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マイクロフォーサーズとは |
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オリンパスに聞く
今回、インタビューに応えてくれた、オリンパスイメージング株式会社 マーケティングサポート部 マーケティングコミュニケーショングループの畠山敦史氏。
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マイクロフォーサーズのフランジバック
レンズのマウント部分からセンサーまでの長さ「フランジバック」をフォーサーズの半分に縮めることで、よりコンパクトなボディ開発が可能になる。(イラスト出展:オリンパスイメージング) |
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レンズマウント径の違い
マイクロフォーサーズのマウント径(左)とフォーサーズ(右)を比較したモックアップ。径は約6mm小さくなり、信号接点は2ピン増えた。 |
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フォーサーズレンズを装着
フォーサーズのレンズに専用のアダプタを装着し、マイクロフォーサーズのマウントに装着したところ。マイクロフォーサーズではフォーサーズ用に発売されているレンズを使用することかできる。
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ポケットに入るデジタル一眼?
『E-410』を持って話す畠山氏。マイクロフォーサーズならE-410より小さい、ポケットに入るデジタル一眼の実現も目指せるという。 |
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Q:
「マイクロフォーサーズ」の基本的なことから教えてください。
マイクロフォーサーズは「フォーサーズの拡張規格」としてやっていきましょう、ということではじまりました。そのため、マイクロフォーサーズとフォーサーズで技術的に"大きな"違いはありません。
センサーのサイズはフォーサーズと同じですし、レンズもアダプタを付ければフォーサーズ用のレンズがマイクロフォーサーズ用のボディで使えます。
Q:
フォーサーズという名前はセンサーの大きさに由来するものですね。マイクロフォーサーズという名前からするとフォーサーズより「小さい」のでしょうけれど、センサーの大きさが同じということは、何が小さいのでしょうか。
最終的には小さい"ボディ"ですね。
マイクロフォーサーズではレンズマウント径がより小さく、フランジバックも短くなります。マイクロフォーサーズの場合、正確なレンズ径やフランジバックの長さは一般に公開していませんが、フランジバックはフォーサーズが約40mmだったものを20mmと半分の長さに、マウント径は約6mm程度小さくします。
Q:
具体的には今までとどのように違う製品ができるのでしょうか。
当社で言えば…これがフォーサーズ規格の小型の製品『E-420』ですが、更に大幅に小さい製品が考えられます。
ポケットに入る一眼が実現できると考えています。マイクロフォーサーズでは、コンパクトカメラに近いサイズで、大きなセンサーを搭載したカメラが実現できますよ。
解説
フランジバックとは、レンズの取り付け部分(マウント位置)からセンサーまでの距離のことです。レンズ交換式デジタル一眼の場合、同じマウントのレンズとボディは組み合わせて使用できますが、マウント口径や形状だけでなくフランジバックの長さも決められています。フランジバックが短いほどカメラボディをコンパクトに比較的自由に設計ができますが、デジタル一眼レフではボディのなかにミラーを入れるスペースが確保しにくくなります。
Q:
ほかにフォーサーズとの違いや共通点はありますか。
マイクロフォーサーズでは、アダプタを装着することでフォーサーズ用のレンズを使用することができます。
Q:
アダプタを介することでレンズの性能が落ちることはないのですか?
まったくありません。このアダプタによってレンズ径を合わせるだけでなく、フランジバックの長さを最適に合わせるように光学設計されています。
Q:
既に『E-420』でこんなにコンパクトなのに、更に小さなデジタル一眼が必要なんですか?
これくらい小型化してもカタチ(デザイン)は一眼ですよね。一眼レフを購入しようと検討したお客様の中には、この格好から受ける印象として「難しそう」「威圧感を感じる」といった理由で結局コンパクト・デジタルカメラを買ったという方が、私たちの調査では2割程度いらっしゃいます。
そういうお客様にもレンズ交換式の一眼をぜひ使ってもらいたい、という思いもあります。
Q:
以前、御社は『E-300』という製品で従来から一眼レフ・デザインの象徴であるペンタプリズム(カメラ本体の上部にある出っ張り:よくメーカー名が書かれているところ)のないデザインを採用しました。
このシリーズは『E-330』まで進化しましたが、現在は終了し、結果的には革新的な一眼レフのデザインとはなりませんでしたね。
「一眼レフを買う」と決めている方にとっては、一眼レフらしいこのカタチが良いのですが、レンズ交換式一眼カメラの利用者層を拡げていこう、と考えた場合は、コンパクトデジタルカメラに近いデザインも考慮したいと思います。
解説
オリンパスは以前から、一眼レフ・デジタルカメラの小型化に積極的なメーカーのひとつです。現在、フォーサーズ規格のデジタルカメラでは、フラッグシップ機の『E-3』、小型の『E-520』『E-510』、更に小型の『E-420』をラインアップしています。フォーサーズ規格なのでセンサー(撮像素子)のサイズは同じなのに、これだけ大きさが異なる製品をラインアップしているのも特徴的です。実機を見ると、E-420は本当にコンパクトで小さいと感じます。
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