コンテンツのトップページへ 髭達磨・薮田織也のプチ日記
 2005年 1月 25日 火曜日 偽札と Photoshop
 
ートツだが、昨年からやたらメディアを騒がせている「偽札」事件のことを書くのだ。すでにいろんな人が「偽札」についていろいろ書いているが、髭なりの所感を綴りたいと思うのだ。
 実は最近、知人からこんなことを言われた。
「お前なら Photoshop を使って簡単に作るだろ?」
「何を」
「偽札だよ、偽札」
「おいおい、作れると作るには大きな差があるぞ。まるで俺が作ってるみたいな言い方はやめてくれよ」
  失礼な話である。いくら日常的に Photoshop を使っているからといって、Photoshop で偽札なんてものを作ったこともないし、作ろうと思ったことすらない。えっ? 「上の写真はなんだ?」って? コラージュですよ、コラージュ。いくらなんでも、これを偽札とはいえませんでしょ。……。とにかく、 Photoshop では偽札を作ったことはありません。Photoshop では。







ゃあ、騒動が落ち着いたら作るのかって言われても、やっぱり日頃愛用している大切な道具を犯罪には使いたくないよね。「Photoshop なんてたかがソフトじゃん」、と言われたとしても、そのたかがソフトに飯を食わせてもらっているわけだし、その食い扶持を使って犯罪に加担したら、やっぱり夢見が悪くなるってものだよね。だから、アイコラだってやらない。できるけどやりたくない。自分のリビドーはもっと生産的なことで昇華させたいからね。 それはともかく、「非常にお金に困ったらどうする?偽札を作るかもしれないだろ?」と聞かれたら……。う〜ん。やっぱり作らないと宣言したい。偽札で一時は潤ったとしても、すぐに自分のもとに災いとなって返ってくるしね。だって、偽札がこれ以上に流通し続けたら、紙幣の価値が下がって大変なことになっちゃうわけで、またすぐに貧乏に逆戻りだよ。それも日本国民全員がさ。どっかの国みたいに、パン一個が10万円だなんて世の中にはなって欲しくないからね。
 
▼写真1 お札
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偽札は作っただけで罰せられるので要注意。 えっ?この写真はって? 確かにヤバイな…。いろんな意味で…。



は、今から 23 年前のことだけど、偽1万円札を作ったことはある。……仕事でだよ。テレビ番組の。某テレビ局の美術部から、バラエティ番組の中で使うからって頼まれて作ったのよ。時代が時代だから、パソコンなんてものはなかったので、モノクロコピー機と G ペン、そして縫い針を使って作ったのよ。 「縫い針をどうするの?」 と思うかもしれないが、使い方を書いたら当局に睨まれるので書かない。悪しからず。もちろん番組用なので、表面だけしか作らなかったし、部分的に嘘の図柄を盛り込んで作った。「偽札」と知らない他のスタッフに見せても贋作とはわからなかったくらい正確に作ったものだ。もちろん、それが最初で最後の「偽札」作りだ。確かに、知人が言うように、Photoshop を使えるようになった今なら、それなりの「偽札」を作れるとは思う。だからって、腐ってもそんなものは作らない。「常識人ぶるなよ」と言われそうだが、そうじゃない。髭は気が小さいので、作れたとしても「使えない」わけなのだ。第一、これだけ偽札騒動で世間が騒いでいる今では、リスクが大きすぎるって。
 
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