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2004年 12月 8日 水曜日 |
長時間露光とストロボの手動発光 |
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リスマスも近づくと、夜景と一緒に女性を撮りたいなんてのがぞろぞろと輩出しだすわけだが、髭もそうした愛すべき輩のひとりでありたいと思っている。で、近い将来に復活する「女性の撮りかた講座」のために、当サイトでもお馴染みになった「藍海夏(あいかいな)」をシティホテルで撮りたいと思い、渋谷の某ホテルを予約したのだが………。藍海夏と諸々のスケジュールが合わずに断念。藍海夏は真面目な大学生なので、突然の撮影となると、なかなか授業を休めないのだ。
で、読者に対して非常に心苦しくもあり、個人的に残念でもあるのだが、モデルを澤口留美で我慢することにした。
の写真。一見すると普通の写真で、スローシンクロにすれば誰でも撮れるじゃ〜ん、と思うだろう。はい。誰でも撮れる写真です。いや、ここで言いたいのは、スローシンクロなんていうカメラ任せの機能は使わないで、やっぱりマニュアルで撮ろうよってなことなわけ。スローシンクロって便利だけど、イメージ通りの写真がなかなか撮れないじゃない。やっぱり手動よ手動。男なら、フォーカスも絞りもシャッタースピードも、ついでにストロボも手動発光だろうってことで、右上の写真を撮ったわけ。このネタは、「女性の撮りかた講座」の「第11回 夜景と一緒に女性を撮ろう」でやったのと同じだけど、あの時はあいにく窓の結露がひどくて、満足な夜景も撮れなかったので、再挑戦というわけだ。で、今回の写真と、第11回 夜景と一緒に…の写真を見比べてもらえばわかると思うが、今回の写真の方が夜景もクリアだし、画像もシャープだ。この違いはカメラの性能も関係しているけど、一番大きいのはシャッタースピード。
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FL40 というオリンパスの外部ストロボをマニュアルモードにして、手持ちでガイドナンバーと照射角度を微調整しながら、1秒という長時間露光で撮った。 |
OLYMPUS E-1 20mm
1秒 F5.6 ISO100
ストロボG/No. 6.4 WIDE 手持ち発光 |
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前回のは夜景の灯りも少なかったために、シャッターを5秒も開いてるから、いくらモデルに動くなと言ったところで多少のブレは出てしまう。今回は、モデルが我慢できる1秒にしてみた。もちろん、夜景が明るかったのも寄与しているが、全体的にクリアな写真になった。 |
トロボは手持ちにして、ガイドナンバーをマニュアルで調整。この写真の場合は、WIDEの6.4にして、モデルの斜め上方向から真っ直ぐに照射。まるで、室内の照明(蛍光灯)で撮ったような色になった。ところが、上の写真とまったく同じ条件で、ストロボの照射角度をずらすと、右の写真のようにもなる。これは、ストロボをレンズの左横くらいに持ってきて、真っ直ぐ照射したもの。影の出方の違いでそれがわかるだろう。にしても、色味がまったく違うのはどういうことだと思うだろう。この違いは、ストロボを発光させるタイミング。上の写真はシャッターを開けた瞬間にストロボを発光させているのだが、右の写真はワンテンポ遅くして発光させている。ストロボが発光している時間は結構長くて、1秒というシャッタースピードの、どのタイミングで発光させるかによって、被写体自体の露光時間が変わってくるというわけだ。個人的には右の写真のような影の出方と、色味が好きだ。女性の生々しさが出ていると思う。
年の1月スタート予定の新しい「女性の撮りかた講座(仮)」は、こんな風に、より突っ込んだ撮影術を披露していこうと考えている。キーになるのは「光」。楽しみに待っててください。
当たり前のことだが、光をどう演出するかが写真のポイントだ。ところが、日常的なポートレートでは、この光のことをあまり考える余裕がない。だから、偶然によい写真が撮れることはあっても、イメージ通りの絵作りはなかなかできない。写真が上手い人というのは、イメージ通りの絵作りをほぼ100%、いつでもできる人だと髭は思う。髭もそうなりたい。
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1秒という長時間露光の中間でストロボを発光させた撮ったもの。 |
OLYMPUS E-1 14mm
1秒 F5.6 ISO100
ストロボG/No. 6.4 WIDE 手持ち発光 |
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