読者の皆さま、お久しぶりで〜す。あなたの澤口留美です。お元気してました？ いよいよ新しい撮影講座、「モテ写 on The Web 」 の始まりですよ〜。この講座はですね、はっきり言っちゃうと、私の処女作である 「モテ写−キレイに見せるポージング」 という書籍の Web 版なんです〜。 どうも、薮田です。今回の連載は、留美師匠の「弟子」ってことで。で、師匠！　 「モテ写−キレイに見せるポージング」 ってどんな本なのかを説明してくださいよ。 写真ウツリが良くなくて悩んでいるすべての女性に向けて、わたくし澤口留美の写真ウツリが良くなる 57 の技を紹介するっていう、全女性必読の本なんですっ！ ほほう。ってことは、留美師匠は写真ウツリがいいってことっすね。写真ウツリがいいってことは実物は……いてっ！ ふんっ！　そうよ。私は実物はともかく写真ウツリはとにかくいいのよ！　もちろん、ただ単に写真ウツリがいいってわけじゃなくて、写真ウツリが良くなる技を駆使しているからなのよ！ つまり、写真１とか写真２は、留美師匠の写真ウツリの技を使った場合と使わない場合の写真ってことですな。しかしえらい違いですな。まるで別人じゃないっすか。見た目の年齢もまるで違う…。 言っとくけど、どっちの写真もレタッチなんてしてないからね。どっちも本当の私よ。でも、ダメ写（ダメな写真）を掲載するのはとっても勇気が必要だったのよ〜。 うん、それはわかる気がする。ダメ写はあまりにもヒドイもんね。でも、ダメ写の方が普段の留美師匠っすよ。

▼写真１ 同じ条件で撮るならどっち？ 同じ場所、同じレンズ、同じ光、同じカメラの設定で撮った２枚の澤口留美。どちらの写真をモデルが喜ぶかは一目瞭然ですね。ダメ写（ダメな写真）のどこかダメなのか、モテ写（モテる写真）のどこが良いのかは、後ほど詳しく解説していきます。 モデル：澤口 留美 ▼写真２ ポージングを変えるだけで見た目の年齢も大きく変わる 写真１と同じように、同じ条件の撮影でも、ポージングを変えると見た目の年齢もかなり変わります。また、首の太さも目立たなくなるし、体も細く見えるでしょ？ モデル：澤口 留美

	ヒドイってなによ。どっちも薮田さんが撮った写真じゃないの。ダメ写の方はわざとヒドく写るように撮ったくせにさっ。
	いやいや、わざとヒドく撮るなんてできないっすよ。普段は女性をキレイに撮ることばっかり気にかけてるから、ヒドく撮るのってとっても難しいんっすよ。実際、「モテ写−キレイに見せるポージング」の書籍用写真を撮ってるとき、師匠以外のモデルの場合は、モテ写（モテる写真）よりもダメ写の方に時間がかかったくらいなんすから。
	そういえば、モデルの結城舞衣ちゃんや渋谷真理子ちゃん、あんちゃん、藍海夏ちゃんを撮るときって、ダメ写にとっても時間かけてたわね。私の時はダメ写がいっぱつ OK だったけど……。え〜なんだか現実を見せ付けられた気がする〜！

●書籍版ではどんなことが書かれているのか

まぁまぁ、気を落とさないで師匠。で、書籍版の 57 の技を紹介っていう、その技は、ポージングだけなんですかい？ 右の目次を見てもらえばわかるけど、基本を立ちや座りのポージングにおいて、応用編でロケーションに合わせたポージングのとりかたを紹介してるの。それから、どうしたら顔に光を集められるのかとか、簡単フェイスリフトアップの方法や笑顔を自然にするフェイスストレッチの方法も紹介してるわ。 そりゃ贅沢な本ですな。撮られる側の女性だけじゃなくて、撮る側の男性も買わなけりゃダメですな。うん。一人 2 冊ずつ買っても損はしない本ですな。 2 冊ずつなんてダメよ。一人 10 冊は買わないといけないわ。

▼目次 書籍版モテ写の目次 書籍「モテ写−キレイに見せるポージング」の目次です。どんな内容が掲載されているかを確認してね。

●師匠は 40 歳

ところで、書籍版のオビのことだけど、なんか凄いことが書いてあるっすね。 えっ？エスティ ローダーのティミー西村さんが書いてくれた紹介文のこと？　 そこじゃなくて、師匠の写真の下に書いてある文字のことっすよ。 うっ…もしかして 「私、４０歳…」 のことかしら。 そうそう、いいんすか？　歳をばらして。しかも、直筆で書いてるし。

