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Tripper mini 活用術
第1回 『Tripper mini』はココが変わった 2005/06/01
 
やっぱり小さい方が良い!
製品版が届きましたぞ
キャリングケースも変わりました
『Tripper mini』はどこが変わった?!
機能レポートもお楽しみに
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やっぱり小さい方が良い!
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●デジ一眼は二極化が進む
 
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【これがTripper mini】
Tripperシリーズは、『Tripper』、『Tripper Plus』、『Tripper Next』と変遷を重ねてきました。これらの製品は、ボディのカラーこそ異なりますが、基本的なボディデザインは変わっていません。しかし、今回リリースされた『Tripper mini』は、ガラリとボディデザインが変わりました。

   
 デジタルカメラ業界は、いま微妙な状況にあります。全体的な売上高や販売数といった数字を見ると堅調に増加していますが、これはデジ一眼こと一眼レフタイプが数字を引き上げているためで、コンパクトタイプのデジカメの方は、なかなか厳しい業況を迎えているようです。コンパクトタイプを主流としたメーカの中には、業績予測を下方修正するところがでてきたり、思い切ってデジカメ事業から撤退してしまったところもでてきました。

 さて、このように苦戦をしているコンパクトタイプ・デジカメを尻目に、順調な業績を残しているデジ一眼ですが、これも大きく2つの流れに分かれてきました。ひとつは、ニコンのフラッグシップともいえる『D2x』や『D2HS』、手振れ防止機能「Anti Shake」を搭載したコニカミノルタの『α−7 DIGITAL』などに代表されるハイエンド向けタイプの製品群で、もうひとつはペンタックスの『*ist DS』やニコンの『D50』、そしてキヤノンの『EOS Kiss Digital N』などといった、必要最低限な機能だけを装備して購入しやすい価格帯で販売できるようにした廉価版モデルの製品群です。実は、デジ一眼の好調を支えているのは、この廉価版モデルの方だともいわれています。廉価版モデルは、購入しやすいというだけではなく、ボディサイズもかなりコンパクトなサイズで設計されています。そのため、持ち運びや不意のスナップ撮影なども楽にこなせるので、ハイエンド向けタイプのデジ一眼を購入した方でも、サブのカメラとして購入しているという話も珍しくはないようです。やはり、小さいというだけでも、しっかりとメリットになるんですねぇ。

   
●Tripperシリーズにも小さい仲間が登場
   そんな中、Tripperシリーズにも新しい仲間が追加されました。その名も『Tripper mini(トリッパー・ミニ)』。その名の通り、今までよりも大幅にコンパクト化されています。やっぱり、これからはコンパクトでなきゃ、ですよね。
 では、この『Tripper mini』の実機を触りながらレビューしていくことにしましょう。小さくなって持ち運びが楽になったのは良いが、使いにくくなったりしていないか、じっくりチェックしてみましょう。それに、小さくなったことでのデメリットなんかがあったりするかもしれませんし。そういえば、前述のデジ一眼では、機能を減らしたことによってサイズのコンパクト化を実現していましたから油断はできません。このあたりも含めて紹介していきましょう。
   
製品版が届きましたぞ
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●おーっ、当たり前だけれど箱もコンパクトだ
 
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  【当たり前だが箱は小さい】
いままでのTripperシリーズ同様、『Tripper mini』でも、綺麗にカラー印刷された化粧箱が採用されています。当然ですが、いままでのTripperシリーズのものよりコンパクトサイズなものが使われています。
   
 いままでは、発売前のレビューが多かったので、きちんと製品版の外箱に入っていないケースがほとんどだったのですが、今回はみなさんが手にする状態と同じ状態で『Tripper mini』を受け取ってのレビューです。やっぱり綺麗な化粧箱を手にすると気分も良いですよねぇ。

 さて、この化粧箱が届いたときに「おーっ」と声をあげてしまいました。それは、いままでのTripperシリーズに比べると箱が小さかったためです。考えてみれば当たり前の話なのですけれども、勝手にいままでと同じ大きさの箱が届くものと思いこんでいたためチョット感動でした。

 
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  【梱包内容は箱に記載】
箱を開くと梱包内容が列記されている。ペラ紙などに書かれていると封入忘れの恐れもあるが、これならそういう心配もないですね。だいたい、ここに書かれていれば見落とすこともないですし。
 はやる心を抑えて箱を開けると、梱包内容が箇条書きで列記されていました。いままではマニュアルに書かれていましたから、これは親切ですね。なんたってマニュアルはPDF形式でしたから、パソコンを使ってCD-ROMの中身を閲覧する必要がありましたが、これなら箱を開きながらチェックできますものね。小さいですが、嬉しい工夫です。うんうん、この調子で改良されているといいなぁ。
   
