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モテ写 on The Web
第15回 モテ写を撮ってもらうための小ネタ集 2013/05/30
 
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▼目次  
写真は真実を写すものにあらず!
雰囲気を出したいなら 「 ナメ写 」
ミニ三脚を使った面白い写真
次回予告
▼写真0 リゾートビーチで撮影?
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まるでリゾートビーチで撮影したような写真に見えますが、実はこれ、都会のど真ん中での撮影です。
▼Topix  
今回は、「 モテ写 」 を撮られるために、また、撮るために覚えておくと便利な小ネタを集めてみました。普通ではなかなか撮れない写真を、簡単なテクニックで実現する方法ばかりですので、みなさんも試してみてくださいね。
▼執筆する連中 Illust by 薮田織也
●師匠: 澤口 留美
書籍版 「 モテ写 」 の著者
澤口 留美
●弟子: 薮田 織也
人物写真家
薮田 織也
 
■ 写真は真実を写すものにあらず!
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● 写真は嘘をつくものです

今回は 「 モテ写 」 を撮ってもらうための小技というか、小ネタをいくつか紹介することにしたわ。そこで早速だけど、写真0を観てもらいたいの。この写真だけ観ると、真っ青な空の下、リゾートビーチで撮ってもらった写真みたいでしょ。どうよ薮田さん。
どうよって、これ、僕が撮ったんですから(笑) 実際の場所は東京は世田谷区の某ハウススタジオですがな。
しかも 11 月下旬よ。その時の撮影風景が写真1なんだけど……。
師匠の言いたいことは、「 上手に嘘をつけ 」 ってことですな。
そうよ。この講座も終盤にさしかかってるから、ぶっちゃけて言っちゃうけど、「 モテ写 」 は嘘をついてなんぼのものなのよ! 見せたくないものはフレームアウトさせちゃえばいいし、それらしくみせるためなら、銀レフでも銀ダラでも、なんでも使えばいいのよ! たとえば写真2のような片付けてない部屋で撮るとしたら、写したくないものはぜ〜〜んぶフレームから外して、写真3のように撮ればいいのよ。
そういえば、師匠も二の腕の太さ隠しにフレームアウトを使ってましたね。
………。い、今は、痩せたのよ……。

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▼写真1 銀レフで真夏の照り返しを作る
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冬の弱い日射しでも、光を強く跳ね返す銀色のレフ板を使えば、海やプールから跳ね返る光を演出できます。

▼写真2 片付けていない部屋なら……
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片付けていないお部屋 ( 私の部屋ですけど…… ) で、何にも考えないで撮ると、こんな風にちょっとみっともない写真になっちゃいますが……

▼写真3 見せたくないものは
フレームアウト
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余計なものは一切フレームから外して撮れば、まるでモデルハウスで撮影したかのような写真になりますよ(笑)
   
■ 雰囲気を出したいなら 「 ナメ写 」
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● 何かの肩越しに撮る 「 ナメ写 」

さて、次の小ネタは 「 モテ写 」 のための 「 ナメ写 」 よ。
何かのモノ越しに撮影する、いわゆる 「 なめる 」 写真ですな。たとえば、取材されている風景を撮るときに、インタビュアーの肩越しに撮ったりする写真のことで、そういう場合、「 肩ナメで撮る 」 なんて言ったりする。
「 ナメ写 」 のポイントは、写真4みたいに、テーブルに置いてあるものを手前に置いて撮ってもらうの。こうすると、撮影している場所がどういうところかがより伝わるようになって、臨場感がアップするわ。
ナメ写のときに注意しなければならないのは、手前に置いたモノをぼかすことだよね。全部にピントが合っちゃうと、写真がうるさくなっちゃう。
手前のモノをぼかすってどうやればいいの?
被写体と手前に置くモノの距離を離して、カメラの絞りの数値をなるべく小さくして撮れば、大抵の場合にモノがボケてくれます。もちろん、ピントは人物に合わせること。
写真5みたいなシャワー越しの写真も面白いわよね。
この写真はシャワーの水滴がわかるようにするために、シャッタースピードを 1/1000 で撮ってるんだけど、このスピードだと日中の屋外でも場所によっては暗くなっちゃうから、ISO 感度を上げて撮ることが大切。
何言ってるのかわかんないわ。
えっ? ここじゃ説明しきれないから、スタグラを隅から隅まで読んでくれればいいんだよ。


▼写真4 テーブルにあるモノを手前に
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お茶のお店で、茶香炉やカップ越しに撮ってもらいました。どういった場所にいるかが伝わるし、雰囲気があるでしょ?