▼オビ 書籍版モテ写のオビに注目 書籍「モテ写−キレイに見せるポージング」のオビです。書店ではこれを目印にしてね。

	こ、これはね、写真の違いにあまりにもインパクトがあるっていうんで、書籍版 「モテ写」 の担当編集さんが、「澤口さん、書籍のオビに年齢書いた方が説得力がありますよ」っていうからね、つい調子にのって直筆で書いちゃったのよ……。
	相変わらず 「歩く生き恥」 ですな。師匠は。中を読んでも自虐ネタ満載だし。ここまで自分の恥を晒した写真系の書籍を読んだことないっすよ。僕は。
	い、い、いいのよっ！　私が恥を晒すことで、世の中の女性が写真ウツリに自信を持ってくれ、くれれ、くれるようになるればっ！
	そんなに力まなくても。アナウンサー時代からカミカミだったけど、変わってないっすね。
	う。うるさいわよ。もう書籍の紹介はいいから、本題いくわよ！　本題！

●ほんのちょっとの違い ををををを〜！　初っ端からあざとい写真を持ってきましたねぇ。 「モテ写 on The Web」 で重要なポイントにしたいのは、女性視点と男性視点の違いを理解することよ。そのいい例になると思って、写真３と写真４を並べてみたのよ。薮田さんはどっちの写真が好き？ どっちも自分が撮った写真だから、どっちも好きだけど、写真３はスタグラ読者の男性諸氏の目線を意識して……、というか、ホンネを言うと、自分が写真を見る立場ならこうだったらいいなーって思って写真３を撮りました。 どっちも同じアングルの写真だけど、もし撮られる立場の女性だったら、読者の皆さんは、どっちの写真で撮ってもらいたいと思いますか？ そりゃ胸の谷間を強調した写真３よりも、自然な感じの写真４じゃないかとは思うけど、写真３の方がいいっていう女性もいると思うけどなぁ。 バストの大きな女性のすべてが、自分の胸の大きさを誇らしく思っているわけじゃないのよ。モデルの結城 舞衣ちゃんのように写真に撮られるプロの女性なら、レンズの向こう側にいる男性の目線を意識して撮られるけれど、普通の女性は、胸が大きいことを結構気にしているのよ。 「モテ写」 のコンセプトが「モテるため」の写真なら、男性がいいと思う写真の方がベターなんじゃないんすか？

▼写真３ 男性の目線で撮った写真 女性なら一度は贅沢に浸かってみたいバスタブいっぱいのフラワーバス。そしてどうせならベストショットで残しておきたいものです。撮影側の男性としても、こんなシチュエーションのカットをおさえておきたいものですが……。写真４と比べてみましょう。 モデル ：結城 舞衣 ▼写真４ 女性の目線で撮ると… 写真３のように胸の谷間を強調することなく、自然な感じで胸を隠すことがポイント。 モデル ：結城 舞衣

●女性は男性の目線よりも先に女性の目線を意識

	「モテ写」 は普通の女性にとっての 「モテる写真とは何か」 を紹介するものなの。でね、普通の女性は男性の目線よりも先に女性の目線を意識しているものなのよ。つまり、同じ女性に自慢しても嫌われない写真であることが重要なの。ファッションやメイクも同じよ。男性向けグラビアに載せる写真なら、女性の肉体的魅力を目いっぱい表現するのもありでしょうけどね。
	ってことは、胸の谷間を強調するのは、女性仲間からは「あざとい」と思われるから NG ってことなんですかね。でも胸の開いた服を着る女性は多いっすよね？
	ファッションと写真に写るときとは、女性が考えるニュアンスが違うのよ。すんごいミニスカートをはいているのに、いざ写真を撮るってときになると、裾を引っ張って脚を隠す女性が多いわ。胸の谷間もね。女性はね、自分の肉体的魅力が、あくまでも自然に強調されるのは喜ぶんだけど、さも魅力的でしょって大きく強調するのを恥ずかしく思うものなのよ。
	はぁ〜。女の人って複雑だねぇ〜。
	薮田さんは、その複雑な被写体を撮るのが仕事なんだから、もっと女性の頭の中をイメージする想像力を養った方がいいわ。