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旅と写真のいい関係
#04 行くぜっ! 海外撮影旅行 <帰国編> 2013/08/07
 
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好評のうちにお送りしてきた「 柴田誠の 行くぜっ! 海外撮影旅行 」。最終回は、海外旅行が初めての人も、慣れている人も、知っておいて損はしない、旅のアイディアや裏技をお送りします。これから海外旅行を計画している人は、もう一度全5回を熟読して、楽しく失敗のない旅を楽しんでください。<はじめに>
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▼目次  

経由便と LCC のススメ

利用価値が高いハイシーズンの
ビジネスクラスとビジネスフロア
海外に行くなら
為替レートは要チェック
パッキングの極意
英語は喋れることよりも
読めることが大切
また行きたいと思える旅を!
 
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私が大好きな街、香港。市場には活気が溢れている。ここからならどこにでも行けそうな気になる。
 さて、今回は撮影旅行の番外編。これまでの連載で触れることのできなかった、知っていれば役に立つ、ちょっとした旅のアイデアや裏ワザを紹介していく。撮影旅行に直接関係のないこともあるが、旅をする上で役立つ情報だ。
   
■ 経由便と LCC のススメ
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 旅の計画を立てるとき、どこに行くのか、どうやって行くのかにまず頭を悩ませる。行きたいところはいろいろあるけれど、そんなに長い休みも取れないよという人は多いに違いない。そんなときこそ発想の転換をして、経由便を利用するという選択肢を加えてみよう。経由便は乗り継ぎが面倒だし、空港で乗り継ぎ便を待つのは時間がもったいないと思われがちだが、そこが発想の転換。中途半端に空港で待ち時間があるのなら、思い切って経由地に1泊してしまおう。撮影旅行で、ついでにアジアの都市にも立ち寄れると考えれば、一度に2都市、3都市の撮影が可能な美味しい旅になる。

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香港島の郊外。林立するビルを見下ろせる場所はそう多くはない。自分なりの視点を活かせる場所を見つけることが、撮影旅行の楽しみ方でもある。

 以前お伝えしたように、ある国の航空会社は、必ず本拠地にしている空港を経由して他の国に飛んでいる。韓国の大韓航空やアシアナ航空ならソウルが、香港のキャセイパシフィック航空なら香港が経由地になる。香港に行くのにベトナム航空を使うと、ホーチミンまで行って戻ってくることになるため、その選択はナシだが、日本からアジア各地に行く場合にはその手前のソウル、台北、香港を経由するというのはアリ。ヨーロッパに行くなら、シンガポールやバンコク、中東のドバイなどを経由するという選択肢も出てくる。また、経由地は行きも帰りも同じなので、行きは乗り継ぎだけで現地を目指し、帰りに気分転換を兼ねて経由地に立ち寄るということもできる。長距離移動の場合、機内にずーっと座りっぱなしでは疲れるが、途中で飛行機を降りられるというのは、精神的にも肉体的にも楽になる場合が多い。

 ちなみに、航空券について知っておきたいのがストップオーバーとオープンジョー。ストップオーバーとは経由地に滞在すること。オープンジョーとは到着地と違う場所から帰国すること。例えば、行きはドイツのフランクフルトまで行き、帰りはフランスのパリから出発するというのがオープンジョー。その間の移動は電車でもバスでも飛行機でも自由( 移動にかかる費用は自己負担 )。このストップオーバーとオープンジョーをうまく組み合わせれば、スケジュールの自由度は格段にアップする。

 ただし、ストップオーバーやオープンジョーができるかどうかは、航空券の種類による( 格安チケットの中には乗り継ぎだけ、単純往復だけしかできないものもある )。さらに、ストップオーバーには追加料金が必要になる場合もある。また最終目的地まで通しで買うか、経由地までとその先を別々に買うかなどによって、空港使用税や燃油サーチャージなどの金額も変わってくるため、料金の総額が違ってくることも知っておきたい。

 さらに、最近話題の LCC( ローコストキャリア )の利用もオススメ。LCC は、大手の航空会社とは違う時間帯や路線を飛んでいる場合が多いので、LCC と組み合わせて旅程を考えると、目的地の選択肢は大きく広がる。ただし、違う航空会社を乗り継ぐ場合には注意することも多い。例えば、機内持ち込みや預け入れ荷物の制限量が異なる場合もあるし、到着が遅れて乗り継ぎができなかった場合でも保証されない。そうした点を充分認識した上でなら、行動範囲はぐんと広げられる。それはまた、短い休みを有効利用することにも、安い料金で遠くまで行くことにもつながるのだ。

