としては、「ハレーション」を防止することです。ハレーションとは、光源からの光が直接レンズに入って、画像の一部が白っぽく濁ることをさします。逆光撮影のときは、カメラが向いている方向に光源があるわけですから、特にハレーションが起きやすくなるわけです。写真7写真8は少しだけハレーションを起こしているのがわかるでしょうか。ハレーションのために、画像全体のコントラストが少し落ちています。

 ハレーションの対策としてもっとも簡単な方法は、レンズフードを装着することです。ハレーションはファインダーを覗いている状態でも確認できますから、どうしてもハレーションが起きてしまうようなら、黒い紙などで光をさえぎるのも手です。応急処置としては手の平でもOKです。

●半逆光ならハレーション対策もOK

 完全な逆光はハレーション対策(ハレギレともいう)が大変ですが、半逆光なら写真12のようにハレーションのないコントラストの高い写真が撮れます。

●露出を制御して逆光上手になろう

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写真12 写真をClickで拡大

  写真12はレフ板もストロボも使っていませんが、モデルの顔が写真7よりも明るいのがわかりますか?このヒミツは少し難しいかもしれませんが、「露出」にあるんです。あっ、肌をさらけ出すことじゃありませ………、誰もそんなこたぁ思わないか……。「露出」とは、レンズを通る光の量のことで、デジタルカメラでは「絞り」と「シャッタースピード」、そして「ISO感度」で露出を制御します。「ISO感度」のことは今回は横に置いておいて、ここでは「絞り」と「シャッタースピード」を使った露出制御について少しだけ説明します。カメラのレンズを人間の目に例えると、「絞り」は目蓋の開き具合、「シャッタースピード」は目を開いて綴じる瞬間の速度です。なんじゃそりゃって感じですが、目蓋を大きく開くと目に光がたくさん入りますよね。逆に目を細めると光はあまり入ってこなくなりますね。人間は光がまぶしいと目を細めるじゃないですか。つまり、目蓋の開き具合によって目に入る光の強さをコントロールしているわけですよ。(実際には目の虹彩を使っているんですけどね…) 「絞り」はこれと同じで、レンズを通して入ってくる光の強さを制御する機能です。これに対して「シャッタースピード」は、「絞り」で制御した光の強さを、どれだけの時間通すかを制御する機能です。強さと時間で制御された光の量が「露出」というわけです。なんとなくわかりました?

 「露出」が理解できたら次は「AE機能」について少しだけ説明します。ほとんどのデジタルカメラには「露出」を自動で調整する「AE機能」というものがあります。これは、レンズを通して入ってくる光の量が適正になるように、自動で調整する機能です。「適正」という言葉はとーってもいい加減な言葉なんですけど、要は見た目に可もなく不可もない程度の明るさということです。(さらにいい加減な説明になったな) 通常、逆光撮影時にAE機能が働くと写真7のように被写体が少し暗くなります。逆光だと背景に強い光があるために、画面全体が明るいのだとAE機能が判断して、光の量を少なくするように働いてしまいます。つまり、光を弱くして光を入れる時間を短くしてしまうわけです。このために、逆光の写真は被写体が暗い写真になりやすいわけです。AE機能についても、なんとなくわかりました?

 さて、話を戻しましょう。 写真12の被写体が半逆光なのになぜそこそこ明るく撮れているかの説明です。この写真では、逆光がレンズに入ってこない比較的暗い場所で一度露出を固定してから、撮りたい構図にカメラを移動して撮影する「AEロック」という手法をとっています。つまり、最終的に撮りたい構図でAE機能を働かせなくする方法です。こうすると、逆光で暗くなりがちな顔を適正露出にして撮影できるわけです。AEロックはフォーカスロックと同じで、シャッターを半押しにした状態で機能します。

 絞りとシャッタースピードが全てマニュアルで操作できるカメラなら、絞りとシャッタースピードを全て自分で設定して好みの明るさにする方法もあります。また、AE機能を使いながらも、露出を手動で補正するという方法もあります。こうした方法は後日あらためて紹介しましょう。

 次回は室内での撮影を中心に、光の使い方についてもっと踏み込んでみましょう。それではまた来週。

 

  ■どんなふうに撮ってもらいたい? このページのトップへ  

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写真13 写真をClickで拡大

Q.saraちゃんのモデル暦は?

