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2枚のラップにアクリル球をはさむお試しバージョンで宙玉写真に初挑戦 |
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雑な作りで性格まる出し |
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ラップのシワはある程度は仕方がないのです |
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筒の長さを調整する必要があったXZ-1画像。後で画像をトリミングするという手もあります |
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例えばこんなシーンでは、、、 |
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こんな感じで写ります |
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宙玉の撮影は上下逆さまで写るので、今回の画像はどれも180°回転しています |
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これは一回り小さい球で撮ったもの |
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おもしろい建物があったら撮るべし |
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レンガの建物。もう少し背景がはっきりしたらよかった |
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“宙玉(ソラタマ)”は上原ゼンジさんの考えた造語 |
少し前になるのですが、うちに一冊の本が届きました。
上原ゼンジさんという方が書いた『こんな撮り方もあったんだ!アイディア写真術』という本ですの。
同封されていた編集部さんからのお手紙には、
「このたびは本の制作にご協力いただき、
まことにありがとうございました。
つきましては見本誌を
ご送付させて頂きます」
え?
わたくし何か書いたっけ?っていうか、上原ゼンジさんって誰でしたっけ?と首をひねりながら中を拝見したら、思い出しましたの。実は今年の春頃に“とよけん”こと豊田堅二さんから、
“友人で自称 実験写真家の上原ゼンジさんが本を出すことになり自分もお手伝いすることになったのですが、そこでゆきぴゅーさんが描いた私の似顔絵を使わせてもらえないでしょうか?”
というメールを頂いて、もちろんオッケーですわよというやりとりがあった、その本だったのでした。
で、この本。タダでもらったからっていうわけではないのですがすっごく面白いんですの!
こんな撮り方もあったんだ!の副題の通り、目からうろこなアイディア写真術が満載。特に『宙玉(ソラタマ)』といって透明球の中に映りこんだ風景を撮影した写真は不思議ワールド全開ですごくステキなんですの。
そこで、わたくしも宙玉写真撮るですわー!と先週末急に思い立ったのでありました。
さっそく、宙玉レンズの作り方を読んでみたもの の、円形透明アクリル板やハンドドリル、リーマー、アクリル用接着剤などが必要ということで、テンションは一気にダウン。しかし、球を2枚のラップに挟むだけの簡易バージョンでもOKと書いてあって、
(これなら出来そうですわー!)
次の日、東急ハンズでアクリル球 (480円)、コンビニでチップスター(120円)を買ってきて準備万端となりました。
が、家の中でテスト撮影をしている段階で問題発生。使おうとしたのはオリンパスのコンデジXZ-1なのですが、めいっぱい望遠にすると球にピントが合わないんですの。なのでピントが来る位置までズームを少し戻すとケラれてしまいます。これはどうしたものかと何でも知っているとよけんさんにお電話して相談してみることに。
「・・・・で、ケラレちゃうのはどうしようも
ないんでしょうか。
あとで画像をトリミングするしかない
ってことですの?」
「まぁそうですね。
トリミングが嫌なら筒の長さを長くする
しかありませんね。手っ取り早いのは
クローズアップレンズを付ける方法
なんですが、ゆきぴゅーさん
持ってませんか?」
「無いですの」
「そうですか。一番いいのはマクロレンズ
なんですけどねぇ」
「・・・んん?マクロレンズ???
そういえば、以前パパンにもらって
全然使っていないキヤノンの50mm
マクロっていう古いレンズがありますわ」
「ほぅ。とりあえずそれでやってみては
どうですか」
ということで急きょカメラ交代。
Kiss Digital Xを引っ張りだしてマクロレンズを装着すると、筒の長さを調整しなくてもケラれることなく球にピントが合うではありませんか、ブラボー!
さっそく、ファミリーマート限定のチップスターかつおだし醤油味の空き箱を取り付けたへんてこりんなキスデジを持って宙玉撮影散歩スタート!
というわけで、今回の写真はすべて家から半径2km以内で撮ったものです。
逆光だとラップのしわが目立つのでなるべく順光で撮ることや、本にもあったように、格子状のものを撮ると面白いってことなんかがわかって、久しぶりにワクワクドキドキする撮影でした。
宙玉写真って、狙いすぎちゃうとあんまりおもしろくなくて、気軽に撮ったもののほうが意外に良かったりするんですの。ファインダーをのぞくと見える球。その中にどんな景色が映るのかって想像しながらカメラを向けるのが本当に楽しいんですの。
次はぜひともアクリル板に球をはめ込んだ、ちゃんとした宙玉レンズで撮影してみたいと思っています。
皆さまも、私がやったようにまずはラップにアクリル球というお試しバージョンで気軽に楽しんでみてはいかがでしょう。
その際はすれ違った人に何度かカメラをチラ見される覚悟は必要ですけれどね。 |