さて、このように苦戦をしているコンパクトタイプ・デジカメを尻目に、順調な業績を残しているデジ一眼ですが、これも大きく2つの流れに分かれてきました。ひとつは、ニコンのフラッグシップともいえる『D2x』や『D2HS』、手振れ防止機能「Anti Shake」を搭載したコニカミノルタの『α−7 DIGITAL』などに代表されるハイエンド向けタイプの製品群で、もうひとつはペンタックスの『*ist DS』やニコンの『D50』、そしてキヤノンの『EOS Kiss Digital N』などといった、必要最低限な機能だけを装備して購入しやすい価格帯で販売できるようにした廉価版モデルの製品群です。実は、デジ一眼の好調を支えているのは、この廉価版モデルの方だともいわれています。廉価版モデルは、購入しやすいというだけではなく、ボディサイズもかなりコンパクトなサイズで設計されています。そのため、持ち運びや不意のスナップ撮影なども楽にこなせるので、ハイエンド向けタイプのデジ一眼を購入した方でも、サブのカメラとして購入しているという話も珍しくはないようです。やはり、小さいというだけでも、しっかりとメリットになるんですねぇ。