   
■ 利用価値が高いハイシーズンのビジネスクラスとビジネスフロア
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繁忙期ほどビジネスクラスを利用する価値がある。料金だけでもチェックしてみよう。

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ホテルや時期によっては、カクテルなどの嬉しいサービスがあったりすることもある。

 夏休み期間の7〜8月、特にお盆の時期は旅行のハイシーズンなので、航空運賃もホテル料金も高くなりがち。航空会社によっては、エコノミークラスの料金が通常の2倍以上になるということもある。そんなときには、思い切ってビジネスクラスで行くことを検討してみよう。ビジネスクラスはエコノミークラスほど料金の変動が大きくないため、高い時期のエコノミークラス料金がビジネスクラスの料金と変わらないということだってあり得る。であれば、サービスのいいビジネスクラスで旅行した方が断然お得。空港のラウンジが利用できるし、チェックインカウンターもエコノミーとは別。預け入れ手荷物の重量制限もゆるくなるから、より多くの荷物を預けることができるようになる。

 ホテルも同様。ハイシーズンやイベント開催時期には値上がりすることが多いので、そんなときにはビジネスフロアの利用も検討してみよう。ビジネスフロアの部屋は、大きなデスクがあったり、WiFi 料金がルームチャージに含まれているなど、ビジネスマンが仕事をしやすいように配慮されている。またホテルによっては、ビジネスフロアの利用者のための専用チェックインカウンターが設けられていたりもする。フロア専従のコンシェルジェが、コピーや翻訳などをしてくれるし、簡単な調べ物やお店の予約なども快く引き受けてくれるなど、きめ細かなサービスが嬉しい。

 さらにビジネスフロアでは、ビジネスラウンジが使えるというのも大きなメリット。ラウンジは眺めがいいだけでなく軽食やドリンクなどが提供されるので、居心地のいいホテルでは、気分転換のときだけでなく、ずーっとラウンジで過ごすということもある。ラウンジでは、ウェルカムドリンクやハッピーアワーのサービスがあったりと、ちょっとしたエグゼクティブ気分が味わえるのもありがたい。もちろん、その分料金も高め。しかし、通常のフロアの値段が高いなら、ビジネスフロアを選択するのはアリだろう。私は、ホテルで原稿を書く時間も長いので、ビジネスフロアを利用する機会が比較的多い。撮影旅行の場合は、ホテルにいる時間がどれだけあるのかを考えて、選択肢のひとつにしてみることをオススメする。

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カードホルダー(左)にカードキー代わりになるカードを挿しておけば、終日充電することができる。

 また、以前ホテルについて、「 カードキーを抜くと部屋の電源が全て落ちてしまう 」ということを書いたが、これを回避する方法がないわけではない。カードキーの代わりになるカード状のものをカードホルダーに挿しておけば、たいていの場合は大丈夫。カードのサイズはほぼ決まっているので、無くしても困らないようなカードを1枚持って行けばいい。それだけで一日中、部屋での充電が可能になる。実は、これはルームクリーニングのおばちゃんたちがやっている方法。彼女たちは、部屋に掃除機を掛けるためにボール紙や期限切れの会員カードなどをカードキー代わりにカードホルダーに挿しているのだ。

   
■ 海外に行くなら為替レートは要チェック
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海外に出掛ける際には、為替の状況を知っておくことが大切。

 少なくとも「 海外に行こう! 」と考えるなら、今が円高なのか円安なのかくらいは知って出掛けたい。日常生活で為替を意識することはあまりないことかもしれないが、海外に出掛けるとなると為替の影響は小さくない。現在の円安は、現地の物価がそれほど変わっていなくても、昨年に比べて2〜3割値上がりしてしまっている状態( 日本円を基準にした場合 )。昨年と同じ場所に出掛けてみると、ホテル代や交通費はもちろん、食事代や雑誌、新聞など、何もかもが高いという感覚になる。

 そんな円安の中でもっとも効率のいい両替方法は、米ドルやユーロなどの外貨を現地通貨に両替すること。つまり円安の時期には、なるべく日本円を使わないようにする。このとき、日本円を米ドルやユーロに両替して持って行くのでは意味がないので、あくまでも外貨預金などをしていることが前提になる。ただし、その日のレートがすぐに両替などのレートに反映されることは少ない。また、現地通貨と米ドルやユーロとのレートも日々変化している点にも注意してチェックするようにしよう。

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海外の旅行サイトと料金を比較してみると、思いがけない掘り出し物があったりする。

 重要なのは、為替変動の状況を理解して、今後どう動くのかをある程度予測して行動すること。例えば、円安がさらに進むという状況なら、海外のホテルや鉄道の予約は1日でも早くしてしまった方がいい。逆に円高になる可能性があるのなら、予約を2〜3日保留してみるというのもありだろう。

