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女性の撮りかた講座
第14回 たまには人物写真以外も…
〜 韓国にて 〜 2004/4/28
 
青空をバックにする撮影
構図で楽しもう
マクロで遊んでみました
おまけ

  出演? 澤口留美のプロフィール 薮田織也のプロフィール
    澤口留美 薮田織也
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  ■青空をバックにする撮影 このページのトップへ  

●韓国はソウルに行ってきました

今回は韓国で撮ってきた写真を紹介しようと思うんですけど、珍しく人物写真がほとんどないんですよね。
あら、韓国の美人をナンパするんじゃなかったの?
う〜ん。日本語も英語も話してくれないし。アンニョンハセヨだけじゃ写真撮れないし…。
情けないわね、もう! 日本じゃ道行く女の子に声かけて撮ってたんでしょ!
だから私が一緒に行ってあげるって言ってたのに!
なに言ってんだい、よろしく頼むって言ってたのに、自分は東大門で買い物に明け暮れてたじゃないか。それに留美さんだって韓国語話せないからやっぱり無理でしょ。
韓国語なんか関係ないわよ。ボディランゲージでどうにかなるものよ!
わけわかんないけど留美さんが言うと不思議に説得力があるんだよな…。
と、まぁそんなわけで、韓国の女の子はほとんど撮れませんでした。少しは撮ったんですけど、WEB掲載の了解もらうこともできなかったし、今回は私にしては珍しく風景写真の解説をしていきますね。

●AEロック

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写真0 写真をClickで拡大
韓国に着いてすぐに行ったのが「宗廟」だったよね。
そういえば薮田さん、宗廟でずっと上向いて写真撮ってたわよね。あれって、こんな写真撮ってたのね。
天気が良かったからね、青空をバックに建物の写真が撮りたかったんだ。それに、李氏朝鮮時代の建造物って色彩がきれいだからさ、青空とうまく併せて撮れないかなって思ってね。
それがそんなに難しいことなの?
空ってとっても明るいんだよ。空に露出をあわせてたら、屋根の下なんか真っ暗になっちゃう。逆に屋根の下の暗さに露出をあわせたら今度は空が真っ白になっちゃうんだ。
じゃぁどうすんのよ。
簡単な方から説明するね。まず、カメラのAEロック機能を使う。これは、露出を固定して撮影する方法なんだ。普通、AFカメラのシャッターをボタンを半押しすると、フレームの中央にある被写体にフォーカス(ピント)が決まるでしょ?そのとき、カメラは被写体の明るさも検出して露出も決めているんだ。で、シャッターボタンを半押しのままカメラをパン(カメラを上下左右に移動)させて他の被写体に持っていってシャッターボタンを押し込むと、半押しでロックされたフォーカスと露出で撮影されるわけ。これを通常はフォーカスロック、またはAFロックっていうんだけど、実は露出もロック、つまりAEロックされているんだよ。
つまり、暗い屋根の下で露出をあわせてからカメラを移動して空も含めて撮影すれば、屋根の下が明るく撮影できるってことね。でもさ、それじゃ空が白く飛んじゃうんじゃないの?
その通り。でもね、ストロボを発光させることを前提にしてAEロックすれば、空はそんなに白くならないと思うんだ。
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写真1 写真をClickで拡大
ストロボを使っても空が白くなっちゃうときは?
屋根の下よりも比較的明るい場所にカメラを向けてAEロックする。
でも、そうするとピントが合わなくなっちゃうでしょ?
カメラによってはシャッターボタンとは別に「AEロック専用のボタン」が付いてるんだ。もしAEロックボタンがあるなら、それを使えばいい。屋根の下より少し明るい場所にカメラを向けてAEロックボタンを押して露出を固定してから、AEロックボタンを押しっぱなしにして撮影したい被写体にカメラを向けなおしてシャッターボタンを押す。
なるほどねぇ〜。じゃあ、それでも空が白くなっちゃうときは?
露出補正機能があるカメラなら、空の色が出るまで露出をマイナスに補正して撮る。または最初から絞りもシャッタースピードもマニュアルで設定して撮影するんだね。マニュアル設定するときも、はじめに自動露出モードで絞りとシャッタースピードを確認しておけば、それをもとにしていろいろ試すといいよ。
写真1も青空がバックじゃないけど、被写体の顔を明るくするためにマニュアルで撮影しているんだよね。
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●写真は構図が命