●残念、ACアダプタのサイズは変わらず
 
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  【同梱品はいままでと同じ】
『Tripper mini』に同梱されている付属品。ACアダプタのサイズは変わっていませんでした。チョットだけ残念。また、本体がミニサイズになったからといって、CD-ROM、USBケーブルやクイックスタートガイドといった付属品が減ったりはしていません。付属品はいままでのTripperシリーズと同様です。
   
  中のフタをパカンと開くとACアダプタとCD-ROM、USBケーブルやクイックスタートガイドなどの付属品が入っています。ACアダプタは、いままでのTripperシリーズ同様、100〜240Vに対応したタイプになっています。つまり、残念ながらいままでと同じサイズ。ACアダプタとしては小ぶりな方だと思いますし、いままでのTripperシリーズを使っていてもさほど不便ではなかったので問題はないのですが、本体が小さくなったので、ACアダプタも小さくなると良かったんですが…。うーん、残念。でも、これ以上小さいタイプのものはあまり見たことがないですから、仕方がないところですね。

 その他の付属品も既存のTripperシリーズと大きな変化はありません。マニュアルは、この付属品の中のCD-ROMに入っていますが、はじめて電源を入れたときの対処や操作の流れが書かれている「クイックスタートガイド」は、この『Tripper mini』でも健在、ちゃんと同梱されています。ババッと読んだところでは、操作の流れで大きく変わったところはなさそうです。操作に関するレビューは、のちほど行いますが、いままでのTripperシリーズをお使いの方なら、すぐに使いこなすことができそうな塩梅です。
   
●高品位なブラックカラーのボディ
 
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  【いままでのTripperシリーズから大幅にサイズダウン】
『Tripper Plus』と並べて置いてみました。かなり小さくなったことがお分かりいただけると思います。これなら、コンパクトタイプ・デジカメと一緒に持ち歩いても苦にはならないですよね。
 そして、付属品を取り出し、続いて中の敷居を取り除くと、ドーンと『Tripper mini』本体とキャリングケースが登場します。お、小さくなったなぁ、と思わず声をあげてしまいました。半分はチョット云い過ぎにしても、それに近い勢いでダウンサイジングが行われたのが分かります。本体を取り出して手に持ってみると、少し厚めのコンパクトタイプ・デジカメといった感覚で扱える、といったところです。いままでのTripperシリーズだと、もうこんな中途半端に大きいデジカメなんてないよ、といったサイズでしたから、取り扱いも楽に行えそうです。
ちなみに、ボディカラーはブラック。『Tripper Next』の精悍なイメージをさらにギュッと凝縮した感じです。しかも、前面パネルはラメが入ったようにキラキラしてとても綺麗。持ってみると、そこそこの重量感があるのも手伝って、全体的にみてもかなり高級感が醸し出されているといえるでしょう。
   
キャリングケースも変わりました
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●ハードタイプのキャリングケースに変更
 
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  【キャリングケースは本体とほぼ同サイズ】
キャリングケースは、『Tripper mini』とほぼ同サイズになり、いままでと比べるとかなり小さくなりました。
 キャリングケースも小さくなりました。しかも、少しハード仕上げになっていて、運搬時に発生する衝撃の心配も少なくなる感じです。この組み合わせは結構いい感じです。ただ、実用性を考えると、ACアダプタがキャリングケースに納まらなくなったのは賛否が分かれそうなところです。わたくしなんぞは、撮影時にカメラバッグも持ち歩きますから、そちらに入れておけばいいので気になりませんが、『Tripper mini』とコンパクトタイプのデジカメだけ持ち歩くヒトにはACアダプタがキャリングケースに入らないのは少々キツイのかもしれません。

 ちなみに、このキャリングケースには、ズボンのベルトに通すためのバンドが装備されています。撮影時に、気軽に『Tripper mini』が取り出せるというわけです。

 
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  【ベルトバンド付き】
ベルト用のバンドが装備されているので、腰につけておけば身軽に撮影できそうです。
 まぁ、ACアダプタが必要になるのは、宿泊が必要な旅行などですから、ACアダプタは旅行カバンに入れておいて、身軽に撮影できる方がBetterといえるのかもしれませんね。
   
『Tripper mini』はどこが変わった?!
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●ボディは小さくなったけれど容量は?!
 