 私は、ホテルや航空券の予約をする際に、海外( 欧州、アメリカ、シンガポールなど )の旅行サイトもチェックする。日本とは違う料金設定が用意されていることももちろん魅力だが、最大の魅力は為替による価格差。円安の今となってはその恩恵が少ないものの、同じホテルや航空券が、日本円で比べてみたら海外サイトで買った方が安いということがないわけではない。ぜひ一度チェックしてみることをオススメする。ちなみに、クレジットカードの明細にサインをするとき、日本円か現地通貨かを選ぶことができるが、たいていの場合、支払った日に決済されてしまうので、どちらを選んでも実はあまり差がない。

   
■ パッキングの極意
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風呂敷と折り畳んだカメラバッグ。どちらも持って行くと現地で重宝する。

 荷物をスーツケースに詰め込むのが苦手という人は多いはず。実は私もその一人。にも関わらず、ついつい余計なものまで持って行って、結局使わずにそのまま持って帰ってくるなんてこともよくある。はじめから「 スーツケースは必ず預ける 」と決めているので、とりあえず何でもスーツケースに放り込んでしまうのが問題なのかもしれない。

 効率よく荷物をパッキングするコツは、形がある程度自由になるものをいくつか用意しておくこと。Tシャツや靴下などはコンパクトに畳んで持って行かずに、クッション材替わりに荷物の隙間に詰め込んで、スーツケースの中身が動かないようにするのに使う。狭い隙間を埋められるので収まりがよくなるし、バランスも調整できる。

 スーツケースに余裕があるときには、機内持ち込み用のバッグの他に、現地で使うカメラバッグを持って行くことが多い。インナーを抜いて持って行けば、ある程度薄く畳めるし、帰りに荷物が増えてしまったら、そのカメラバッグもスーツケースと一緒に預けてしまえばいい。衣類などの壊れにくいものを入れるようにすれば、インナーがなくても問題はない。機内に持ち込んだものを全て持ち歩くわけではないから、小さなカメラバッグがあれば、現地で身軽に動きまわることができるのだ。

 また、荷物を小分けにしておくことを以前紹介したが、小分けにするのに便利なアイテムが風呂敷だ。使わないときはスーツケースの底に畳んでおけばいいし、包むものの大きさに合わせて調整することができるなど、風呂敷は超便利なグッズ。現地の人へのお土産としても使える。海外では、純日本的なものが喜ばれることは意外と多いので、風呂敷や手ぬぐいなどかさ張らないものを幾つかスーツケースに忍ばせておくというのもありだ。使わずに持って帰ってきても大して邪魔にならないというのも嬉しい。

   
■ 英語は喋れることよりも読めることが大切
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ホテルの高層階に泊まるなら、部屋の避難経路は、しっかり確認しておこう。

 「 海外に撮影旅行に行ってみたいけど、英語が喋れないから… 」と尻込みする人は、意外に多い。でも大丈夫。英語がペラペラ喋れなくたって、海外旅行では実はそれほど困らない。確かにフランスでも中国でもオーストラリアでも英語が話せれば、たいていの問題は何とかなるに違いない。しかし、ヨーロッパでもアジアでも、ほとんどの人がネイティブな英語圏の人というわけではない。彼らにとっても第二外国語なわけで、ローカルなイングリッシュで会話している場合がほとんどなのだ。しかも、旅行者の話しはホテルでもお店でも一生懸命に聞いて理解しようと努力してくれる。なので単語を並べさえすれば、何とかコミュニケーションが成立してしまう場合が多いのだ。

 ビジネスで取引をしようというわけではないのだから、ムリに完璧な英語を話そうと思わなくていい。必要なのは文法よりも単語力。並べる単語が多ければ、自分の意思を伝えやすくなり、コミュニケーションがとりやすくなる。そんなことを繰り返しながら、「 こんなシーンでは、こんな言い回しをすればいいのか 」という具合に、常套句を覚えていけばいい。

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スイスの小さな村にある電話ボックスを示す標識。

 むしろ英語は、話せることよりも読めることが大事。空港やホテルなど、海外では書類にサインを求められる場面が非常に多い。サインをすることで責任も生じてくる。何が書かれているのかを確認せずにサインするのは、いろんな意味で危険だ。どんな国でも、サインを必要とする書類には英語が併記されていることが多いので、よく読んで内容を理解してからサインする慎重さが求められる。