sara 「まだ日が浅くて、ちょうど1年くらいですか…ね」

Q.モデルになったきっかけは?

sara 「広告モデルになりたいと以前から思っていたんですね。それで今の所属事務所でオーディションの募集をしているのを雑誌で見かけて、迷わず履歴書おくっちゃいました。でも事務所の人に言われたんですけど、履歴書の写真がすんごい野暮ったかったって…(笑)」

Q.事務所の社長は「このこはキレイになる!」って言ってたけどね

sara 「ほんとですか?(笑) 私、太りやすい体質なんで、自分で作ったスペシャルダイエットプログラムを実行中なんですよ。もうちょっと気を抜くと太っちゃう」

Q.saraちゃんは撮影されるときにどんなことに注意している?

sara 「私はあまり経験がないので、できるだけ自然体な自分が表現できるように心がけています。それでも、カメラマンさんから要求されるポーズや表情によっては少し照れちゃうときがありますけどね(笑)」

Q.照れてる表情もいいときはあるけど、照れすぎるとダメだよね

sara 「それ、いっつも注意されるんですよ〜。だから今は自信を付ける訓練をしてます。私はプロなんだ! 私は野暮ったくないんだ! ってふうに(笑)」

Q.水着やセミヌードの撮影もしてるけどそんなときは照れないの?

sara 「そうですねぇ…。そういうときの撮影の方が割りと照れないですね。服着てるときより根性が座っちゃうんですよ。私。変わってるのかなぁ…」

Q.水着に抵抗はない?

sara 「別にないですね。いやらしく撮られるのはいやですけど、見えそうで見えないちょっとエッチでキレイな写真になるならどんなことでもやりますよ。……えっ? お、オールヌードはやですぅ〜」

Q.どんなロケーションで撮影されるのが好き?

sara 「今はスタジオの方が多いんですけど、やっぱり自然の中で撮ってもらいたいですね。海とか山とか川とか…。屋外の撮影はより自然な表情でいられるんです」

Q.最後にStudioGraphicsの読者に一言

sara 「来週の私の写真は水着で〜す!楽しみにしていてくださいねぇ〜。……とか言いましたけど、もっと痩せなきゃわたし。ああぁ……」

 

  ■普段から景色を切り取る癖を付けろ!  若林直樹 このページのトップへ  

Q.若林さんの好きなフレーミングとは?

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若林 「人物写真の場合だよね。うーん、両極端なんだけど、大胆なアップと人物が背景の一部になるような超遠景の構図かな。大胆なアップってのは、フレーム全体が顔!ってな感じで…」

Q.アップのときのフレーミングのポイントは?

若林 「フレームの中の目の位置とバランスだね。どんな絵にするかにもよるけど、目の位置で絵は随分と表情を変えるからね。基本としては目線の先の空間を広めに取ることが大切だと思うよ。それでも切迫した表情の絵にしたいときは逆に目線の先を狭めたりするけどね。いずれにしても、ちゃんとバランスを考えて撮影すれば、後から無駄なトリミングをしなくても済むからね」

Q.遠景の写真のポイントも教えてください

若林 「たとえばとても印象的な風景があるとするよね。そこに人を遠景で置いて撮影する場合は、静物画のように佇んでもらったりするね。そうすることで風景に溶け込んでもらう。逆に、何の変哲もない風景だったら、思いっきり大胆なポーズで動いてもらうよ」

Q.最後に読者へフレーミングのコツを教えてください

若林 「言葉にするのは難しいよね。 普段撮影しているときは理屈で考えていないからね。直感で撮ってるともいえなくもないけど、直感だとしたら、それは経験に裏付けられたものだからね。だから皆さんは基本的なものを十分に身に付けてくださいってことかなぁ…。プロの写真を鑑賞したり、そう、絵も見て欲しいし、それから普段歩いているとき、旅行しているときなど、印象に残るような景色があったら、それをどう切りとるかを常に考えているといいだろうね。つまらない景色でも、切りかたによって面白くなるからね。女性の撮影も同じで、どう切ったらきれいに撮れるかを考えることが大切だよ。オーソドックスなフレーミングってのはとっても大切で、そこから発展させて自分だけのフレーミングを見つけてもらいたいね」

 

 
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