■鏡を使った撮影

	さすがにさぁ、撮影講座のモデルで３回も留美さんが続くと、見飽きちゃうし、読者離れが怖いから留美さんは今回で最後ね。
	な、なによ。私の可愛さは永遠よ。何回見たって飽きることなんてないわ。ど、読者の皆さんからの要望だって強いはずよ。
	いや飽きた。こうやって原稿書くのも飽きた。だから、せめて少しだけでも違うアプローチで撮ってみようと思うんだ。
	なによそれ。ヌードは嫌よ。
	こっちも嫌だ。読者だって見たくないと思うよ。ってそんなことじゃなくて、鏡の中の留美さんを撮って遊んでみようと思うんだよね。

写真１ 写真をClickで拡大 　 モデル：澤口留美

●フォーカスはマニュアルで

	トップの写真と写真１は鏡台の前に座ってもらった留美さんの肩越しに、鏡の中の留美さんを撮ったものだよ。理由なんてなにもないけど、ちょっと違った雰囲気でいいでしょ？
	髪の分け方が逆になるだけでなんだか別人に見えるわ。
	それ以外にも、セコイ考えかもしれないけど、モデルが一人しかいないのに、二人分の撮影ができるってのもお得な感じでしょ。
	あっ！それほんといいかも。「モデル２人使いました〜」とか言って、スポンサーに２人分のモデル料を請求しちゃったりして〜。
	あのねぇ…。

	そんなことより、撮影の説明しなくていいの。最近、無駄話が多いから「薮田は不真面目だ」とか思われてるんじゃないの〜？
	はいはい。鏡の中の人物を写すときは、オートフォーカスに頼るのはやめましょう。ピントが合いにくいので手動に切り替えて撮るといいです。さらに、実際の人物の肩越しに撮影するときは、絞りを開放にして、肩を思い切りぼかすといいっす ね。

■顔が暗くならないように注意

写真２ 写真をClickで拡大 　 モデル：澤口留美

●ストロボは使わない？

	鏡の中の人物を撮るときは、顔が暗くならないようにすることが重要なんだけど、顔を明るくするためにとはいえ、ストロボは要注意だね。
	なんで？
	簡単な理由さ。ストロボの光が鏡に反射しちゃうことがあるからだよ。
	そりゃそうだ。
	トップの写真と写真１は留美さんの手元にレフ板を置いて、顔に光が当たるように工夫しているんだけど、写真２は留美さん自身に顔を上げてもらって、鏡台の上についている照明が当たるようにしている写真だよ。

	ストロボはどうしてもだめなの？
	カメラに内蔵のストロボだと照射角度が変えられないから論外だけど、外部ストロボならカメラから外して、斜め横やバウンス発光させるなどして照射するといいかもね。今回はキャッチライトを入れるために使ったけどね。
	前回の秘密兵器も使ったよね。
	そうそう、それから業務用ストロボのモデリングライトや、ビデオ用のライトも役に立つよ。

■フレーミングを楽しむ

写真３ 写真をClickで拡大 写真４ 写真をClickで拡大 　 モデル：澤口留美

●もう一人のモデルをどう配置するか

	鏡に映ったモデルと実際のモデル。せっかく二人のモデルがいるんだから、二人の位置を変えたりしてフレーミングを楽しむといいよね。
	写真３は鏡の中の私がカメラ目線で写真４は実際の私がメインよね。なんとなく面白いわ。
	写真５は留美さんがとったポーズを見て、フレームギリギリに留美さんを配置するようにしたんだ。なんだか箱に入ってる見たいなフレーミングになってるでしょ？
	だって箱入り娘だもん！
	………。数十年前に？
	なによっ！

●次回は韓国ロケ

	さて、これで留美さんの写真は終わりましたよ〜読者の皆さ〜ん。長いこと辛い思いさせてすみませんでしたね〜。
	どういうことよっ！
	次回はですねぇ…。なっ、なんとっ！　お隣は韓国でのロケですっ！やったぁ！スタグラもとうとう国際派！インターナショナル！ワールドワイド！　実際ですねぇ、台湾や香港にも読者がたくさんいますしねぇ。
	ふんっ。事務所の韓国旅行に便乗しようってだけの話でしょ。
	あっ、それを言っちゃダメだよ。せっかくスタグラのイメージアップを考えてたのにぃ。
	でも薮田さん。韓国に行く女性は私一人よ。うふふ。いっぱい撮ってねぇ。
	やだ。韓国の美人さんを撮るんだ。ナンパするんだ。民族衣装のチマチョゴリを撮るんだ！
	ナンパするって、韓国語を話せるの？
	……。アンニョンヒ　カセヨ〜。