▼写真5 シャワー越しにナメ写
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被写体の手前にシャワーを写して撮影。シャッタースピードをとっても速くすると水滴が写るし、遅くすると水が線のようになります。
   
■ ミニ三脚を使った面白い写真
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● ドライブ感のある写真

かっこいい車と一緒に写してもらうことってよくあるけど、それってほとんどが止まっている車の外での写真よね。
そりゃまぁ、車内は撮影しにくいですからね。
でもさ、やっぱり自動車なんだから、走ってるときに写してもらいたいと思うのよ。写真6なんか観れば、やっぱり止まっているときより走っているときだと思うでしょ。
車が走っていれば、背景が流れるので、疾走感というか文字通りのドライブ感がありますよね。
そうよそうよ、ドライブよ。でも、運転中にドライバーさんに撮ってもらうのはとっても危ないから、写真7のような工夫をするわけ。
ちょっと大がかりな気がするなー。小ネタですかこれ? ミニ三脚使うとかいいながら、カメラに付けた三脚ごとガムテープでダッシュボードに固定してるし(笑)そんでセルフタイマーで撮るワケね。
欲しいカットを撮られるためならなんでもするわよ。これくらいの努力しないでモテ写を撮られようなんて蜂蜜より甘いのよ!
まぁ、確かに…。もし試すときは、ガムテープの粘着物がダッシュボードに癒着しないように、早めに外してね。

▼写真6 風景を流して撮影
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車中から撮影では、窓の外の風景が流れていると、疾走感のある写真になります。あっ、でも運転手は危ないので撮影しちゃだめですよ。では誰が撮るのかというと……。

▼写真7 ダッシュボードにカメラを固定
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カメラにミニ三脚を装着して、三脚をガムテープでダッシュボードに固定します。カメラをセルタイマーにセットして、車を止めた状態でシャッターを切ってから車を発進してもらいます。

   

● 冷蔵庫の中から撮影?

最後の小ネタは…、ほら、ドラマとか映画でときどき見かけるでしょ? 写真8みたいに冷蔵庫の中から撮影している風景。
あ〜、あるね。でもあれって、冷蔵庫の背面パネルを外して、背後から普通に撮ってるんだよ。まさかそれをやるっていうんじゃないでしょうね。
ま・さ・か。それこそ大がかりよ。もっと簡単に撮れる方法があるの。ここでもやっぱりミニ三脚が出番よ。
なるほどね。写真9のようにカメラにミニ三脚を付けて、冷蔵庫の奥に置いて、そしてやっぱりセルフタイマーで撮るワケね。
そうよ、簡単でしょ?
このときのポイントは、レンズを広角側にセットしておくことだね。冷蔵庫の中のモノがある程度写らないと、そこが冷蔵庫の中ってことが伝わらないからね。
それと、撮影に時間かけ過ぎて、冷蔵庫の中のものが暖まらないように気をつけてね。ドアを開けっ放しだと電気代も大変だし(笑)
モテ写を極めるのも大変だね〜(笑)

▼写真8 冷蔵庫の中から?
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映画やドラマでときどき冷蔵庫の中から撮影した写真を見かけることがありませんか? そんな写真もミニ三脚があれば簡単に撮影できちゃいます。

▼写真9 タネあかしは…ミニ三脚
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カメラにミニ三脚を装着して、冷蔵庫の奥に置きます。もちろんこれもセルフタイマーをセットして、後はポーズを決めるだけ!
   
■ 次回予告
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さて師匠。前回も言ったけど、そろそろ書籍版 「 モテ写 」 のネタは底を尽きますよ。多分、次回辺りが最終回になると思いますが、どうします?
そうねぇ〜。じゃぁ、いったん終了して、モテ写2とか、モテ写 for ○○って形で新規スタートしましょうよ。
言いましたね。言い切りましたね。じゃぁ新しい企画を立ててくださいね。お願いしますよ。
それを考えるのは薮田さんの仕事でしょー。私はパス!
…………。
 

( 次回は本当に最終回なのか! ドキドキして待て次号!…… なんちゃって…… )


■ 原案 ■
澤口留美/薮田織也


■ 制作・著作 ■
スタジオグラフィックス
薮田織也事務所
   
 
初出:2013/05/30 このページのトップへ
 
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サンタ・クローチェ
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