私は、月刊PC Modeという月刊誌で「神崎洋治のDVDならまかせなさい」という連載をしています。毎回、DVDに関するニュースや購入ガイド、利用法などを解説しているコラムです。今回は、そのコラムで好評だった「デジカメ画像の保存に最適なDVDスライドショー」というネタをこちらでも紹介しようと思います。
■撮ったきり忘れられている写真達
梅雨明けもまじかで、いよいよ待ちに待った夏到来ですね。夏は海に山に、キャンプに帰省、渋滞に花火大会、お盆に法事にと、なにかとイベント目白押し(例としてあげてる項目が支離滅裂…(汗;))。デジタルカメラもフル回転という人も多いことでしょう。
ところで、皆さんは撮ったデジカメ画像をどのように保存していますか。
いろいろな思いを込めて撮影した写真は珠玉の作品群に違いありません。少なくともあなたが撮った世界で2つとない写真です。ところが、撮ったきり忘れてしまっている…見直すこともない…なんて声も意外とよく聞きます。
これはとても残念なことです。もったいないことです。銀塩の頃は、現像した写真は家族でワイワイと見て、アルバムに入れるなりなんなりして保存していたはずです。デジタルカメラになったら、せっかく撮った写真画像をメモリカードからハードディスクに保存してそれっきり…プリンタ印刷すらしない…忙殺される毎日にすっかり忘れていた…なんてことも多いようです。デジタルデータというのはカサ張ばらないことが、利点にも欠点にもなるんです。
もっと気軽にみんなでワイワイとデジカル画像を楽しむ方法はないのでしょうか?
■デジカメ画像のバックアップや保存に困っている
画面A
DVDスライドショーの画面例「北海道旅行2004」。DVDプレイヤーにセットして、メニューから観光した場所「札幌」「小樽」「登別」を選択してスライドショーのはじまり。家族みんなでワイワイ眺める楽しさがあります。
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気軽に撮れるデジタルカメラだから、バシバシ撮影したのはいいけれど、画像はいつしか膨大な枚数に…。ディスクに保存している容量は増え続けている一方で、万が一ディスクが壊れたりしたら、膨大で大切なデジカメ画像は一瞬でパァ〜っ。ヤバいのは解っているけれど、どうしていいのか妙案が浮かばない。
デジカメ画像を家族で楽しんで、かつ、膨大な画像を効率よく保存する、このテーマを両立する良い方法があるんです。それが「デジカメ画像をDVDスライドショーで焼いて保存する」方法なんです。
■お勧めデジカメ画像の保存方法はコレだ
私の場合、デジカメ画像はDVDビデオ形式で保存しています。「えっ? DVDビデオって動画でしょ?
デジカメ画像は静止画じゃないのさ」っていう人も多いかもしれません。ところがDVDビデオにはスライドショーという静止画を順繰りに再生する機能があるんです。つまり、家族と過ごした休日に撮った写真は、DVDビデオで保存しておくことによって、リビングのDVDプレイヤーでいつでも再生して楽しむことができるんです。
画面B
DVDスライドショーは、デジカメ画像を順繰りに表示するだけでなく、メニューのデザインを工夫したり、写真にテロップやイラストなどをのせることもできます。
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うちは子供達がまだ小さいこともあって、家族の写真が次々にTVに映し出されると大喜びです。オマケにかわいいBGMを付けると、アニメやディズニーのヒット曲がわくわく気分を一層盛り上げてくれます。最近では「次は"ゴクセン"と"マツケンサンバ"ね」とBGMのリクエストまで子供達から出る始末。
もちろん撮った画像をお店プリントすることもありますが、撮った本人があれもこれもと選ぶとつい、けっこうな枚数になってしまいます。DVD-Rメディアの価格は1枚100円程度なので安上がりですし、スライドショーを見ながらプリントする写真を家族で選ぶ、というのもいいものです。だから撮った写真はよほどのピンボケや失敗作を除き、ゴソッとDVDビデオに入れてしまいます。余計な加工もせず、作るのに時間はかけません。
楽しいスライドショーをパソコンでチャチャッと作れば、お父さんお母さんの株が上がること間違いなしです。記録型DVDドライブ付きパソコンを買ったけれど、映画の再生にしか使っていないという人はぜひ挑戦してみて下さい。
また、前述したとおり、この方法のメリットは「デジカメ画像を家族で楽しむ」だけでなく、保存法としてもとてもグッドなんです。
それはデジカメで撮った画像をそのままの状態で、DVDビデオ内に一緒に保存することができるからです。
■1枚のディスクにDVDスライドショーと素画像ファイルを共存
例えば、北海道旅行に行って。200枚のデジカメ撮影をしたとします。専用のソフトウェアを使って、200枚の画像をスライドショーに加工します。スライドショーはBGMを付け、DVDプレイヤーにかけてテレビで再生できるようにDVDビデオのデータとしてDVD-Rに記録されます。それと同時に、撮影した200枚のデジカメ画像そのものをそのままの状態で、一緒にDVD-Rに保存するのです。そのままの状態なので、あとでフォトショップでレタッチ加工したり、年賀状や暑中見舞いに活用したり、DPEショップにプリント依頼することもできます。DVD-Rに「北海道旅行」と書いておけば、画像を探す手間もなく、整理も簡単です。
DVDプレイヤーにかけると、スライドショーのデータ部分が再生され、また、高画質のデジカメ素画像ファイルそのものも保存しておけるので必要に応じてパソコンで画像ファイルを読み出したり加工できます。一石二鳥の活用ができるのがDVD-R選択の理由。
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ね、便利で、楽しくて、それでいて効率的でしょ?
次回はDVDスライドショーを具体的に作成する方法を紹介しますのでお楽しみに。アプリケーションソフトはユーリードシステムズ社の『デジカメDVDスタジオ』を使用する予定です。
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