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神戸市兵庫区にある手焼き瓦せんべいの久井堂さん |
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素朴で飽きのこない味は地元の方にも支持されています |
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大河ドラマ『平清盛』の舞台ということで今年は清盛せんべいも登場 |
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どれもご主人の手作りせんべい |
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焼きあがった瓦せんべいを小袋に詰める作業をする奥さん |
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焼き台に座って野球カステラを焼くご主人の宇野定男さん |
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野球カステラはボールやバットなどがモチーフとなっているんですの |
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お土産にとゆきぴゅー瓦せんべいを焼いておいて下さいました。感謝感激! |
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常時、久井堂さんに保管されている焼き印 |
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壁には全国から注文を受けた様々なオリジナル焼き印がずらり |
雑誌『デジタルカメラマガジン』のお仕事で関西に行ってきました。
実はわたくし、スタグラでもおなじみ動物写真家・内山晟先生の連載『デジタル一眼レフでたのしい動物園』に同行して、動物写真のテクニックを学ぶという大役を仰せつかっておりまして、毎月先生と一緒に各地の動物園をめぐっていますの。
誌面では内山動物写真塾同行記という枠を頂いて、教えて頂いた撮影テクニックをイラスト入りで書いていますので、ぜひ一度本屋さんで手にとってみてくださいませね。
で、今回はそのお仕事で大阪の動物園に行ったというわけなのですが、前泊だったため、どうせ行くなら一日目を有効に使えないかしらと考えました。そこで思いついた案は、大阪城でも通天閣でもUSJでもなく“神戸のお師匠様に会いに行く!”ってこと。
実は以前、弟子入り取材の仕事で、神戸の瓦せんべい屋さんに“オリジナル瓦せんべいを焼く修業”に行ったことがあって、以来わたくしはそこの瓦せんべいの大ファンなんですの。
そんなわけで6年ぶりに向かった先は神戸市兵庫区にある手焼き瓦煎餅の久井堂さん。久しぶりにお会いする店主の宇野定男さんと奥様、ふたりともお元気そうでなによりですわ。
ときに皆さま、瓦せんべいって神戸が名産だってご存知でしたか?
関東でおせんべいといえば、大抵の方は草加せんべいのような醤油味のしょっぱいおせんべいを思い浮かべると思いますが、関西の方は瓦せんべいなんだそうです。
その瓦せんべい、ここ久井堂さんでは、会社のノベルティや結婚式の引き出物、イベントの記念品なんかにぴったりの、オリジナルの焼き印が押された瓦せんべいを製造販売しています。
実はゆきぴゅーもそのオリジナル焼き印を持っていて、ふだんは久井堂さんに置きっぱなし。焼き印は一度作ってしまえば半永久的に使えるので、挨拶まわりや贈り物で瓦せんべいが必要な時は、
「18枚入りの箱を5箱欲しいので
焼いて下さいませ〜」
ってな感じで電話注文しているんですの。
というわけで自分の焼き印とも6年ぶりの再会となったのですが、なんとご主人、
「ほら、久しぶりに来るっていうんで
午前中焼いといてあげたよ」
と、箱いっぱいのゆきぴゅー瓦せんべいを渡してくださるではありませんか。
「うわ〜、こんなにたくさん
ありがとうございます!」
さっそく焼きたてを一枚ぱくり。
ん〜!やっぱりお師匠様の焼く瓦せんべいはおいしいですわ〜。
素朴でやさしい甘さが口の中いっぱいに広がります。神戸の瓦せんべいはしっかりと濃い茶色になるまで焼きあげるのが特徴なんだとか。
そして久井堂さんのスゴイところは、生地作りから始まって焼き印を押すまですべてご主人の手作業だってこと。一枚一枚職人さんの心がこもっているってこういうことをいうんだなぁって、6年前の修業で感動したことを思い出してしまいました。
「いつまで続けられることやら。
今年ついに 70 になるよ。」
そう言って苦笑いしていたご主人ですが、これからも奥さんと二人三脚でおいしい瓦せんべいを焼き続けてくださいませね。
えー、最後に。
実は今回わたくしが神戸に行きたかった理由がもう一つありまして、久井堂さんがあるJR神戸駅から2つ目の新長田駅。ここに鉄人28号の巨大モニュメントがあるんですの(詳しくは※こちら)。
とにかく関西に行ったらそれを観なくちゃですわ!というわけで、
「うわ〜でっかいですわー!
お台場のガンダムと戦ったら
どっちが強いですのー?」
な〜んて想像しながら、ひとり鉄人の勇姿をカメラに納めシャッターを切りまくっていたのでした。
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