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  【精悍なイメージをギュッっと濃縮した感じ】
『Tripper mini』ボディカラーは、『Tripper Next』のブラックを継承しています。表面をはじめ、前面パネルの仕上げは質も良く、高級感が出ています。ハイエンドの高級デジ一眼と持ち歩いても遜色ないといえるでしょう。
 さて、先に『Tripper mini』本体を箱から出しちゃいましたが、『Tripper mini』の気になる変更点をここで紹介しておきましょう。

 まずは、記憶容量。iPodなんてminiになった途端にガクーンと容量減っちゃいますから、もっとも気になるところです。
 『Tripper mini』では、20GBと40GBの2つのモデルが用意されています。『Tripper Next』の最大容量モデル80GBと比べるとチョット見劣りするかもしれませんが、40GB記憶できれば、通常の運用では問題はないといえるでしょう。これだけ小さいサイズになりましたしね。ちなみに、わたくしは撮影から事務所に戻ってくると、たいていTripperからパソコンに画像データを転送しちゃいますし、1ヶ月に1回はTripperのデータをガシガシ整理しちゃって空き容量を確保するようにしている使い方をしております。ですから、20GBだとチト心許ないかなぁ、とも思ってしまいそうですが、40GBモデルがあるなら充分、といったところです。まずは、一安心。

   
●そうなるとやっぱり運用時間は?!
 
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  【外部バッテリも使用可】
いままでTripperシリーズ同様、外部バッテリを使うことが可能です。併用して使えば、なんと最長で5時間半もの運用が可能になります。ちなみに、外部バッテリは別売のオプション扱いになっています。
 小さくなって気になるのは運用時間。小さくなると、バッテリの駆動時間も短くなってしまうのが常ですからねぇ。しかし、『Tripper mini』は大丈夫。逆に長くなっているんです。えーっ、と思われるかもしれませんが、それぞれのパーツに消費電力が少ないものを使ったためでしょうか。格段に運用時間は長くなっています。例えば、『Tripper Next』を内蔵バッテリだけで運用した場合には最長で30分程度だったものが、『Tripper mini』では、なんとなんと最長で約120分。マイクロドライブをバックアップしたときには、少々短くなると思いますが、これだけ大幅に長くなっているのですから、心配も杞憂に終わるってものです。

 とはいえ、調子に乗りまくって撮影しちゃうこともあるんですよねぇ。ACアダプタのない状態、つまりテントなんかで外泊しちゃうこともありますから、こうなってくるといくらバッテリの駆動時間が長くなったとはいえ、帰りまで無事に動き続けてくれるかチョット心配になってきます。こんなときの心強い味方が外部バッテリでした。これで何度助かったことか…。
 さて、この外部バッテリは、『Tripper mini』で使うことはできるんでしょうか。答えはイエス。なんと、内蔵バッテリと外部バッテリを併用すれば、最長で約330分も使うことができるんです。330分といえば、5時間半。これなら、バッテリの心配をすることなく、テントで外泊することもできそうです。いやぁ、これで安心安心。

  <外部バッテリ 参考ホームページ>
 http://www.aska-japan.net/products/p-tripper-mini05.htm
 http://www.aska-japan.net/products/p-tripper-next01.htm
   
機能レポートもお楽しみに
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●機能は削られているの?!
   最後に気になるのは機能の削減。最初の方で書いたとおり、たいていサイズが小さくなると共に機能も少なくなっていることは珍しくありませんから…。しかし、『Tripper mini』に関しては、この心配はありません。機能的には、『Tripper Next』とほぼ同じだと考えて良いでしょう。CFカードからのバックアップをはじめ、CFカードの方へデータをコピーすることもいままで通り。『Tripper Next』から追加されたパスワード機能も装備。個人情報保護法などで注目が高まっているセキュリティ対策も万全です。

 装備的にも、いままでのTripperシリーズと比べて見劣りするものはないといっていいでしょう。例えば、液晶画面ですが、これは小さくはなっていません。『Tripper Next』などと、まったく同じ大きさで文字を確認することができます。もちろん、メニューをはじめ、ファイル・フォルダ表示も日本語対応。操作に使う十字キーは、さずがに多少小ぶりにはなっていますが、一回りくらい小さくなっているだけで、じっくり比べないと分からないほどです。少なくとも、携帯電話にありがちな、十字キーの思った方向が選択できない、といった困ったことにはならない大きさはバッチリ確保されています。

 このように、『Tripper mini』は、いままでの機能や装備、使用可能なオプションはそのままに、本体のボディサイズが小さくなっただけ、といえます。決して、廉価版になってしまったのではありませんので、ご安心ください。

   
●使用記は次回に…
   おおっと。細かくレポートしていたら、チョット長くなってしまいましたね。では、今回はココまで。小さくなったけれど高級感のある『Tripper mini』の使い勝手はどう変わったのか…、といったレポートは、次回のお楽しみです。お楽しみに。
   
 
 初出:2005/06/01
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