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写真2 写真をClickで拡大

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写真3 写真をClickで拡大

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写真4 写真をClickで拡大
なによここにあげている写真って、人物写真がまったくないじゃない。
だから〜、韓国の女の子に声かけられなかったから、どうせなら人物抜きの写真にこだわろうって思ってさ。普段の何気ない風景をどうやったら面白くできるか考えて撮ったんだよ。本来の俺なら絶対にやらないことなんだけど、言葉が通じないのって、本当に孤独だよね。
そういえば一人でどこに撮影に行ったの。

ソウル市街から少し離れたところにある「ソウル大公園」っていう公園さ。で、このソウル大公園ってのが、その名の通りすんごいでっかい公園なんだよね。美術館と動物園まであるんだけど、とにかくむやみやたらにでかい公園。歩くのに疲れちゃったからリフトに乗って移動したよ。

で、撮ったのがこの写真?
被写体だけみるとこれが何なのさって思うかもしれないけど、構図にこだわってみると少し面白くなるでしょ?
写真2はただ斜めの構図をとっただけ。この写真はソウル大公園じゃなくて、南大門の市場にある日本人向け土産物店なんだけど、今にも崩れそうなくらいにところ狭しとお土産が積み上げられてたから、その雰囲気を出すためにカメラをわざと傾けて撮影したんだ。それから、金色のパッケージが多かったから、PL(偏光)フィルタをかけて鮮やかさを出してるんだ。
たしかにまっすぐな構図だとあまり面白くないかもね。
写真3はなんとなくユニークね。一人でリフトに乗ってるおじさんがいい味出してるじゃない。
今思うと、写真3の上部にある空はいらなかったな。トリミングしちゃえばよかった。
写真4はなによこれ!
動物園にあった柱に蔦が絡まってたのが面白くて。でもそのまま撮ると「ああ、柱に蔦ですね」になっちゃうからさ、思い切り近づいて一瞬だとなんだかわからない絵にしてみたんだ。ここで言えるのは、構図ひとつで写真はがらっと変わるってことなんだ。
ねぇ、せっかく動物園に行ったのに、動物の写真は撮らなかったの?
偏見かもしれないんだけど、動物園の動物ってさ、たとえライオンやトラでも、なんだか迫力なくてさ…。一応撮るにはとったんだけどね。
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●その前に屋台の料理がうまかった…

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写真5 写真をClickで拡大
さて、韓国の最後の夜です。
え゛っ!もう動物園は終わりなの?
えっ?ダメ?動物の写真が見たかったの?
いや、そうじゃないけど…。薮田さん、韓国へ何しに行ったの。
??? う〜ん、確かに何しに行ったんだろ。韓国エステで垢すりしてもらいにかな〜。後、屋台の料理がうまかったなぁ。

●マクロで怪しい日本語探し

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写真6 写真をClickで拡大

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写真7 写真をClickで拡大

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写真8 写真をClickで拡大
まぁ、正直言って日程がきつかったもんねぇ〜。私、1週間位いたかったわ。
撮影できるのが1日しかなかったもんね。
で、なによこの写真は。
え? あはは。もう単なるおまけ。いずれもマクロモードで撮った「変な日本語」の写真。
ネタが尽きたのね…。
そ、そういうわけじゃなくて、ちゃんとした撮影ができなかったからさ〜。許してよ。
でね、俺が海外に行くとホテルで必ずやる遊びなんだけど、最近の海外のホテルってサービスの紹介が日本語でも書かれてるじゃない。その日本語の文章に、結構怪しいのがあるんだよね。それが面白いからって、マクロモードで撮影してくるんだよ。そしたらさ、この韓国のホテルの部屋で、4つも変なものを見つけたんだよね。
4つって、3つしか写真ないじゃない。
4つ目はここに掲載できない写真だったのさ!(笑) とにかく、日本語がどう怪しいのかは写真を拡大して自分で探してね。
あっ、そうそう、マクロモードで接写するときは内蔵ストロボは厳禁です。 外部ストロボがある場合は、壁や天井にバウンス発光させて撮ってくださいね。
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●深夜3時

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写真9 写真をClickで拡大
なによ「おまけ」って、さっきのがおまけみたいなもんでしょ。
夜、眠れなくてさ…。ついこんな写真撮っちゃったんだ。
なんなのこの写真。
ホテルの窓に三脚で固定したカメラ置いてさ、15秒以上の長時間露光をして車の流れを撮ったんだよ。
暇ね…。私なんか爆睡よ。それより、そろそろ次回のネタを考えなけりゃね。
そうなんだよねぇ…。あ〜南の島に行きたいなぁ〜。
 
初出:2004/4/28 このページのトップへ
 

     
 
 

     
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