コンテンツのトップページへ 髭達磨・薮田織也のプチ日記
 2004年 11月 22日 月曜日 家庭の光で女性を撮る
 
性の写真をE-1で撮ってみようと思い立ち、かの澤口留美に誰かいい子を紹介してよと頼んでみると、「なに言ってるのよ、私がいるじゃない、私が」という答えが返ってきた。ある程度は予想していた答えではあるが、もっと若い子がいいなぁなんて言った日には、どんな暴力が返ってくるかわからないので、E-1に手が馴染むまではいい練習台だということで、我慢することにした。

トロボと、家庭の照明だけという環境で、それなりに観られる写真を撮るには、ストロボを照射する角度にあると言っていいだろう。右の写真の場合は、被写体の斜め上部から昼白色蛍光灯が当たっているので、E-1に付けたガイドナンバー40の外部ストロボを、床面に向かってバウンス発光させて撮影した。バウンス発光で大切なのは、光を反射させる物体の色だ。当たり前だが、反射する物体の色がそのまま被写体に影響するからである。この写真の場合は、白いシーツにストロボの光を反射させた。また、バウンス発光は直接光よりも当然のごとく光が弱くなってしまうので、ストロボはマニュアルモードにして、ガイドナンバーは自分で設定する。カメラのシャッタースピードや絞りなどの設定は同じままにして、ガイドナンバーをいろいろいじって撮影してみるといい。今回のイメージでは、首と胸元に影を作りたくなかったので、上部から当たる蛍光灯よりも強い反射光が欲しかった。よって、ガイドナンバーは最大値の40に設定した。

ンズは単焦点の50mmマクロ、フォーサーズレンズを使った。マクロレンズを使うことで、首と胸元をぼかしたかったからだ。フォーカスはマニュアルにして、目と唇にあわせた。このとき気にしたのが、瞳のキャッチライト。上部から当たる蛍光灯は無視して、バウンス発光させるストロボの光が瞳に映りこむように工夫した。まず、ストロボをテスト発光して、瞳にキャッチライトがはっきり入るのを確認して、一番いい場所とアングルで撮影する。キャッチライトと同時に、唇にもハイライトが入ると艶っぽくていい。モデルに艶出しのリップを塗っておいてもらうといいだろう。


 
▼写真1  
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OLYMPUS E-1
50mm Macro
1/100秒 F2.0
WB:4000 ISO100
Strobo:床面へのバウンス
Filter:Portrait Enhancer






写体が女性だからということで、赤味を強調しようと、フィルターにはケンコーのポートレートエンハンサーを使用。また、E-1に搭載されている彩度モードの機能を、肌の色を強調するモードにしたために、少し赤味が強くなりすぎた。よほどの狙いがない限り、どちらか一方の設定で構わないようだ。個人的には、光学的な処理を優先したいから、今後はポートレートエンハンサーだけにしようと思う。この写真で赤味が強くなりすぎた原因には、もう一つある。それは色温度。ホワイトバランスを4000kに設定したことが原因だ。被写体の上部から昼白色蛍光灯が当たっているのだが、適切なホワイトバランスより少し赤が強くなる4000kを設定していたのだ。昼白色蛍光灯の場合は、4500k程度でいいのだが、蛍光灯の寿命によっては色温度も変化してしまうので、何通りかのホワイトバランスで撮る必要があるだろう。こういうときに便利なのが、ホワイトバランス・ブラケット撮影である。これは、設定したホワイトバランスの前後の設定で、3枚の画像を自動的に作成するモードだ。つまり、ベストと思って撮影した画像よりも色温度が低い(赤味が強い)画像、そして色温度が高い(青みが強い)画像を、一度のシャッターボタンで3枚撮ってくれるわけ。こうした機能はE-1に限らず、ほとんどのデジタル一眼レフには搭載されているので、絶対に失敗したくない写真を撮るときには、あらかじめ設定しておくといいだろう。もちろん、一度の撮影で3倍の容量を必要とするから、メモリーカードはなるべく大きな容量のものにしておく必要があるけれど。
 
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