 また撮影をしようと思うなら、挨拶くらいは現地語でできたほうがいい。多少なりともコミュニケーションができることで、作品の出来は大きく違ったものになったりもする。ガイドブックに掲載されている幾つかの挨拶文くらいは、覚えておけば役に立つことが多い。

   
■ また行きたいと思える旅を!
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現地の暮らしにとけ込んで、生活の匂いがするような写真が撮れれば、撮影旅行は面白いものになる。

 撮影旅行の極意は、もう一度行きたいと思える旅にすることだと私は思っている。旅という非日常的な時間を過ごすのに、予定を詰め込み過ぎたり、強行スケジュールにしてしまっては疲れるだけ。もう二度と行きたくないと思ってしまっては、撮影旅行は続けられない。そこで1週間くらいの撮影旅行なら、何の予定も入れない日を1日くらい作ってみるのがいいと思う。そうすれば、天気が悪くて行けなかったところに再チャレンジしてみたり、ホテルで写真をセレクトしてから出掛けるようなこともできるようになる。

 また、季節が変われば街の景色も人々の暮らしも変化する。朝と深夜とでは街の表情が一変するようなところもある。たった一度の短い滞在で、その街の全てを撮り切ることはできないわけだから、「 また近いうちに来るよ! 」というくらいの気持ちの余裕を持つことが大切だと思う。まだまだ撮っていない場所、行っていない路地がたくさんあると考えれば、2度3度と訪れたくなるし、訪れなくてはいけないと思えるはずだ。

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次に訪れたとき、この景色も大きく変わっているに違いない。

 一度訪れた国にはもう行かないという人も多いのだが、数年経って訪れてみると、景色が大きく変わっているということは珍しくない。多くの国に行ってみたいという想いは分からないではないが、都市は生き物。発展もするし衰退もする。同じ街を数年後に訪れて撮影してみることもまた、撮影旅行の醍醐味なのではないかと思う。そうやって、自分のお気に入りの都市に通って撮り続けている写真家は少なくないし、その街を知り尽くしているから見えてくる景色もあるのだ。

 私は、1週間程度の旅なら滞在するホテルを1〜2回変えて過ごすことが多い。最初の2〜3日は外出していることが多いので、とにかくアクセスがよくて、寝るためだけの安い宿を選ぶ。後半は疲れてホテルにいる時間も長くなるので、ゆったり過ごせるちょっと豪華な宿。途中に入る移動日は、撮影をほとんどしない。ホテルを変えるメリットは、安いホテルにも泊まることで総額の滞在費を安くできることや強行スケジュールにならないこと、途中で荷物の整理ができるなど、いくつも挙げられる。

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旅の記憶を記録していくことが撮影旅行の醍醐味。そして旅の終わりは、次の旅の始まりでもある。

 撮影旅行という点では、同じ都市を違う角度で見ることができるということに大きな意味があると思っている。同じ街でもアクセスのいい繁華街と静かな郊外のホテルでは、印象は違ったものになるし、ホテルの周辺に住んでいる人や街並みも変わるので、違う街にいるような気になることさえある。そんなことを繰り返して、香港にはもう 20 年近く通っている。それでも撮りに行きたいと思う場所はなくならない。発展している街のパワーにただただ圧倒されるばかりだ。

 ガイドブックに紹介された場所をトレースするだけの旅はつまらない。自分だけの景色を見つけたいという想いで街中を歩き回ってみると、お気に入りの場所( 被写体 )がきっと見つかるに違いない。もしかしたら、そんな場所を見つけることこそが、撮影旅行の目的であり出発点になるのかもしれない。

   
■ おわりに
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 短期集中連載「 行くぜっ! 海外撮影旅行 」いかがでしたか? 皆さんの撮影旅行の計画づくりに多少なりともお役に立てることができれば、それは大変嬉しいことです。と同時に、私の旅の経験をこのようなかたちでまとめることができたことに深く感謝しています。

 何を撮りに行くか、どこに行くのか、どうやって行くのか…、そういった旅の計画をしているときは楽しいもの。きっとその旅も楽しいものになるはずです。私自身、原稿を書きながら撮影旅行に出掛けたくてウズウズしていました。また、原稿をまとめたり写真をセレクトする作業は、これまでの旅を思い起こすとともに、自分自身の旅のスタイルを見詰め直す作業でもありました。振り返ってみると、どうやら私は、綿密な計画を立てているわけでなく、けっこういい加減な旅ばかりしてきたようです(笑)


 どこかの空港で、ばったり皆さんにお会いすることがあるかもしれません。そのときは、ぜひ声を掛けてください。皆さんの撮影旅行が楽しいものになりますように! そして、素敵な作品が撮れますように! See you soon!

   
 
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